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レベルイーター  作者: 亜掛千夜
第十編 妖精郷

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570/634

登場人物&従魔紹介

第567話までに出てきた人物や従魔についてまとめたものです。

読まなくても、この先の展開で困ることは無いので飛ばしてしまっても構いません。

ただ読んでいる途中で、この人は誰だっけ?となったときに、このページで検索をかけると思い出すかもしれません。


※9/13 抜けていた20人分を追加いたしました。

★主人公&ヒロイン


波佐見はさみ 竜郎たつろう

 本作の主人公。愛衣と共に異世界に落ちてきた。

 家族構成は父──じん、母──美波みなみ、長男──竜郎の三人家族。

 身長は異世界に来てから老化を止める称号を得るまでに少し伸びて173センチ程。髪色は黒。

 一般的に見て男らしくそれなりに整った顔立ちの少年。

 考え方は真面目でわりと常識的だが、けれど愛衣の為ならば倫理に反すことでも実行できる。

 愛衣に対してだけ、ちょっとエッチになる。通称えろろー。


 創造した眷属たちに主やらご主人様やら言われるのに最初は抵抗していたが、ウリエルが生まれた辺りから面倒になって改めさせるのを止めた。


 一人称は普段『俺』。ただし目上の人や良く知らない大人にはとりあえず『僕』と言って敬語で話す。


 装備品はライフル杖と天照の魔力頭脳。トラウゴット製のコートと月読の魔力頭脳。



八敷やしき 愛衣あい

 本作のヒロイン。竜郎と共に異世界に落ちてきた。

 家族構成は父──正和まさかず、母──美鈴みすず、長女──愛衣の三人家族。

 身長は161センチ程、長めの黒髪ショート。

 童顔で目が大きく、それなりに整った愛らしい人好きのする顔立ちで、嘘のない笑顔が魅力的。

 考え方はわりと大雑把。細かい所は竜郎に任せて、自身はずんずん進んでいくタイプ。

 彼女も竜郎の為ならば倫理に反することも躊躇わず実行できる。


 一人称は『私』。敬語を使うのが苦手なので、基本的にそうしなくてはいけない相手の時は黙っている事が多い。


 装備品は天装──軍荼利ぐんだり明王みょうおう〈弓〉。ユスティーナ〈槍〉。幻想華リーナモルテ〈扇〉。カチカチ君〈槌〉。ガブソン〈斧、獣〉。飛翔のガントレット〈体〉。

 虹彩宝石剣〈剣〉。投擲鞭〈鞭、投擲〉。トラウゴットの軽装鎧〈盾〉。

 内、魔力頭脳搭載は〈剣〉〈弓〉〈鞭、投擲〉〈盾〉〈体〉。



☆魔力体生物


【カルディナ】

 最初に竜郎が生み出した魔力体生物。基本ベースはわしに似た鳥。

 基本的に甘えん坊だが、長女なのでしっかりしなくてはと思う真面目な性格。

 会話は鳴き声だけだが心の中の一人称は『私』で、竜郎の事は『パパ』、愛衣の事は『ママ』と呼んでいる。


《幼体化》状態では、手の平に乗れるほど小さな鷲の雛。


《成体化》状態では、全長40センチある灰銀色の鷲。


《真体化》状態では、体長3メートル程。全身を覆う竜鱗の色は薄青。一枚一枚が刃のように硬く尖った羽で構成される灰銀の翼。そんな竜鱗まとうグリフォン。


《神体化》状態では、パッと見5メートルのグリフォン。

 けれど下半身は竜の足に竜の尾が生えた鷲獅子グリフォンならぬ鷲竜。

 翼は大きい竜翼が手前に一対。中くらいの鷲翼が奥に一対と計四枚。


 装備品は背中に張り付ける魔砲杖。



【ジャンヌ】

 2番目に馬が欲しいと生みだした魔力体生物。基本ベースはサイ。

 基本的にのんびりとした性格だが、スイッチが入ると苛烈に相手を叩きのめす恐い面も持つ。

 また意外と視野が広く、細かい事に気が付いたりする事がある。

 移動補助の為にと生みだされた影響か、竜郎達を乗せたり運んだりする事を好んでやっている。

 会話は鳴き声だけだが心の中の一人称は『私』で、竜郎の事は『ダディ』、愛衣の事は『マミィ』と呼んでいる。


《幼体化》状態では、透き通るような純白の子サイ。小さな鼻先の角は黄金色。


《成体化》状態では、金角、金目の巨大な純白のサイ。

 背中には小さな天使の羽が。少しだけなら飛ぶことも可能。


《真体化》状態では、純白の分厚い鱗に覆われた、サイに似た顔を持つ12メートル級の聖竜。

モモンガのように腕に腕に皮膜が付いているタイプの翼を持つ。


《神体化》状態では、全長15メートル級の聖竜。どっしりとした《真体化》状態のフォルムが若干スマートに。分厚い純白の鱗は健在で、防御性能は変わらず高い。

 鼻先の黄金の角は二本。腕の翼は背中にうつり、上と下の二対の翼は純白の竜翼、真ん中の2対は天使の白翼の計8枚羽に。


 装備品は鉈斧2本。巨大ハルバート。



奈々(なな)

