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「うぐっ・・・根に持ってる・・・」
ニッコリと告げるメルヴィン。
シュテンはクリティカルヒットを受けた。
「・・・それで?ケガの治療は終わって仕事に戻っているはずだと、僕はアクセル殿に伺っていたのですが?」
「あー・・・えっと、それは・・・」
腕を組み、仁王立ちで主を見るメルヴィン。
シュテンは彼から視線を逸らし、もごもごと口籠った。
「・・・なんて、冗談です。イツキとグントラムが心配だったのでしょう?」
「・・・なんだよ。脅かさないで欲しい・・・」
「日頃の行いですね」
「ちっ・・・それより、本当に大丈夫なのか?俺が見た時と、魔力の回復量あんま変わってない気ィするんだけど?」
「大丈夫ですよ。魔力切れ程度で仕事に穴は開けません」
「そういう意味じゃないんだけど?」
「分かってます。大丈夫です」
「・・・無理すんなよ?俺、部下の中でもメルが居ないのが一番困る」
「アルヘイム様、僕が居なくても大丈夫なようになって下さい。それで話を戻しますが、イツキとグントラムの様子はどうです?」
「問題ありません。先程シューちゃん・・・いえ、シュテン様にも申し上げたのですが、二人とも今はただ眠っているだけです」




