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「メルヴィン様が反論しないということは、図星なのですね・・・」
「うっ・・・」
「この人、隠すのも他のヒトの何倍も得意ですからね」
「空っぽなら普通の奴はロクに会話も出来ないからなぁ?自力で立つなんて、以ての外だ。流石の俺でも無理。だからメルヴィン、アルヘイムが心配するのも無理はないぞ?」
エリザにも言われ、バツの悪いメルヴィン。
チラリと助けを求めるように視線を送ってくる彼をジト目で見つめ、言外で今回ばかりはお前が悪いとイツキとグントラムはシュテンの味方をする。
「さぁ、これで俺が悪くないことが証明されたぞ?そろそろ観念しろ。エリザ、俺の執務室にポーション持ってきてくれ。メルはこのまま俺が執務室に連行する」
「ッ?!ア、アルヘイム様!下ろして下さいっ!!」
エリザに指示を出しながら、強制連行の為にシュテンは自身の肩にメルヴィンを担ぎ上げた。
「煩い、お前が悪い!!俺はお前の体調が治るまでこれ以上譲歩する気はない!!」
喚くメルヴィンにピシャリと言い放ち、シュテンは医務室を後にする。
「嵐が去った・・・」