 3番目に戦闘補助が出来る仲間が欲しくて生みだした魔力体生物。

 基本ベースは竜郎と愛衣双方の特徴を持つ日本人形。

 可愛い物好きで女の子らしい一面を持つ反面、敵に対しては魔力体生物の中で一番残酷に振る舞える。ただし仲間には情も深い。

 リアの事は手のかかる妹、また親友とも思っている。

 最近は小さい邪ペガサスの1匹、黒丸(奈々命名)がお気に入り。


 一人称は『わたくし』で、竜郎の事は『おとーさま』、愛衣の事は『おかーさま』と呼んでいる。

 だが基本的に大人の姿だと舌っ足らずな言いかたが薄れ、『お父様』『お母様』に変化している。


《成体化》状態では、透き通るような白い肌に黒い和服姿。長い黒銀色の髪に黒銀色の瞳。背中に小さな悪魔の黒翼。


《真体化》状態では、大人の女性で褐色肌。頭からは黒銀の牛のような角が2本。

 漆黒のコウモリのような翼。長く尖った黒銀の爪。悪魔のような細い矢印型の尻尾。


《神体化》状態では、黒銀色で真っ赤な曼珠沙華の柄が咲き誇る和服姿の女性。

 頭にはの黒銀の牛角、尖った手の爪は全て紫色。尻尾は黒紫色の竜の尾で、先端にサソリのような毒針を持つ。

 8枚の黒紫色の竜翼を背にはやし、紫色のキラキラとした鱗粉のような光が舞っている。

 この鱗粉は奈々の意思次第で毒にも薬にもなる。


 装備品は竜牙2本。眷属のダーインスレイヴ。



【アテナ】

 4番目に生まれた戦闘を目的に生みだした魔力体生物。

 基本ベースは虎。またはその獣人。

 基本的に楽天家でめんどくさがり屋の気分屋。だが強い相手との戦闘は大好きな戦闘狂な面を持つ。

 一人称は『あたし』で、竜郎の事は『とーさん』、愛衣の事は『かーさん』と呼んでいる。

 語尾に『~~っす』と言う話し方をする。


《幼体化》状態では、鮮やかな琥珀色をベースにした白の虎縞模様の子トラ。


《成体化》状態では、竜郎と同じくらいの身長で、やや釣り目。虎耳の生えた癖毛のセミロングの尻尾の無い大人の女性虎獣人。

 髪の色は琥珀色に白のメッシュ、瞳の色はヘーゼル。服装は黒の短パンに白のTシャツ。


《真体化》状態では、成体化した時の姿にプラスして、琥珀色の霧が出るトライバル柄に似た手足に刻まれた琥珀色のタトゥーが特徴的。

 しかしこちらの形態だと、琥珀色に白の虎縞の尾が生えている。


《神体化》状態では、中学生くらいの外見をした虎獣人の少女。瞳の色は左はブルー、右はヘーゼルとオッドアイ。トラ尻尾は8本。

 格好は黒の短パンに琥珀と白色のストライプのニーハイ、白のTシャツの上にトラさんパーカー。

 パーカーは子供が着るようなアニメーションタッチの可愛らしいトラで、フードをかぶるとトラ口から顔を出しているように見えるデザイン。

 さらに肉球手袋がパーカーの袖にくっ付いていて、靴も肉球シューズになっている。


 装備品は可変式大鎌。



天照あまてらす

 5番目に生まれた、竜郎の杖に搭載されている魔力頭脳を体に持つ魔力体生物。同日に生まれた月読とは双子的存在。

 性格は細かい作業も得意だが、基本的に大火力をぶっぱなしたいと思っている。

 形態は特殊で、《低出力体》《常態出力体》《高出力体》《神出力体》の4種となっている。

 喋れないが心の中の一人称は『私』で、竜郎の事は『お父さん』、愛衣の事は『お母さん』と呼んでいる。



月読つくよみ

 6番目に生まれた、竜郎のコートに搭載されている魔力頭脳を体に持つ魔力体生物。同日に生まれた天照とは双子的存在。

 性格は慎重。けれど必要な時は思い切り飛び込む勇気を持っている。

 形態は特殊で、《低出力体》《常態出力体》《高出力体》《神出力体》の4種となっている。

 喋れないが心の中の一人称は天照と同じ『私』で、竜郎の事は『お父さん』、愛衣の事は『お母さん』と呼んでいる。



