文字習得のため図書館へ
主人公 揮麗 樟は文字を習得するために図書館え
そんな中自分の正体を詰め寄ってくる女性が
とりあえず文字を読めるようになるため図書館をめざすことにした
文字は読めないけれど会話はできるようでなんとか日本語で道を聞き図書館までたどり着いた
何人もの人に聞きやっとたどり着いた図書館そのスケールのでかさに驚いてしまう
何万の本が入るんだと思う棚が何列も数えきれないほどありその棚にびっしりと隙間なく本が並べられていた
とりあえず受付の人に説明を聞いてみる
「あのー図書館の説明を聞きたいですけど」
爽やかスマイル好青年ぽい雰囲気で話しかけてみた
自慢じゃないがこのスマイルで悪い印象は受けないだろうと思うくらいイケメンスマイルだ
「図書館の説明ですね?」
うっ!安易に話しかけた受付のひとがなんと完璧な周りに花でも咲いているかのような可愛いスマイルをしてるではないか
(油断した)
「図書館は本の売買は行なっておりません、貸し出しもしておりません」
貸し出しは無しなのか、まぁこれだけの数貸し出ししても返却されたかわかるわけもないし当然だろう
「そして二階が読書ルームでございます」
なるほど一階に本が集めてあって二階で読むのか ここで目的の本がある場所を聞いてみた 受付は驚いた様な顔したあと
「二階のすぐ右の棚にございます」
と優しく教えてくれた
そして質問することもなく移動しようとした時ふと見覚えのある姿をしていた人が入ってきた
さっきの林檎の人だ いちいち気にする必要はないと思うが何故か気になってしまったのだ
そんな中相手もこちらに気がついたようだ
しかし一瞬視線を向けただけですぐに視線を外してしまった
まぁ話すこともないだろうし受付に礼を言って二階に向かった
二階の広さもかなりのものだった棚が少ない分一階より広く感じる
そして目的の本を見つけ同じ種類の本をとり椅子に座ろうとした時
りんごの人がこっちに近づいてくるではないか
(何かしたか?林檎は拾った、人助けだ悪いことではない何か気に触るような・・・)
その時だった
「ねぇ 貴方何者?」
このいきなり確信をつく質問に二つのことで驚いた
まず何故自分が普通の人ではないとわかった
そしてもう一つ声が女性だったのだ 深くフードをかぶり顔が見えずらくわからなかったが声が女性だったのだ
しかしこの質問は答え方次第じゃこの女性が敵になると考えなければいけない
そして冷静に焦りと緊張を隠すように自然体で
「は?」
何故この質問をされたのかこちらはまだわかっていないが
相手が何者なのかそして自分の正体を知られないためにするしかない
「もう一度聞くわ貴方何者?明らかに普通の人じゃないわよね」
やはりこの女性は自分がこの世界の人にとって普通の人ではないと気付いている、
「何故そう思った?」
「さっき貴方私の林檎拾ってくれた方よね」
答えをはぐらかされた
「ああそうだが?」
「何故拾ってくれたの?」
何故?この世界は人のものには触ってはいけない法律などでもあるのだろうか
「普通に人助けだ」
「でだ何故普通の人間じゃないと思う?」
ここでもう一度同じ質問をぶつけてみる
「何故?そんなの明らかに挙動がおかしかったし、この国のことも余りわかっていないようだからよ」
この国の事をわかっていない?
何かおかしな挙動をしていたのだろう
「質問するぞ 何故その事を聞いた?」
「そうね、この国の敵だった場合排除するため」
殺されるまだ文字も習得途中なのに
生活出来ずに死ぬのか
「何故普通じゃないと思ったか言ってくれないか?」
おかしかったところは直さないとな
そうやって考えていると
(何故普通じゃないとわかった?何故この質問をもう一度したのかしら?あからさまにわかっているはず、まだ何かはぐらかす策でもあるのかしら?)
「っ?!」
声を出してしまった しかし今のはまさか相手の思考?そうだとしたら
「それがわからないから質問したんだ」
そういうと女性は今までの悩んだ顔とは違う明らかなる焦りの顔をしていた
(まさか思考を読まれた?!だとすると今までの答えが全て分かって質問されたことになる)
やはりだ相手の思考を読み取れるらしいしかしどうやっ・・・もしかしたら
相手に意識を集中した
なるほど意識を集中すると思考が少し読み取れるらしい
便利だしかしこの状況を打破出来る気がしない
「わかってたら質問しないし、教えてくれない?普通じゃないと思った理由」
もうここまでいっているんだ教えてくれ
「はぁ、分かりましたいいでしょう、
しかし私の質問に全てしっかりと答えてください」
質問何故改まって?
