【1:1】Wandering Around
【タイトル】
Wandering Around
(ワンダリング・アラウンド)
【登場人物】
レイ♂:本名、山本湊斗(やまもと みなと)20歳、ごく普通の大学生。モノローグ2箇所あり。
セツナ♀:橋本31歳、沢田 かな(さわだ かな)女。婚期を逃してネットに入り浸る。最後にタイトルコールします
【配役表】
レイ:
セツナ:
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【本編】
0:とあるアプリのボイスチャットにて
セツナ:おつー。
レイ:あ、セツナさんお疲れ様です。
セツナ:今日も疲れたぁー。
レイ:お仕事ですか?
セツナ:そう。レイレイ聞いてよー。
レイ:どうしたんですか?
セツナ:今日、クレームジジイが来てさ。
レイ:うわ、マジですか。
セツナ:ご丁寧に2時間も対応してあげたんだけど、言ってることなんも伝わらなくてさ。
レイ:はい。
セツナ:挙句の果てには、「そんな、感情的に伝えないでくれよ」だよ?
レイ:うわぁ。
セツナ:こちとら、一から説明してやってるのにさぁー!!!
レイ:セツナさん落ち着きましょ…?
セツナ:ムカつく。理解する脳みそねーの、お前だろーがよ。
レイ:セツナさん、怒りの世界から戻ってきて。
セツナ:きぃー!!!
0:セツナ、タバコに火をつけてふかす
レイ:色々大変でしたね。今日は、遅いからもう浮上しないのかと思いましたよ。
セツナ:ごめんよぉ。
レイ:セツナさんが謝ることじゃないですから。気にしないでください。
セツナ:私だって、レイレイと話したいんだよォ。
レイ:そう思って貰えるだけで嬉しいですから。
セツナ:なんていい子なんだ。
レイ:いい子じゃないですって。
セツナ:私が言うんだからいい子なのー。
0:セツナ、缶ビールを開ける。
セツナ:今日は、飲むぞー。
レイ:飲みすぎないでくださいね?
セツナ:華金だから、飲みすぎてもいーの。
レイ:明日、「頭痛ーい、気持ち悪ーい」ってなるのセツナさんですからね。
セツナ:じゃあ、レイレイが介抱して?
レイ:無理ですよ。
セツナ:嘘だってー。
レイ:からかわないでください。
0:セツナ、笑いながらビールをゴクゴク飲む。
セツナ:はぁー。染みるぅ。
レイ:いい飲みっぷりですね。
セツナ:でしょー?
レイ:セツナさんは、飲みに行ったりとかしないんですか?
セツナ:しないしない。そっちの方が金かかるじゃん?
レイ:それは、そうですけど。
セツナ:飲みに行っても、話し相手がいないから、何にも面白くないのよね。
レイ:それでネットに入り浸り、という事ですか?
セツナ:そうそう。こう、なんて言うの?同等な感じで話せる相手が欲しいのよ。
レイ:それ、何となく分かります。
セツナ:男も女も、探ってくるような話ばっかり。もっと普通のたわいもない会話を楽しみたいのに。
レイ:中身のない会話っていいですよね。
セツナそうそう。それが楽しいのよねぇ。
レイ:めちゃ分かります。
セツナ:んで、レイレイはなんでネットばっかりなの?
レイ:僕も同じような感じですよ。友達はいるんですけど、ずっと連絡してるわけではないので。
セツナ:なるほどなー。
レイ:セツナさんと話してる方が楽しくて、充実してます。
セツナ:それ、告白?
レイ:違いますよ。
セツナ:あははっ。
0:長めの間。しばらく経ち。
レイ:セツナさん、飲みすぎじゃないですか?
セツナ:そんらことないよぉ?
レイ:呂律、回ってないですよ。
セツナ:んー、じゃあ頭冷やすかぁ。
レイ:え?
セツナ:タバコ、買い行くぅ。
レイ:なるほど。
セツナ:レイレイ一緒行こ。
レイ:だから、一緒に居ないですって。
セツナ:つまんないのぉ。
レイ:ちょうど僕も何か飲みたかったんで、コンビニ行きます。
セツナ:バーチャル買い物ってか?
