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『冒険の書』  作者: テープコーン
第1部 魔王と魔眼持ちエルフ
104/110

2-71

 


サバナ近郊


アルヘイム騎士団 野営地



「今スグに回復術師達を呼んできてください!!今からこの場に怪我人を転移させます!!」



時は少し戻り、メルヴィンが転移魔法を使う少し前のことだ。


三つの魔法陣を目の前に出し、近くに居た第一小隊の兵士にメルヴィンはそう告げる。

バタバタと傷病者用のテントの方に消えていく兵士を見届け、彼は目を瞑った。

硝子式の方に意識を集中するためである。


四体送った式のうち、三つを先刻確認した怪我人の元に配置する。


心配そうに寄り添う、彼らの家族の人数もそれぞれ把握すると、丸ごと転移させるためにそれぞれ魔法陣の大きさを修正した。



「・・・人数が、少し多い・・・一気に、いけるか?」


「メルヴィン様!」


「 ! 」



ボソリと呟いた瞬間、先程の兵士がエリザ率いる回復術師達を連れて戻ってきた。



「ありがとうございます。助かります」


「いえ。では自分は元の仕事に戻ります」


「ええ。お願いします」


 

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