◎主要キャラクター

【リア・シュライエルマッハー】

 銀髪で肌が浅黒く深紅の瞳。

 耳が上にとがった形をした可愛らしい顔の生粋のドワーフの少女。

 《成体化》の幼女奈々よりも少し背が高い程度。


 《万象解識眼》という、あらゆる物質、事象などを理解する事ができる破格のスキルを初期スキルに与えられたせいで、出会った当初は虚弱体質になるペナルティを与えられていた。

 《万象解識眼》使用時には目の色が深紅から空色に変わる。


 今は元気に夢でもあった鍛冶師の仕事をしながら、竜郎達の装備品製作をになっている。

 竜郎たちの世界に行って普通の少女としての生活も憧れており、その時に馴染みやすいようにと竜郎と愛衣の義妹になった。

 それから竜郎の事は『兄さん』。愛衣の事は『姉さん』と呼ぶようになった。


 また普段の背格好が同じくらいであり、仲のいい親友兼悪戯っ子な妹的な存在だと認識している奈々だけは唯一呼び捨てで呼んでいる。


 世界で初めて魔力頭脳を発明した人物。


 一人称は『私』。話し言葉は基本的に誰であっても敬語を使う。

 これは幼少の頃から虚弱体質のため、人の顔色を常に気にしながら育った為に身についた癖。


 装備品は多種多様な魔法などを発現する手榴弾。ロケットハンマー。

 空も走れる蜘蛛足。複数の魔力頭脳で制御されたゴーレムの機体。



【レーラ・トリストラ(セテプエンリティシェレーラ)】〈クリアエルフ〉

 金色が濃いめのプラチナブロンドの長い髪の妙齢の女性の姿で、オブスルの冒険者ギルド職員として竜郎と愛衣と初めて邂逅。

 ただしそれは原初の人間種──クリアエルフとしての能力を極限まで抑えていた状態で、開放した場合の髪色は銀に近いプラチナブロンドに変化する。現在はこの状態。


 本名は『セテプエンリティシェレーラ』。

 普段名乗っている『レーラ』は本名の後ろを取って、家名として名乗っている『トリストラ』は彼女の冒険者時代のパーティ名。

 そのパーティを組んでいた人間とは皆、死別している。


 また幼少期には生まれたばかりのクリアエルフの世話係をやっていた、解神の巫子──セテプエンベルケルプと数年行動を共にしたことがある。


 3世代目の氷神の巫女であり、前任者2人は戦闘で死亡。

 現在の時間軸では氷神の巫女がもう一人いるが、レーラが生まれた大分あとに発生したクリアエルフなので、戦闘能力は再会した時の彼女より大幅劣っている。

 またレーラと会ったことは一度もない。


 氷神の寵愛を受けた巫女として、氷魔法の適性がこの世界に発生した時から非常に高い。

 またクリアエルフは知的好奇心が高いのだが、彼女はそれに輪をかけて高すぎたせいで世界中あちこち回って、人を避けていきるクリアエルフには珍しく人に関わりまくって生きてきた。

 それがこうじて竜郎達の事情を知り、異世界に興味を持ち協力するに至る。


 一人称は『私』。基本的に竜郎たちのことは君付け、ちゃん付けで呼ぶ。


 装備品は魔力頭脳搭載の氷魔法の適性が非常に高い杖。



【イシュタル】〈真竜〉

 十メートル程の大きさの美しく煌めく銀鱗の竜。竜郎が異世界に来て初めて見た竜でもある。

 真竜と言う原初の竜種であり、竜だけが支配する竜大陸イルルヤンカ全土を治めるイフィゲニア帝国の女帝。


 齢1000歳ほどだが、真竜の年齢的には思春期真っ只中で中二病。

 人間化するとスチームパンクなファッションに身を包んだ背丈155センチ程で、胸はやや控えめ。毛先がクルクルとした長い銀髪をハーフアップにした美少女となる。


 《未来同期視》というスキルを持っているため、未来へ竜郎達が行くときに助けを求めたのをきっかけに知り合い、後に母エーゲリアから修行のためにと強制的に人化形態にさせられ共に行動することになった。


