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第0章 プロローグ
前に書いていた奴の改訂版です。
登場人物が増えた関係で
前回とは多少ストーリーが違うかも・・・。
何時も通り、閲覧は自己責任小説です。
宜しくお願い致します。
フォルダ 小説 なろう系 『冒険の書』
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魔王と魔眼持ちエルフ 第――章、――頁。
真っ赤な血が滴り落ち、地面を濡らす。
道化師の本体が入っている『呪いの首飾り』の宝石を魔剣で斬った体勢のまま、シュテンは肩で息をしつつ視線だけを動かした。
ナイフが一本、自身の脇腹から生えている。
道化師からの最後の抵抗だった。
呪いの首飾りを失い、道化師から解放された被害者のエルフがその場に崩れ落ちる。
刺さったナイフを抜き取り、シュテンはその場に座り込んで被害者のエルフの安否を確かめるランスロットや、力を使い果たしたフレディを支えるアクセルをボンヤリと眺めた。
「アルヘイム!」
「・・・し、しょう・・・?」