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わたしとビートと大怪獣さんの物語。  作者: 小空Q
第1章 ~はじまり~
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ロータリーは駄目ですか?


「いや、他社のことは悪く言いたくないですけど、このサバンナはやめておいた方が……」


「ど、どうして?」


 明けた休日。

 さっそくディーラーで澤部さわべさんに相談してみたところ、彼は熱心に見てくれたけど、


「これは自分で修理レストアできる人向けな気がしますね」


「レストアを自分で!?」


かりますよ、これは……」


 赤くてきれいなマツダ・FCサバンナ。

 名前が素敵だと思った矢先、いきなり澤部さんから出足払であしばらいをらった。


「でもロータリーってすごくいいエンジンなんですよね? 調べてたら眠れなくなるくらい面白くて。縦運動のピストンじゃなく、小燃焼でローターを回して円運動でシャフトを回す機構って理にかなってません?」


「…………」


 私がエンジンについて話をしていると、澤部さんはじーっとこっちを見ていた。


「ごめんなさい。おいそがしいのに余計な話をして」


「いえ、意外と車にご興味があるんですねって思いました」


「……そこまでは、ないですけど、」


 父が、と話を切り替えた。


「父がロータリーが好きで、乗ったら喜ぶかなって」


「ああ、お父さんですか」


 なるほど、と納得した澤部さわべさんだったけど「ですがね」と言い直した。


「探すのはひいらぎさんのお車ですから、お父様のために乗るのはやめておいた方がいいですよ?」


「あ、でも。私は特に何でもいし……子供とかも……できる予定がないから」


 すると「あー、そういう事じゃなく」と澤部さんは笑いながら手を横に振った。


「このFCをそういう気持ちで乗るとすごくお金がかって、きっとお父様は喜ぶどころか悲しまれるかと、という意味です」


「…………ほえ」


「反論もあるでしょうけど、柊さんにはハッキリ言いますね。整備をこまめにしないと乗れない車ですよ」


 そう言ってお店のオープンガラスの向こう、駐車場に置いてある私の整備不足でボロボロなライフを見て苦笑した。

 でなければ、そう言ってページを変え、同じFCでも新品同然なフルレストア済のFCをすすめてきた。価格は220万。(※注4)


「こっちなら大丈夫だと思います」


「…………無理です」


 180万でビビる私に220万は不可能です。




注4)今はいくらか知りません!


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