 戦闘には無限に生みだせる特殊な銀砂を使用。

 またレベルが上がる度に、徐々に髪の色がプラチナに近くなってきているが、アハ体験並みに微妙な変化なので誰も気が付いていない。


 一人称は『私』。女帝として振る舞う時には、少しでも威厳を出そうと『我』を使う。

 基本的に竜郎たちのことは呼び捨てで呼ぶ。


 装備品はスチームパンクなファッションに合う、レトロな短銃を模した魔力頭脳搭載型の短杖。






●人間の眷属

じいや】

 ジャンヌの眷属として生まれた、人間の眷属たちの中では一番の古株。


 白馬の体に人の上半身が生えた天族のケンタウロス。

 大きさは馬の四足のヒズメから人間の頭の先までで二メートル半程。

 頭の上には光の輪が浮いており、ロマンスグレーという言葉が似合う白髭と白髪の渋い男性で、筋肉質な体の背には大きな天使の翼が二対4枚生えている。


 普段はカルディナ城とジャンヌ城、双方の執事長として管理を担ってくれている。

 ジャンヌを神として崇め奉っているジャンヌ教信者。普段は冷静沈着だが、ジャンヌの事となると暴走する事がある。


 服装は愛衣が提案し、ケンタウロス用に特注した黒の執事服。本人も非常に気に入っている。

 家事は本人の勤勉さと努力によって、全て並み以上にこなせるようになった。


 一人称は『私』。基本的に竜郎達には様付け。同じ眷属たちには、さん付けで呼ぶ事が多い。



あや

 少年とも少女ともどちらとも区別がつきにくい非常に整った顔立ち。

 背丈は小学5年生くらいで黒髪、やや眠たげな印象を与えるぼーっとした黒目。

 鈴の音のような美しい中性的な声で話す。


 ゴシック調で半ズボンに装飾のなされたブーツを履き、俗に言う皇子系ファッションのような服装をしている。


 天族でもなく魔族でもないその原種天魔族で翼は持っていない。

 《崩壊の理》の一端を使えるようになる可能性を持っている。


 スキルにより天族の金髪金目の少年形態。魔族の黒銀髪、黒銀目の少女形態になる事も出来る。

 またステータスがほぼ半分になる代わりに、少年と少女の2人になることも可能。

 少年の方は便宜上『彩人あやと』。少女の方は『彩花あやか』と呼ばれている。


 竜郎の従魔である巨大な子狼『豆太』が大のお気に入りで、しょっちゅう一緒にいる。


 一人称は男女どちらの時も『ボク』。竜郎の事は『たつにぃ』。愛衣の事は『あーねぇ』と呼ぶ。

 カルディナ達魔力体生物組やイシュタル、レーラも基本的に『○○ねぇ』と呼んでいる。

 けれどウリエルなど見た目が年上でも弟妹たちには呼び捨てで呼んでいる。



武蔵むさし】〈魔王種候補〉

 外見を一言でまとめると、鬼武者の幽霊。

 全体的に少し透けるほど存在が薄く、サイズ感は成人男性ほどの上半身はスケイルメイルで覆われて、下半身より下は無い。

 痩せこけた銀髪の鬼の頭に、左は赤く右は緑、一番大きな中央は白金色の三本角。

 腕は四本あり、上二対は黒く筋肉の発達したもの、下二対は左右で赤と緑と色違いの、まるで赤ん坊の腕を無理やり大人の腕の長さまで引き延ばしたかのような、細く折れそうなものが付いている。