レイ:好きに言ってください。これだから酔っぱらいは。
セツナ:楽しーからいいでしょー。
レイ:そーですねえ。
セツナ:家出るから、一瞬WiFi切れるかも。
レイ:わかりました。
セツナ:いつもの電波おブスねー。
レイ:その言い方好きですね。
0:セツナ、言葉が途切れ途切れになる
セツナ:ど…?つな……た?
レイ:まだおブスですね。
セツナ:レディにおブスと言ったな??
レイ:あ、戻った。
セツナ:無視するなー。
レイ:セツナさんじゃなくて、電波がおブスだったんです。
セツナ:アタシは、美人だって?ありがと、ありがと。
レイ:言ってないですって。
セツナ:レイレイは、可愛いのなぁ。
レイ:急になんですか。
セツナ:ううん、なんでもぉ。
レイ:まったく。
セツナ:夜中の町っていいよねぇ。
レイ:静まり返って、夜風が気持ちいいですよね。
セツナ:レイレイ準備できた?
レイ:はい。今、家出ます。
セツナ:オッケー。
0:レイ、家を出る
セツナ:レイレイは、電波おブスにならないのね?
レイ:WiFi切れましたけど、かわ…な……か?
セツナ:あ、ブスになった。
レイ:誰がブスですか?
セツナ:戻った。
レイ:もう、やらせないでくださいよ。
セツナ:えー、いいじゃん。
レイ:今夜は、過ごしやすいですね。
セツナ:だね。風も気持ちいいし、静かだし。
レイ:ですね。
セツナ:帰りに公園でも寄っちゃお。
レイ:風邪ひかないでくださいね?
セツナ:大丈夫、大丈夫ー。
レイ:ちゃんと、上着来てきました?
セツナ:着てないけど。
レイ:夜風に当たりすぎて、風邪ひくのセツナさんですからね?
セツナ:えー?そうだっけ?
レイ:そうですよ。
セツナ:大丈夫っしょ。
レイ:また、そう言って。
0:セツナ、コンビニに入る
セツナ:ついでにビール買おー。
レイ:まだ飲むんですか?
セツナ:もち。まだまだ行けるもんねー。
レイ:ほんとに。二日酔いになりますからね。
セツナ:いいのいいのー。150番3箱くださーい。
レイ:3箱も買うんですか?
セツナ:だって、すぐなくなるから。店員さんどーもねー。
0:セツナ、コンビニを出る
レイ:ガンになりますよ。
セツナ:死んだら死んだだー。私は、今を自由に生きる。
レイ:そうですか。
セツナ:レイレイ、なんでそんなに心配してくれてるの?
レイ:セツナさんが自由に生きすぎなんですよ。
セツナ:そんなことないって。
レイ:活き活きしてるなと感じますよ。
セツナ:そう?
レイ:羨ましいくらいです。
セツナ:こんな、婚期逃したおばちゃんの事を羨ましがるんじゃないよー。
レイ:いいじゃないですか、自由に生きてるって感じが。
セツナ:まぁねー。
0:レイ、コンビニに入る
セツナ:お、レイレイもコンビニね。
レイ:セツナさんとはタイミング、ズレちゃいましたけどね。
セツナ:いいのいいの。レイレイは、何買うの?
レイ:そうですね。炭酸とちょっと甘いものを。
セツナ:甘いもの!いいねぇ。
レイ:セツナさん、もしかしてまだ外にいます?
セツナ:うん、公園で一服中。
レイ:そういえば、言ってましたね。
セツナ:有言実行よー。
レイ:はいはい。
セツナ:ここの公園、星も見えるからめっちゃいいわぁ。
レイ:僕も帰りに公園寄ろうかな。
セツナ:いいね、お揃いじゃん。
レイ:ですね。ちょっとレジで会計するのでミュートします。
0:レイ、コンビニを出る。セツナ、2本目のタバコを吸い始める。
レイ:戻りました。
セツナ:おかえりー。
レイ:2本目ですか?
セツナ:なんでわかんの?
レイ:バレバレですよ。ライターの音聞こえてましたし。
セツナ:くっ…。
レイ:ほんと、風邪ひかないでくださいね?
