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シュテンがエリザにそう言って肩を竦めて見せた時、エリザは彼の後ろに立つ人物に気が付いた。
「・・・あ・・・シューちゃん、後ろ」
「は?うしろ?」
「だぁ~れが、『化け物』だってぇ~?」
「うわぁっ?!」
ガシリと後ろから頭を掴まれシュテンは悲鳴を上げる。
「本当に・・・貴方は、ちょっと目を放すと直ぐに仕事をサボるんですから!!」
「メル!?」
「メルヴィン様、もう動いて大丈夫なのですか?」
驚くシュテンと心配そうに問うエリザ。
大きなため息を吐くと同時に、メルヴィンはシュテンの頭を開放してエリザに顔を向けた。
「すみません。エリザ嬢にも知られていたのですね・・・大したことはありませんので、心配は無用ですよ」
「・・・あの、本当に?」
「ええ。何しろ僕は化け物らしいので」