 背中には漆黒のコウモリのような翼が一対に、その上に申し訳程度にちょこんと小さな妖精の羽が一対生えた四翼。


 魔王種候補であるがシステムがインストールされている人間でもある。

 なのでレベル300に到達すると魔王種の人間に至れる。


 他人の影に入り込んだり、灰色の煙のような靄になる事が可能。

 普段は竜郎の影に潜み、危険な戦闘の度に補助してくれている。

 ただずっと補助しているだけなので、レベルは現在49のままで止まっている。


 一人称は『ワレ』。発声器官が発達していないので話すのが苦手で、あまり話さない。話すとしても「ギョイ」「キョウエツ」など単語で語る事が多い。



【ダーインスレイヴ】

 奈々の眷属にして、人間の魔族剣。


 外見は一振りの、二メートル近くはあろう大剣。

 黒銀の美しいなだらか曲線を描く片刃の背には、漆黒の鱗のようなものに覆われたノコギリの様なギザギザとした歪な峰。

 そして鍔は六枚の悪魔の翼をモチーフにしたような形になっていて、柄だけは純白。


 鍔の六枚の悪魔の翼を大きくして、自力で飛ぶことも可能。

 奈々とは眷属としてのパスで会話が出来る。

 《近体融合》というスキルを持っていて、斬る事、突く事が出来る武器と同化し、それを強化することが出来る。

 普段は奈々の竜牙に入って戦闘補助をしてくれている。

 ただこちらも『武蔵』同様に補助しているだけなので、レベルは現在49のままで止まっている。


 心の中の一人称は『オレ』。竜郎達の事は様付けで呼んでいる。



【ウリエル】〈半神格者〉

 背中に天使の六翼を生やし深紅のドレスに身を包んだ女性天魔。背丈は170センチほど。

 絹糸のように細く滑らかな金髪は腰まで伸び、色白で透き通った肌に美しい顔。意志の強そうな青い瞳。

 手の先はスキルによってマニキュアで塗られたかのように、ドレスと同じ深紅に染まっている。

 ※爪のスキルについては第481話を御参照ください。


 火に対して絶対的な吸収スキルを持っている。

 また戦闘はそれほど好きではないが、一度戦いに出れば苛烈な性格になる。

 竜郎曰く、車に乗ると性格が変わる人の様だ──との事。(※本編では言っていません)


 手先は器用なほうで、大概何でもこなすが料理だけは壊滅的。

 なので普段は赤ちゃん──ルシアンの世話とララネストなどの卸しを率先してやっている。

 同じ眷属の妹──フローラには密かに、どんな食材もダメにする飯まずテロリストと思われている。


 恋愛事には疎く、自分に恋情を抱かれても、あからさまなアプローチをされても全く気がつかない。

 フローラには密かに恋愛フラグクラッシャーと思われている。


 装備品はスキルによって生み出された、大きな深紅の十字架のような刃の槍と深紅のドレスアーマー。


 一人称は『私』。竜郎の事は『あるじ様』。愛衣の事は『奥方様』。カルディナ達やレーラ、イシュタルの事は様付け。

 爺や、武蔵、ダーインスレイヴ、彩にはさん付けで、他の弟妹は呼び捨てで呼んでいる。



【アーサー・ペンドラゴン】〈半神格者〉

 聖属性の、この世界でも極めて珍しい人間形態が素の竜──人竜。


 金髪灼眼で純白の軍服の様な服装に身を包む20代手前くらいの美青年。

 背中からは紅い鱗に水で出来たような皮膜の一対の竜翼が生え、天使の翼がその上下に2対生えている。


 性格は真面目で真っ直ぐ。

 忠犬の様に竜郎に命令されれば、いつまでも待っているような男。

 実はシスコン、ブラコンの一面も持っており、同じ竜郎から生まれた眷属たちを非常に大切に思っている。

 故に度々ララネストの卸しの際にやってくる、カサピスティ王国のハウル王の近衛騎士にして、ウリエルに恋情を抱くレス・オロークに対し、姉に近寄る良からぬ虫ではないかと警戒中。

 しかしウリエルはその事にも気が付いていない。


 家事能力はどれも並み以下。もっぱら蒼太たちと周辺警護している事が多い。


 一人称は『私』。竜郎の事は『マスター』。愛衣の事は『奥方様』。

 他はさん付けが多く、弟妹に対しては呼び捨て。



【フローラ】〈半神格者〉

 ドリュアスもしくはドライアド──などと呼ばれる木の妖精に近い外見。


 外見年齢は15、6歳くらいの美人と言うより可愛らしい顔立ちの少女で、身長は160センチ程。

 基本的に人型だが足は木の太い根っこが絡み合ったようになっている。

 ただドリュアスとは違い、腰まで伸びた長い髪は一本一本が水で出来ているような水色の不思議な質感。

 服装は水色を基調にしたフリフリのワンピースに身を包み、頭には花冠を乗せている。


 性格は奔放──に見えて意外と気遣い屋さん。

 ノリがギャルっぽく軽いのでそうは見られにくいが、意外と全体を見通して細かい所まで気を使うことが出来る。

 真面目な雰囲気でしゃべる事も出来るが、疲れるからやらない。

 コミュニケーション能力が高く、たいていの人とすぐ仲良くなれる。


 家事能力は抜群に高く、現在では眷属の中で誰よりも上手くこなすようになった。

 ルシアンをあやすのも上手く、どうしても泣き止まない時はフローラが呼ばれる。

 また味覚に関して鋭敏で、的確な感想を述べる事も出来る。


 お昼寝が大好きで暇さえあれば立ったまま寝たり、地面に所構わず寝そべったりしたりして日々睡眠に勤しんでいる。


 最近では弟のランスロットがお気に入りで、度々ちょっかいを出して構っている。

 また領地内に住んでいる妖精郷の住人イェレナと仲良しで、よく一緒にお茶を楽しんだりダンジョンにいったりしている。


 一人称は『フローラちゃん』。竜郎の事は『ご主人様』。愛衣の事は本人の希望もあって『アイちゃん』。カルディナ達やウリエルには『○○姉さま』。レーラ、イシュタルにはちゃん付け。