セツナ:どうかなあー。
レイ:僕も公園に着きました。
0:公園には、一服中の女性の姿があった。
セツナ:ん?
レイ:あれ?なんか音がハウって。
セツナ:あれ?ほんとだ。
レイ:もしかして、セツナさん…?
セツナ:え?レイレイ?
レイ:マジですか。
セツナ:マジ、ですね。
0:お互いに、アプリを閉じる
レイ:えっと。
セツナ:こんな近くにいるなんてね。
レイ:ですね。
セツナ:隣おいでよ。
レイ:あ、はい。
セツナ:まさか、こんな近くだなんて。びっくら仰天だわ。
レイ:ですね。
セツナ:ね、甘いの何買ったの?
レイ:えっと。
セツナ:パリパリチョコアイスじゃーん!これ、美味しいよね。
レイ:そう、ですね。
セツナ:どしたん?
レイ:えっと、なんでそんなに受け入れできてるのかなぁと。
セツナ:えー?んー、なんでかな?
レイ:受け入れ過ぎて、言葉が出ないというか。
セツナ:じゃあ改めて、自己紹介でもしとく?
レイ:あ、はい。
セツナ:ども、セツナもとい、沢田 かなです。よろぴく。
レイ:えっ、本名ですか?
セツナ:リアルで会っちゃったからいいかなぁって。
レイ:じゃあ、山本湊斗です。
セツナ:湊斗って言うんだ。可愛い名前だなぁ。
レイ:そういうセツナさんだって、かなって可愛いですね。
セツナ:可愛いは、アタシに合わないからやめてくれ。
レイ:そうですか?
セツナ:可愛いは、捨ててきたんだ。
レイ:可愛いですけどね?
セツナ:ないないー。
レイ:…ケホッ。
セツナ:ごめん。タバコ消すわ。
レイ:すみません。
セツナ:ううん。私が気付かなかっただけだから、気にするでない。
レイ:クスッ。
セツナ:なんで笑った?
レイ:いや、セツナさんだなぁと。
セツナ:リアルで会っても、私は私だろ?
レイ:そうなんですけど、なんて言えばいいんですかね。
セツナ:言おうとしてることはわかるよ。
レイ:なんか不思議ですね。
セツナ:だな。
0:少しの沈黙
レイ:……クシュン。
セツナ:大丈夫か?
レイ:大丈夫です。セツナさんこそ寒くないんですか?
セツナ:お酒飲んで火照ってるからなぁ。むしろ暑いわ。
レイ:風邪ひくやつですね。
セツナ:風邪ひかないし。
レイ:きっと風邪引きますね?
セツナ:じゃあ、あっためてー。
レイ:無理ですよ?
セツナ:そんなケチなこと言わないでさー?
0:セツナ、レイの上着のポケットに手を入れる
レイ:何してんですか。
セツナ:ぬくもりを感じている。
レイ:真面目なトーンで言わないでください。
セツナ:あったかぁ。
レイ:ほんと、酔っ払ってますね。
セツナ:酔ってないって。
レイ:きっとシラフだったらこんなことしないですね。
セツナ:そーかも。
レイ:認めるんですね。
セツナ:大人だって甘えたい夜があるんだよ。
レイ:そうなんですね。
セツナ:レイレイ、うちで一緒に飲まない?
レイ:急ですね。
セツナ:良ければだけど。
レイ:僕も明日休みなんで少しなら。
セツナ:まじ?やったー!
レイ:少しだけですからね。
セツナ:よーし、じゃあうちに行こー。
レイ:ちゃんとひとりで歩いてくださいね。
セツナ:ほーい。
レイ:セツナさん家って、ここから近いんですか。
セツナ:近いね。
レイ:結構、ご近所さんだったんですね。
セツナ:ほんとに。びっくりなんだけど。
レイ:それは、僕もです。
セツナ:なんやかんや、ネットで会ってから長いけど、どこに住んでるかとか話したこと無かったな。
レイ:ですね。
セツナ:まさか住んでる町まで一緒なんてね。
レイ:びっくら仰天ですね
セツナ:あらま。
レイ:何ですか。
セツナ:レイレイがセツナ語録を使っているなんてね。
レイ:セツナさん、たまに真似したくなる話し方するから。
セツナ:いいじゃろ?
