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「嗚呼。答えてもらうぞ?この時間稼ぎは、なんだ?」
「なんだと思います?ふふ、今からその答えをお見せしましょう・・・」
そう言って道化師がニッコリと微笑む。
「ッ、グントラム様!!」
道化師からの魔力を感じ取り、それまで黙っていたイツキが急にグントラムの名を叫んだ。
同時に彼の足下に、魔法陣が現れる。
「 ?! 」
「ルート!?」
「グントラム!!」
逃げろ。シュテンとメルヴィンがそう叫ぼうとした時には既に手遅れだった。
魔法陣からスルリと現れた見たことのない文字列が、スッと彼の胸…心臓のある辺りに吸い込まれていく。
鎧の上から左胸を抑え、地面に膝をつくグントラム。
「ッ!!」
「ふふ。今のは呪いです。貴方は大変私を楽しませてくれましたので、そのお礼です。ああ、ご心配なく。死ぬようなモノではないので。寧ろ、死なれては困ります。貴方にはもっと私と遊んで頂かなければいけませんからね・・・でも、まぁある意味では死ぬよりも辛い呪いかもしれません。なんせ、死ねなくなるのですから」