 弟妹には基本的に君かちゃん付けだが、ランスロットは見た目の幼さもあってちゃん付けで呼んでいる。



【ランスロット】〈半神格者〉

 白く長い髪にややつりあがった青い瞳。身長は幼稚園児くらいの妖精。

 ただし普通の妖精よりも羽が少しばかり大きい。

 服装は白のドレスシャツに皮のパンツ姿。


 《存在深化》というスキルによって、一時的に大人の姿になる事も出来る。

 その時の姿は195センチ程と高身長で、細身ながら筋肉もしっかりと付いた20代後半くらいの外見年齢をした怜悧で涼しげな印象を抱く美丈夫になる。


 性格は強がりで負けず嫌い。故に努力家でもある。

 その為、ダンジョンの入り口近くにいつもいる妖精樹の化身ルナに稽古を付けて貰ったりして、実力をメキメキと上達させていっている。


 眷属の中ではアーサーと特に仲が良く、尊敬できる兄と敬愛しており、彼とも稽古している事が多い。

 ウリエルも尊敬できる姉として敬愛しているが、フローラは子ども扱いしてグイグイかまってくるので若干苦手に思っている。

 

 またフローラと一緒にいると、子ども扱いを注意してくれる妖精郷の住人イェレナと仲がいい。度々フローラ、イェレナと一緒にダンジョンに行ったりもしている。


 家事能力は並。手が足りない時には手伝っていたりする。

 子供には好かれる方なのか、小さくて威圧感がないからなのか、ランスロットをルシアンが見ると嬉しそうに笑うことが多い。


 一人称は『我』。~なのだ、という口調でしゃべる。

 竜郎の事は『マスター』。愛衣やレーラ、イシュタル、爺やなどの事は殿どのを付けて呼ぶ。

 カルディナ達やウリエル、アーサー、フローラの事は姉上、兄上。弟妹は呼び捨て。



【ミネルヴァ】〈半神格者〉

 全長5メートル程の全体的にキラキラと輝く薄いオレンジの鱗に覆われた竜種。

 背中に翼ではなく腕に皮膜が付いているタイプ。

 頭にはウサギの耳のような角が2本生えていて、丸っこい顔にクリッとした目が特徴な可愛らしい見た目。

 竜太陸にいるランチア種と呼ばれる解魔法系統が得意な竜種の上位亜種。


 スキルが無くても人化できる種でもあり、人形態になると肩まで伸びたショートボブのオレンジ髪とオレンジの目。真面目な顔つきの身長150センチ程の少女となる。

 生まれた当初は人化が甘く両手足が竜形態のままになっていたりしたが、イシュタルにいくつかアドバイスを貰ったりして、今では完全な人間形態になれるようになった。

 またスキルでの人化ではないので、部分的に体の一部を竜形態にする事も可能。


 人化した際の服装は、公立高校によくあるセーラー服。


 性格はいたって真面目。折り目正しく、いつも服にはアイロンがピシッとかかっているイメージ。

 コミュニケーション能力が低いわけではないが、一人で黙々と同じ作業をするのが好き。

 なので一人でポツンといる事が多く、ウリエルやアーサーがたまに心配して声をかけたりしている。

 それが相手の気遣いだと思う事も出来る子なので、ウリエル達に話しかけられても疎ましいとは思わない。


 戦闘は相手の位置を一方的に把握しながら、視界に入らない様に位置取り遠距離から嬲り殺すスタイルが得意。

