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「メル、もういい!本当にこれ以上は止めとけ。リリアンが心配する!!」
更に詳しく解析をしようとしていたメルヴィンは、シュテンに左肩を掴まれ視界を彼の大きな右手で塞がれる。
そうして彼の魔法で強制的に魔法陣を解除された。
「っ!!アルヘイム様、何を!!」
「何をじゃない!!無茶すんなって、さっき言ったばっかだろが!!馬鹿なのか!?お前はっ!!」
解析の邪魔をされ、反抗するメルヴィンにブチリと堪忍袋の緒が切れたシュテン。
彼の胸倉を掴み、怒鳴るシュテンの額の右側には角が生えていた。
メルヴィンの魔法陣を解除するのは結構大変なのである。
つまり、シュテンが本気を出さねば解除出来ない代物ということだ。
「お前はっ!リリアンを、生まれたばかりの子供を、路頭に迷わせたいのか?!」
「 !! 」
グサリと、シュテンの渾身の説教がメルヴィンに刺さる。
忘れていたわけでは無いが、改めて言われるとバツが悪いメルヴィンは視線を床に落とした。
「アルヘイム様、落ち着いて下さい・・・グントラム様が起き・・・」
「・・・なぁ?説教するなら、怪我人・・・いや、俺怪我人か?あー、病人?いや、これも違うな?兎に角、安静が必要で眠っている人間の部屋から出てヤレ、バカ共」
「ちゃった・・・」




