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「そりゃぁ生まれてからずっとその顔見てりゃ普通でしょうよ。でも、他種族から見ればエルフは皆美形揃いで、その中でもお2人は別格だと自分は思うわけですよ・・・」
「?・・・僕には良くわからない」
「まぁ、当人には分からないモンだよ。で、どっちなん?」
話の起動を修正したいシュテンにバッサリと切られた。
「男。僕と同じ金髪エルフ」
「男の子かぁ・・・お前と同じでやんちゃになりそうだねぇ・・・親父がコレだもんなぁ・・・」
「失礼な!僕の何処に『やんちゃ』要素があるのさ?!」
「え?聞きたいの?冒険者時代にあったあんなことやこんなこと。メルヴィンって、意外とドМさん?」
「否、ソレよりも変態に育たないようにしないとですよ。メルヴィン様の謎の趣味、『アルヘイム様の角集め』だけは何時見ても自分には理解不能・・・」
「嗚呼、ソレな!」
「はっ倒すぞ、お前ら!!」
そうやってシュテンとイツキがメルヴィンで遊んでいた時の話だ。
エルフの特徴の一つである、メルヴィンの長耳がピクリと遠くの足音を拾い上げる。
この部屋から二つ先にある廊下の方からバタバタと走る足音はこの部屋に向かって来ているようだった。
半分エルフであるシュテンにもその足音は聞こえたらしく、三人は会話を一旦止め、メルヴィンは腰に吊った剣の柄に手を沿えながら何が来ても護れる様にとシュテンのデスクの一歩前に立つ。