 竜郎は個人的に大きなライフル銃のような杖を持たせたいと思っている。


 家事能力は何でも一通り出来るが、特別に秀でているわけでもないと言った所。

 子供には好かれにくい体質というか雰囲気なのか、ルシアンは彼女を見るとよく泣いている。

 密かにそれがショックだったりするが、フローラ以外はそれに気が付いていない。


 竜形態だと人語を話せず鳴き声は『グルルゥ』。

 人間形態の時の一人称は『私』。

 竜郎の事は『主様』。愛衣の事は『奥方様』。カルディナ達やレーラ、イシュタル、兄姉けいし弟妹ていまいなど、竜郎と愛衣以外には全員さん付けて呼んでいる。

 ちなみにブラコンにしてシスコンでもあるアーサーは、密かにアーサー兄さんと呼んでほしいと思っている。



【ガウェイン】〈半神格者〉

 身の丈2.3メートルで、がっしりとした筋骨隆々の赤目の大男。

 髪型は黒銀色のロン毛をドレッドヘアにして後ろに流すスタイルで、中東系で浅黒い肌の整った顔立ち。白く長い犬歯が笑った時にちらりと顔を出す。

 背中には1対の漆黒のコウモリのような翼が生えている。

 吸血鬼と魔族両方の素養を持ち、特別に日光が苦手なわけではない。


 服装は黒のレザーパンツに黒のブーツ。上には半袖の黒いシャツ一枚とラフな格好。

 竜郎の従魔にして闇の精神体の魔王種候補でもある黒田と一緒に戦う時は、黒田が漆黒の外套となり、プラチナの仮面を顔にかぶるようになる。


 性格は荒々しく大雑把。細かい事はしたくないし気にしない。

 とはいえ言った事はやってくれるし、ちょっとめんどくさがり屋な気のいいワイルド系兄ちゃんみたいなイメージ。

 強い人間が大好きで、強い人間と戦う事が好きな戦闘狂な面を持つ。

 なのでアテナと気があうようで、偶にアテナに稽古を付けて貰っている。


 戦闘では黒田とタッグを組み、常にスキルで強化された状態でガンガン前に出て敵を殴り蹴り殺す。

 黒田はそのフォローを進んで買って出ているので、性格的にも非常に相性がいいようだ。

 人間と魔物という違いはあれど、互いに親友のような立ち位置で認識し合っている。


 家事能力は並以下。また本人はやりたがらないので基本的には頼まない。


 一人称は『俺』。竜郎の事は『マスター』。愛衣の事は『あねさん』。

 カルディナ達やレーラ、イシュタルの事は『○○さん』と、基本格上には敬意を払う。

 同じ眷属である兄弟姉妹は基本的に呼び捨て。



【ヘスティア】〈半神格者〉

 邪属性の、アーサーと同じくこの世界でも極めて珍しい人間形態が素の竜──人竜。

 外見年齢は15、6歳で、身長は大体155センチあるかないかくらい。

 灼熱色で絹糸のように細く滑らかな長髪、紫の瞳。整った北欧系の顔。

 背中から生えたカラスのような濡れ羽色の翼2対4枚、それに挟まれる様にして生えた1対2枚の漆黒の竜の翼をもつ。

 基本表情はあまり動かず無表情。


 服装は露出が激しく、豊満な胸元しか隠れていない様な黒のキャミソールに、少し風が吹けばショーツが見えそうなくらい丈の短い紫のミニスカート。ただしスカートの下にはペチパンツが履かれている。

