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「アルヘイム様、大の大人が語尾に『もん』をつけないで下さい。貴方は領主なんですよ?その自覚をもって喋って下さい!」
「え?これ、俺が怒られる流れ?嘘でしょ?!三分くらい前まで立場逆じゃなかった!?」
「メルさんって、そういうとこあるよね・・・」
「くくっ、お前ら本当に仲いいなぁ?それより、話を戻すぞ?」
領主の自覚を持てと叱るメルヴィンに、えぇ~?っと困惑するシュテン。
溜息混じりに告げるイツキに、グントラムは腹を抱えて笑った後にそう言って話の軌道を修正した。
「実はな、俺も自覚はある。呪われる前と後とじゃ、身体の造りが違う気がしているんだ」
「そう言うのって、分かるもんなの?」
よいしょと自分の居たベッドを降りて、グントラムの居るベッドの傍にやってきたイツキが首を傾げて問う。
「ああ。何となくだがな・・・メルヴィン、お前短剣持ってたよな?」
「え?はい。ありますけど?」
「ちょいと貸してくれるか?」
「構いませんが、何を・・・?」
そういいつつ、メルヴィンは冒険者時代から愛用する少々特殊な仕掛けのついている短剣をグントラムに手渡した。
「Danke・・・いや、何・・・ちょっとした実験をな?」