レイ:はい。結構気に入ってます。
セツナ:へへっ。
0:セツナの家に着く
セツナ:着いたよー。
レイ:ここなんですね。
セツナ:言っとくけど、散らかってるからね。
レイ:分かりました。
セツナ:ほんっっっとに散らかってるからね!!
レイ:分かりましたよ。
セツナ:どーぞ。
レイ:お邪魔します。
セツナ:適当に座っていいよ。ハンガーは、カーテンところあるから。
レイ:セツナさん。
セツナ:んー?
レイ:アイス、1回冷やしてていいですか?
セツナ:おけー。
レイ:ありがとうございます。
セツナ:いいえー。
レイ:全然散らかってないじゃないですか。
セツナ:そんなことないて。レイレイ何飲む?
レイ:何がありますか?
セツナ:んー、ビールとチューハイ……。巨峰サワーとカルピスソーダ味かな。
レイ:じゃあ、巨峰サワー貰ってもいいですか?
セツナ:おけー。
レイ:ありがとうございます。セツナさんは、ビールですか?
セツナ:もちのろん。
0:2人とも缶を開ける
セツナ:カンパーイ。
レイ:お疲れ様です。
セツナ:ぷはー。うま。
レイ:くぅー、久々にアルコール飲みました。
セツナ:レイレイってお酒飲むイメージ無いよね。
レイ:そうですね。あんまり飲まないです。
セツナ:あんま好きくないの?
レイ:程よくは飲めるんですけど、酔って迷惑かけたくないので。
セツナ:なるほどなー。
レイ:……。
セツナ:人の部屋そんなにジロジロ見ないでくれる?
レイ:すみません。
セツナ:なんか恥ずいからやめれー?
レイ:セツナさんらしい部屋だなぁと思って。
セツナ:それは、褒めてんのか?
レイ:もちろんですよ。
セツナ:褒められてる感覚ないけどな。
レイ:褒めてるんで安心してください。
セツナ:それならいいけど。
レイ:……。
セツナ:……。
レイ:……。
セツナ:あ、なんかつまみでも食べる?
レイ:じゃあ、いただきます。
セツナ:そうさなぁ。柿ピーと、するめみっけ。
レイ:Theおつまみですね。
セツナ:安定だろー?
レイ:いいと思います。
0:セツナ、ビールを一気に飲む
レイ:セツナさん一気に飲み過ぎですよ。
セツナ:大丈夫、大丈夫ー。
レイ:ほんとかなぁ。
セツナ:レイレイも、グイッと行きなよー。
レイ:僕もですか?
セツナ:いきなってー。
レイ:全く、しょうがないなぁ。
0:レイ、チューハイを一気飲みする
セツナ:おぉー!いい飲みっぷりだねぇ。
レイ:んー、一気に回りそう。
セツナ:大丈夫かー?
レイ:そんなケラケラ笑ってないで、お水ください。
セツナ:えー?もう少し見ててもいいでしょー。
レイ:ダメ、です。
セツナ:しょーがないなぁ。
0:セツナ、レイにペットボトルの水を渡す
セツナ:ほいよ。
レイ:ありがとうございます。
セツナ:程よく飲めて偉いなぁー。
レイ:そうですか?
セツナ:私が若い頃は、ゲロるまで飲まされたからなぁ。
レイ:今やったらアルハラですね。
セツナ:だな。
0:間
レイ:なんか、いいですね。
セツナ:ん?
レイ:宅飲みって初めてやりました。
セツナ:そーなの?
レイ:はい。
セツナ:レイレイの初めてもらっちゃったわー。
レイ:変な言い方やめてください。
セツナ:でも、事実じゃろ?
レイ:そうですけど。
セツナ:可愛いなぁー。
レイ:男に可愛いとか言わないでください。
セツナ:思ったことを口にしただけなんだけどなあ。
レイ:セツナさんってポロッと言いますよね。
セツナ:出ちゃうね。
レイ:そんなふうに素直に話せるのいいですよね。
セツナ:そうかー?
