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イツキを見て、瞬時に回復魔法を掛けろと言う意味で短くメルヴィンを呼ぶシュテン。
ソレに分かっていると言いかけたメルヴィンは言葉の途中で何かを感じ取った。
「アルッ!」
「メルも感じる?何か、ヤバいのが近くに居る!!」
剣の柄に手を添えたまま、二人は周囲を伺う。
そんな二人の異変に気が付いた一人の兵士が声をかけようとしたときだった。
「こんばんは、初めまして。それじゃぁ・・・死ね」
「・・・え?」
そう背後から囁かれ、次の瞬間彼の頭は消えていた。
*****
「グントラム様!」
隊の後方に謎の敵が出現し、戦闘になっている。
グントラムにその情報が届いたのは殿で戦闘が始まって十分後のことだった。
シュテンとメルヴィンによって作り出された僅かな隙を利用し、護衛役のリンドウとイツキの結界に守られつつ逃がされた兵士達。




