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魔力が乏しい状態であることの自覚はあるため、シュテンやエリザに止められないようにこっそりとである。
因みにイツキは分かっていても、必要なことと敢えてスルーしてくれるためメルヴィンが警戒するのはこの2人だけだ。
身体の中にある呪いを探り、そう言えばと、呪われたときにグントラムが左胸を抑えていたことを思い出す。
「で、あれば・・・元凶は、心臓・・・?」
「・・・メル?」
「メルヴィン様、どうし・・・ッ?!シューちゃん、メルヴィン様を止めて!!」
「え?」
「メルヴィン様の魔力を感知しました!これ以上使ったら!!」
「なっ?!」
慌てる二人をよそに、メルヴィンは全神経を集中させてグントラムの左胸を注視する。
ボンヤリと浮かび上がる呪いのカタチ・・・。
「・・・グントラムの、心臓が・・・」
「メル!」
「もう少し、だけ・・・あれは、あの魔法陣から出てきた・・・見たことのない文字に、縛られて・・・いる?」
「・・・縛られているって、どういう?」
「そのままの意味・・・ッ・・・」
「否、それよりももう止めとけって!」
魔力が足りず、ブラックアウトしかける視界をメルヴィンは頭を振ることでクリアにした。




