二話 オナグリ殺人事件part2
「俺を殺す・・・だと?」
「そうだ!こんなに俺をイラつかせやがって!こんなに馬鹿にされたのは久しぶりだ!!お前みたいなやつ生きててもどうせ社会の役になんか立ちやしない!ここで殺しておくのが俺の優しさだ!」
急にものすごく怒り出したヒャクネンはそのまま近くにあった魔イプ椅子を蹴り上げ叫びだした。
「相変わらず意味の分からないタイミングでキレるんだなお前は・・・なぁ、ヒャクネン・・・」
「なぜその名を?」
「俺もあんたと同じ転生者だからさ・・・覚えているだろ、俺を?」
センネンとは昔この世界が混沌という災厄により滅び行くより前の世界【ヒストリア】で一人のボンタン使いを死に追いやり世界が滅び行く原因を作ったこの世の悪の全てと言ってもいい存在だ
「まさか・・・お前は!」
ヒャクネンはセウタの正体に気づき会話を交わす前にものすごい衝撃波を放った
「はは、もし奴が転生していたとしても一撃で殺してしまえば関係ない。それにしてもまさか俺以外にも転生者がいるとはな・・・」
「その判断は賢明だったな」
「なにっ!あれを食らって生きているだと!」
「俺の【時読み】の力はお前の不意打ちをすでに読んでいた、よけるのは簡単さ」
【特攻形態】
セウタがそう呟いた瞬間セウタはボンタンを履いていた
「俺の名前を言ってみろ」
「ひ、弘吉ぃ!」
おやおや、ヒャクネンは心当たりがあるみたいだゾ
「お前の未来を見てやろう」
セウタはポッキーを取り出し一袋取り出し全て平らげた
「どんな未来が見えた?」
「お前が死んでるよ」
そういいセウタは静かに息を引き取った
「はははははは!ざまあみろ、何がお前が死んでるだ!結局また自分が死んでやがる!」
幻術だ
「なに・・・?」
幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ 幻術だ
「なんだこれは!なんなんだ!」
「俺は確かに弘吉の転生者だがゴールドワンでもある・・・この世のほとんどの事件はピカソが解決した?違うな、この世の犯罪のほとんどはゴールドワン一族が起こしたものだ!犯罪を起こしこの幻術で証拠をでっち上げ、赤の他人の記憶を改ざんし全ての罪を着せる・・・ これがピカソの・・・ゴールドワン一族の完全犯罪だ!!」
「・・・まあ、もう聞こえてないだろうがな」
そこでヒャクネンの人生は再び終わった・・・
__________________________________
「犯人はお前だ!」
「どういうことだ?」
ソードニギルは意味が分からないとセウタに理由を尋ねる
「こういうことですよ」
セウタはパチンと指を鳴らし目を閉じる。その瞬間突如ヒューリは自供を始め憲兵たちに連れ去られた
「さすが、ピカソ・ゴールドワンのお孫さんだな!あっという間に事件を解決しちまいやがったぜ!」
「さすがセウタちゃんだね!これでヒャクネン先生も浮かばれるよ・・・」
この数日後にヒューリの斬首は決行されオナグリ殺人事件は完全に解決されたといっていい
こうやって彼は数多の難事件をあっさりと解決していくだろう・・・




