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『冒険の書』  作者: テープコーン
第1部 魔王と魔眼持ちエルフ
36/110

2-3

 


「うぐっ・・・根に持ってる・・・」



ニッコリと告げるメルヴィン。


シュテンはクリティカルヒットを受けた。



「・・・それで?ケガの治療は終わって仕事に戻っているはずだと、僕はアクセル殿に伺っていたのですが?」


「あー・・・えっと、それは・・・」



腕を組み、仁王立ちで主を見るメルヴィン。


シュテンは彼から視線を逸らし、もごもごと口籠った。



「・・・なんて、冗談です。イツキとグントラムが心配だったのでしょう?」


「・・・なんだよ。脅かさないで欲しい・・・」


「日頃の行いですね」


「ちっ・・・それより、本当に大丈夫なのか?俺が見た時と、魔力の回復量あんま変わってない気ィするんだけど?」


「大丈夫ですよ。魔力切れ程度で仕事に穴は開けません」


「そういう意味じゃないんだけど?」


「分かってます。大丈夫です」


「・・・無理すんなよ?俺、部下の中でもメルが居ないのが一番困る」


「アルヘイム様、僕が居なくても大丈夫なようになって下さい。それで話を戻しますが、イツキとグントラムの様子はどうです?」


「問題ありません。先程シューちゃん・・・いえ、シュテン様にも申し上げたのですが、二人とも今はただ眠っているだけです」


 

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