1-19
最後尾に辿り着いたグントラム。
そこで彼が見たのは、頭のない兵の遺体とイツキが出したであろう回復魔法陣と防御結界の中に自力で逃げることのかなわなかった瀕死の兵士達、そして彼らを庇う様に敵に対峙するシュテンとメルヴィン、イツキの姿だった。
「アルヘイム様!メルヴィン!イツキ!」
剣を抜きながら三人に駆け寄る。
ボロボロでも取り敢えず無事であった三人に安堵しつつ、グントラムは目の前の敵にへと剣を構えながら到着が遅れたことに対して彼らに謝罪した。
「遅くなった。すまん・・・よく生きてた。三人とも」
「もう、遅いよ?・・・でもまぁ、今日ほどルートに扱かれたことを感謝した日はないね・・・アイツ、強すぎ・・・コッチは三人がかりなんだぜ?」
「グントラムが来てくれたってことは、リンドウ達は無事に逃げられた・・・ってことだな?」
「嗚呼。残りの兵士に応急処置と護衛を頼んで先に逃がした。お前の命令だと言い聞かせたぞ?アルヘイム様」
「オーケー。ナイス判断。さすがにアレを相手にするには今日は準備が足りなすぎるし、なにより何か良く分かんないけどアイツとイツキの相性が最悪なんだよ・・・」
シレッと告げるグントラムに、シュテンは小さく安堵の溜息を吐きながら答え、序でに一番疲弊しているイツキにチラっと視線を向けながら彼に報告した。
呼吸が荒く、助けに来たグントラムに反応することすらも出来ずに居る。




