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「二人とも何言ってんの?自分なら此処に居ますけど?」
ムッとしたイツキの声が聞こえ、シュテンとメルヴィンは同時に自分達の中央に視線を下げた。
「んぁ?ごめん、其処に居たのか」
「小さすぎて見えませんでした」
「・・・ぶっとばしますよ。メルさん」
「何で僕だけ?!」
二人の間・・・一歩後ろにリンドウと共に歩いていたイツキは、心底驚いた顔でそう言う二人に大きな溜息を吐き、メルヴィンには序でに毒を吐いておく。
「それで?何してたんですか?」
「何がです?」
「数舜前までは、本当に居なかったでしょう?」
ニコリと言うメルヴィンに、イツキはバツの悪そうに小さく舌打ちをすると白状した。
「・・・硝子式を飛ばしただけですが?」
「嗚呼、成程。お前、意外と賢いですね?」
「『意外と』は余計なんですけど?」




