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それに続くようにメルヴィンとグントラム、イツキ、リンドウ、アクセルが続く。
シュテンの執務室に向かう廊下を歩き、ゲストルームから十分に離れたことを確認すると、グントラムは静かに口を開いた。
「・・・それで、本当にいいのか?」
「何が?」
「あの獣人の事だ」
「嗚呼・・・だって、どうしようもないじゃん。さっきあの場で言ったことは俺の本心だよ」
「・・・そうか」
苦笑して答えるシュテンに、グントラムは口を噤む。
「ねぇ、メルヴィン?」
「はい」
「死んだ兵の家族に・・・」
「分かってます。書類は全部整ってますよ。後は貴方の署名待ちです」
「流石俺のメル!」
何時もの調子で話すシュテン、しかしその場に居る四人と一匹は騙されない。
ポンポンとシュテンの頭を撫でて、アクセルが代表でシュテンに告げた。
「・・・ねぇ?シュー君。無理にテンション上げなくてもいいよ?」




