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そうして連れてきた他の小隊にも片付けを手伝うようにと指示を出すと、自身は一足先に魔獣の一頭を調べているメルヴィンとグントラムのもとにイツキとリンドウを連れて向かった。
「・・・どう?」
「・・・これは、少なくとも殺害方法は魔法の類ですね」
「魔法?」
「はい。この魔獣たちは一度動きを止められてから頭を潰されているようです」
「魔法のようなものを使った痕跡も周囲に漂ってるし、まぁこの量を殺したんだ。一日でってわけじゃなさそうだが、魔獣の様子からしてもニ、三日程度で全部殺ったはずだし、まず間違いはないだろう」
「ゲェッ・・・悪趣味過ぎ。つーか、頭潰すって何?猟奇的すぎない?!そもそも何がしたくてこんなこと」
「さぁ?それはこの状況だけじゃ我々には何とも・・・」
お手上げだと肩を竦めるメルヴィンとグントラム。
シュテンはソレに溜息で返して、今度は隣のリンドウを見た。
「リンドウはどう?」
〖・・・無理だ。血の臭いが強過ぎる・・・〗
「だよねぇ・・・俺でも臭いキツイもん」
〖イツキも服の中に引き籠るくらい無理みたいだな・・・〗
「ん?って、うっわ・・・マジだ。強盗か?ってくらいフードやらネックガードの布に隠れてる・・・」
「・・・ は き そ う ・・・」




