あとかき
どうも、後書きにお付き合いください。
といっても、くだらない自分語りなので、付き合わなくても大丈夫です。
最初に、この話について、どんな気持ちで書いていたか。
最初は、それこそ電気について専門書を読んだりとか、わりと昔から好んでいた量子力学的世界を表現できればと考えていましたが、それは成せませんでした。知識が浅かったんですね、反省しています。
でも、フライアンやエンジンニアは書いてて楽しかったです。また、こんなヴィランを書きたいですね。
そして、散々にやったネットネタです。淫夢だとかなんJだとかとうふとか。知らなかった人は、不快にも思えたでしょう。申し訳ありません。
これ自体は、最初からやるつもりでした。というのも、ジュンの兄の人物像は今も昔も変わらず、ネットの祭事を楽しみ、そしてその中心にいたい人なのです。
これはネットの中にはどこにでもいると思います。実際、自分もそうです。ただ過激なことをすればウケる、持て囃される、そんな考えを持っていて、刺激のない月9ドラマみたいな娯楽は大っ嫌いなんです。
自己分析ですが、それは、単純に実力がないことの証明でしかない。自己承認欲求の塊にもかかわらず、その実力が欠落している人なのです。
作中でもありましたが、淫夢語録をしゃべる人がユニークなんじゃない。それを作ったホモビ男優がユニークなんですね。
ちなみに、のっぺらぼうについては、針井瞬なりにネットの住民たちを表したものです。というのも、顔は焼けてなくなって特定できない姿。残ったのは口だけ。顔が分からないくせに口だけは達者。
ちょっとだけ、lainアニメに影響されてたりします。最近は見ていないけど、あんな精度で20年後のネットを表現したと思うと、感嘆の一声。
まぁ、アレはつながりとか、その辺がテーマですが、これもまぁ、針井瞬という存在が不特定多数の集合的無意識をつなげて、好き勝手やった姿なのでしょうか。
主人公、針井純について。
彼がカナに恋をしている、という設定は当初から決まっていました。簡単に書いたプロットでも、これだけはうまく表現できるように、要所要所でそれっぽいことを書くつもりだったのですが、書いてる途中のノリとかその辺でなくなっていますね。というか、今思えば、カナの心臓を刺激しないようにしていたとも見えるし。
ですが、翠についてはほとんど何も考えていませんでした。
いえ、もちろん、カナのレズ設定も当初からあって、ジュンの恋心は難題であることも決まっていました。ですが、翠については本当に何にも考えていなかった。
本当は、カナがオーサカであった失恋を回復するまでにいたったエピソードを入れるつもりだったのですが、それをほとんど止めてしまったために、彼女の存在意義がカナの恋愛対象とストッパーくらいしかなくなってしまい、これでいいのだろうか? という疑念によって、あの結果です。
つうか、翠が遠回しに告白するシーン、書いている自分ですらときめいたんですが。あと、カナのおばあちゃんの母性も予想外にくすぐられた。
そして、古椅子については針井に拗らせすぎだろ。ぶっちゃけ、最後も針井とカナでなにか会話するつもりだったけど、もしかしたら一番のカップルは針井と古椅子なんじゃ? って思ってからは針井とカナの交流すら少なくなりましたね。
ああ、後悔とかその辺を語っていたら、それこそ支離滅裂になって、文量も長くなりそうだ。
とりあえず、この話はここでおしまいにします。
本当はもっとしたかったんですが、あんまり反応もないようですし、なにより読み返してみても文章は読みづらいし展開も遅いし稚拙が極まっているし、ここで終わるのがちょうどいいですかね
一応、3日で作った新作を10話ほど投稿する予定なので、機械があればよろしくお願いします。
今度は流行の異世界も取り入れ、現代に転生した女騎士が原付免許を取る話です。
話の流れは適当の極みですが、すぐに読めることをモットーにしています。すぐ読めると思います。
けっこう、気に入った針井、古椅子、カナ、翠ちゃんたちですが、ここでお別れです。すまんな、俺の技量が浅いせいでお前たちの物語は終わってしまうなんて。
では、みなさん。
また会いましょう。