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「あ、ちょっと待って!メル君、ホントちょっとだけ待ってぇ!!」
今度は慌ててメルヴィンを止めるアクセル。
忙しい奴である。
まるで煩いと言うかのように、再び蝶が彼の頭を今度は執拗に小突いた。
「痛い!痛い!!違うって、ホント待って?!」
「怪我人に酷い仕打ちww」
そう言ってケラケラ笑うイツキ。
必死なアクセルの言葉に、メルヴィンは漸く話を聞く気になったらしい。
他の二匹を先に転移させ、アクセルの蝶だけは彼の肩に止まって魔法陣を仕舞った。
「ありがとう。あのね、俺の魔法陣でもう二人、一緒に転移させたいんだぁ。いい?」
真剣に問うアクセルに、きちんとした理由があるのだと理解し、メルヴィンは二度蝶を光らせることで肯定した。
「ありがとう、メル君。そんで、ラム君はそっちの木の陰に居る猫獣人族の姉妹連れて来てくれない?」
「あそこの二人か?」
「そう。あの二人。此処に来るまでの間、お姉ちゃん?の方がずっと歩き方が変だったんだよね。多分怪我か具合悪いのかも」
アクセルに呼ばれ、ビクリと肩を震わす幼い姉妹。