レイ:まっすぐ感じがいいと思いますよ。
セツナ:そんなもんかねぇ。
レイ:僕はそう思いますけどね。
セツナ:ほーん。
レイ:なんですか、その反応。
セツナ:いんやー。
レイ:酔ってますね?
セツナ:んふふー。
レイ:わかりやす。
セツナ:分かりやすいとはなんだ!
レイ:そろそろおしまいにして、寝たらどうです?
セツナ:んー。やだ。
レイ:そんな子どもみたいなこと、言わないでくださいよ。
セツナ:寝たら帰っちゃうだろー。
レイ:もちろん。
セツナ:まだ帰るなー。
レイ:何言ってるんですか。
セツナ:ベッド貸すから。
レイ:そういう問題じゃないです。
セツナ:えー?どういう問題?
レイ:僕にも家というものがありまして。
セツナ:1日くらい帰らなくなっていいじゃろー。
レイ:いやいや。
セツナ:だって、明日休みなんじゃろー。
レイ:そうですけど。
セツナ:じゃあ、このまま朝までうちにいよーう。
レイ:え?!
セツナ:けってーい!!
レイ:ちょ、待ってくださいよ。
セツナ:待たなーい。待たないもんねー。待ってたまるかー。待っt
レイ:わかりました、わかりましたよ!
セツナ:ふへへー。
レイ:帰らないんで、お酒は終わりにしましょ!
セツナ:えー。
レイ:えーじゃないです。この調子で飲んだら明日本当に死にますよ。
セツナ:それはやだー。
レイ:だから、お水飲んで横になりましょ?
セツナ:帰らない?
レイ:帰らない。
セツナ:んー、わかった。
0:セツナ、お水を飲む
セツナ:お水、うまー。
レイ:そしたら、横になりますよ。
セツナ:レイレイ、ベッド使っていいよー。
レイ:僕は大丈夫なんで、セツナさん横になってください。
セツナ:えー?いいのぉ?
レイ:大丈夫です。
セツナ:じゃ、お構いなくー。
0:セツナ、ベッドに横になる
セツナ:あ、レイレイ。
レイ:なんですか?
セツナ:わがまま言ってい?
レイ:もう、散々言ってますけどね。
セツナ:手、繋いで。
レイ:はぁ?!
セツナ:人肌恋しくなったから、手だけ繋いでくれ。
レイ:それは、そこのぬいぐるみとか抱っこしてくださいよ。
セツナ:人肌とぬいぐるみじゃ、温もりが違うだろー!
レイ:あー!起きないで!わかった、わかりました!手繋ぐだけですからね。
セツナ:んふふー、ありがとー。
レイM:その後、セツナさんは子どものようにすぐに眠りについた。そういえば、ボイチャ中の酔ってる声もこんな感じだったなぁと思い出しながら暖かな手を握り返していた。
0:朝、セツナの部屋。セツナ、換気扇下でタバコを吸っている。
レイ:んー…。
セツナ:お?おはよぉ。
レイ:セツナさん、おはようございます。
セツナ:一夜を共にしてしまったねぇ。
レイ:寝起きから変な言い方しないでください。
セツナ:事実だろー。
レイ:もう、11時なんですね。
セツナ:だいぶ寝たね。
レイ:ですね。
セツナ:レイレイのおかげで二日酔いにならなかったわ。
レイ:寝る前のこと覚えてるんですか?
セツナ:あんまり?
レイ:ですよね。結構酔ってましたから。
セツナ:え?私、なんかやっちゃった?
レイ:いや、特に何もしてないですよ。
セツナ:ならいいんだけど。ホントに何もしてない?!
レイ:してないですって。
セツナ:じゃあ、いいか。
レイ:なんか、お腹すきましたね。
セツナ:こんな時間だもんね。早めのお昼にしよか。
レイ:このままラーメンでも食べに行きませんか?
セツナ:うわ!最高!準備して行こうぜ!!
レイ:はい!
レイM:空いたビール缶を横目に二人で家を出た。ふらふらした関係。それが不思議と心地よかった。
セツナM: Wandering Around




