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「はい」
そうシュテンの代わりに指示を出し、メルヴィンは一つ溜息を吐く。
「アルヘイム様、お聞きになりましたか?」
「聞いてた・・・」
「では、どうするかお分かりですよね?」
「はいはい、働きますよ・・・こんなことなら、アクセルとエリザも連れてくるんだった・・・」
「嘆いている暇はありませんよ?アルヘイム様。ソレに手伝いならイツキが居るじゃないですか」
「わーかってるよー!」
ぐちぐちと言うシュテンに、眉間にしわを寄せるメルヴィン。
シュテンは観念したようにメルヴィンに返事を返すと、やれやれと血の片付けをするために場所を移動するのだった。
「っていうか、そのイツキは何処行ったの?」
「・・・アレ?居ませんね・・・」
移動しながらキョロリと周囲を見回すシュテンが、イツキが傍に居ないことに気が付く。
同じ様に周囲を見回したメルヴィンもまた、彼女を見失っていた。
が・・・