「ああ、いいけど?」
そう答えると
「では言います、まず服装がこの国の服装ではないでしょう」
「なるほどまぁそりゃ当然疑問に思うね」
「はい、そしてさっき何故林檎を拾ってくれたの?の質問に対し貴方は人助けだと言いましたこの国はかなり貧しい状態にあります」
「なるほどなだから奪われる方が普通だと」
「そうです、そして図書館の説明をわざわざ自分から聞いたり周りを見渡して怪しすぎます」
「なるほどな、でもそれじゃ」
「はい、これじゃ普通の人間じゃないと断言はできません、ここまではわかっていたようですね」
「ああ、そうだよそして普通の人間じゃないと断言できる理由がわからなかった、
旅の方とかじゃなく普通の人間じゃないと言われたらな?」
「はいそれでは、その理由を教えて差し上げます、心して聞いてください」
なんだろうかこの瞬間なぜか抽選などの結果を待つみたいにドキドキもしながらワクワクもしていた
「それはですね、あなたがこの国の言葉をわからないからです」
「はい?」
「何故この国の言葉がわからないとわかった?」
「それはですね先ほど受付に聞いていた本じゃないものを手にとっているからです」
「これ違うの?!ていうか聞いていたのかよ!」
女性は困ったようにこっちを見ている
「そして旅行人じゃないと決定的に決めるものがあります」
「決定的にねぇ それはどんなものなんだ?」
「この国はいろんな観光名所と呼べるものがあります」
「そうだなとにかく綺麗でデカイ」
「その観光名所を一日中近くを通っていたのに向かう様子がなく
ようやく向かったかと思えば行き先は
図書館など旅行人のするような行動ではありません」
そういえば綺麗だとは思ったが行こうとはしなかったな
「なるほどなたしかにそうだな・・・ん?じゃあ今日一日見張ってたと?」
「ご理解頂けましたか?」
「ああ、あんた凄いなちゃんと人を観ている」
「ええ、仕事ですから」
「そうか、ところでおれはどうなるの?
この読書が最後になるの?」
「いえ、もしかしたら最後じゃないかもしれませんよ」
「さっきこの国の敵だった場合排除するとか言ってないっけ?」
「そうですね、いいました しかしまだわからないですこれからの質問の答えの内容によります」
「ああ、そっかまだあるのか、じゃあ最後にならないように願うかな」
こんなに誰かと話したのはいつぶりだろうか
「それでは貴方は何者ですか?」
まぁそりゃ当然聞いてくるよな
「俺はねぇ多分この世界の人じゃない」
「多分?それはどういう」
うん、まぁ簡単に信じてくれるわけないよね
「えっとねぇ、死んだの」
「は?」
嘘はついてない、ていうかほとんど本当、わからないのはこっちも同じ
「でねぇ死んだと思ったらなんかこの世界にいた」
うん、まぁ仕方ないよね本当なんだから
「そうですか」
あれ?意外と信じるさっきまで疑ぐり深かったのに
「他には何かある?」
「はい、他には貴方思考が読めますね?」
そういえば自分でも忘れてたけど読めるんだった
「ああ、そういえば読めたなでも全部じゃないし
集中しなきゃいけない、しかもできたのはこっちに来てから」
「なるほど、その点については思い当たるところがあります」
「ふーん。まぁいいや、他はないの?」
「貴方少し図々しくなってません?」
「いや?さっきまで君は敵対心強かったから警戒してるだけだよ」
「そうですね、聞きたいことは聞きましたけど本当かどうかわからないわけですし」
「なんかわかるところないの?」
「いや、私が知ってるところ・・・もしかしたらあの場所だったら」
なんかあるらしいどこだろう?いけばわかるか
「じゃあそこに行こうか」
「はい、それでもしかしたら貴方の言葉が本当だということがわかるかもしれません」
そういって俺の言葉を信用する為にあの場所とやらに行くことになった
かなりの遅い執筆ですみません
次回はなるべく早くします




