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「・・・気にしてて正解だったと思いますよ。お姉ちゃん、大分衰弱してました。多分、ずっと妹さんを守ってたんでしょうね」
他の難民の様子を伺うカイ、パトリック、イツキの三人を眺めながら、ルキウスが外していた剣を戻しつつ二人の会話に混ざる。
「・・・道化師、とはよく言ったものですよ・・・最も、アイツの見せるショーは『最低最悪悪魔の所業』の一言に尽きますが」
「アラン先輩、今無理矢理『一言』に纏めませんでした?」
「そんなことありませんよ。剣を付け終えたなら、貴方もパトリック達を手伝ってきなさい!」
ごまかす様にアランはそう言ってルキウスを追い払った。
「っというか、今気付いたんですが・・・」
「ん?どうした?」
「同じ女性なんだから、イツキも一緒に着いて行かせれば良かったですね。なんなら、ルキウスが行くよりもイツキが行った方がすんなり此方に来てくれたのでは?」
「・・・あ・・・」
その手があったとグントラムは頭を抱えるのだった。
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