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「・・・メル、一つ言っていい?」
「どうぞ?」
「俺さ、凄く嫌な予感がするんだよねぇ・・・」
「奇遇ですね。僕もですよ・・・」
「「『エルフの勘』がそういっている」」
まるで答え合わせをするかのようにハモって見せた二人はそういってまた揃って溜息を吐くのだった。
そんな二人を視界の端に入れつつイツキはソファーを立ち、そのまま窓際まで来ると東の森の方をじっと見つめる・・・。
「・・・イヤな気配があるね・・・」
〖・・・アイツか?〗
自身の足下に来たリンドウにボソリと呟き、彼の問いにはコクンと頷いて肯定する。
「あー・・・そうだ。イツキ?」
「はい?」
「イツキとリンドウも一緒に来てくれるか?」
〖・・・匂いを追えば良いのか?〗
「話が早くて助かる。頼めるか?」
〖俺は問題ないが・・・追えるかどうかは現場に行かないと分からない〗
「魔獣の死体だらけなら血の臭いとかで判別が難しいかもね」