 ダボダボの黒銀のジャケットを前全快で、袖は通しているが肩に引っ掛け着流した格好。


 ほとんど表情を動かさないので、外から見ているだけだと冷たい印象を覚える。

 けれど嬉しい時は翼がパタパタと動き、悲しい時は翼が垂れ下がっているので、その時々の感情は実はわかりやすい。


 性格は子供っぽく素直。甘いものが大好きで、デザートを作ってくれるフローラに非常に懐いている。

 フルーツパフェの為ならば、大概の事は何でもほいほい引き受けてしまう。

 また猫かわいがりしてくれる奈々にも懐いている。


 戦闘は好きでも嫌いでもない。敵対すれば殲滅するし、逃げるのなら追わないタイプ。

 戦っている時は甘い物が食べられないから、そう言った意味では嫌い。と思っている節もある。

 ただ逆にそいつを倒すと甘い物が食べられるとなると、ノリノリで倒しにかかる。

 ガウェインがたまに稽古相手を頼んでくるが、普段は面倒だからいやと断るところが、甘いものを差し出すと直ぐに引き受けてくれる。


 家事能力は並。特別何かが出来ないと言う事はない。フローラのご褒美目当てに、よく手伝ったりしている。


 一人称は『私』。竜郎の事は『主』。愛衣の事はフローラがそう呼んでいるので『アイちゃん』。

 カルディナ達や姉たちにたいしては『○○おねーちゃん』。兄に対しては『○○おにーちゃん』。

 リアやレーラ、イシュタルの事は『○○ちゃん』と愛衣と同じように呼んでいる。

 また爺やのことは『おじーちゃん』と呼んでいる。爺やも特に気にしていないどころか、孫のように接している。

 ただし本気の戦闘状態に感情が入ったときは、口調が荒っぽくなり全員を呼び捨てにするようになる。




〇その他の眷属

【小悪魔】

 主に城の管理手伝いとして奈々が創造した眷属。

 全長30センチ。フォルムはダルマの様な二頭身。短いが人と同じような五本指の手足。大きなくりっとした二つの目に鷲鼻で、大きな口からはギザギザの歯が覗く。

 背中にはコウモリのような一対の小さな翼が生えている。

 城の中には沢山のこの小悪魔達が働いている。



【小天使】

 主に城の管理手伝いとしてジャンヌが創造した眷属。

 四十センチほどの体長。美しい金髪の可愛らしい女の子の赤ん坊で、体には白いワンピースを纏っている。

 赤子の姿にしてはしっかりとひらいた大きく利発的な瞳に、背中には天使の小さな翼が生えている。

 城の中には沢山のこの小天使達が働いている。

【金軍鶏(シャモ)

 風山を作れるほど強力な風の力を宿した魔物の化石(が変化した物)を、聖物質化して《天族創造》した後に生まれたジャンヌの眷属。


 全身金色の羽毛に覆われた二メートルほどの大きさの軍鶏。

 体を動かすたびに鱗粉の様に散る金色の光は聖なる気に満ち溢れている。


 金色に輝く聖なる純金の殻の卵を一日に何個も産める、金の卵を産む鶏。

 味はララネスト、極上蜜程ではないが、普通の卵よりもずっとおいしい。

 また中身の白味と黄身にも聖属性が宿っており、邪に属していない存在なら健康になれる健康食品でもある。

 

 金軍鶏自身が力を込めて地面にその卵を叩きつけると、ヒヨコが生まれる。

 そのヒヨコは金軍鶏にはならず、白軍鶏に成長する。

 鶏舎には現在この金軍鶏を女王に据えて、白軍鶏やヒヨコがワラワラと暮らしている。

【ペガサス】

 金軍鶏の金の卵が何もせずとも聖物質だったので、そのままジャンヌの《天族創造》を行ってみた結果、メスのペガサスが最初に生まれたジャンヌの眷属。

 後に繁殖し魔卵を手に入れるためにオスも生みだされ、メス2体とオス1体が存在する。

 金軍鶏たちの住む鶏舎の横に、ペガサスの立派な馬小屋が建てられ現在はそこで暮らしている。

【二足歩行ウサギ】

 第354話にて、《天族創造》の実験過程でジャンヌが創造した眷属。

 一メートル程で、青い目に雪の様に白い二足歩行のウサギ。

 彼はジャンヌの眷属なので、現在はジャンヌ城の管理に回って貰っている。


【バラ美ちゃん一号~?号】

 全長二メートル弱の規模。白く細いもじゃもじゃした毛のような足を持ち、棘の生えた太く硬い茎を中心にして枝葉が伸びて、一種類から色とりどりの薔薇のような花が咲き誇っている。

 パッと見では、ただの綺麗な薔薇が密集しているとしか思えない。


 株分けスキルを持ち、日々増殖を繰り返しているので現在何体いるのか竜郎ですら把握していない。

 またバラ美ちゃんの蜜は一滴でも非常に香しく、美味しい。

 ただし極上蜜などにして凝縮してしまうと、臭いが強すぎて常人は口にできなくなる。



【マリ男】

 創造スキルでのゴーレム系の創造を試してみる時に生まれた。

 マネキン型のゴーレムで、裸体の人間のような背格好。

 現在は他の量産ゴーレムに混じって、城の管理に務めている。



【鳥人間】

 人型の魔物を生みだせるかどうかの実験過程で生まれた。

 大きさ一メートルほどの鳥人間。

 全身を羽毛に覆われて、顔はダチョウのような鳥。嘴には小さな尖った歯が並んでいる。翼は原始的で太い腕に羽を付けたと言った感じ。

 現在は城の管理に務めている。



【人型ゴーレム】

 主に城の管理手伝いとして竜郎が創造した眷属。

 量産型で適度に力持ちで機械的な反復動作が得意。

 城の中には沢山のこのゴーレム達が働いている。



【マロン】

 ラプトルに似た地竜のクリエ上位種。騎乗もできる。

 馬くらいの大きさ。前傾姿勢で頭から尻尾までピンと真っすぐ横一文字に立ち、顔は肉食を現す大きな口と綺麗に並んだ鋭い牙。

 体格からしたら小さな前腕から細長く伸びる三本の指についた、鋭いナイフのような鉤爪。

 全身を覆う鱗は滑らかで赤褐色だが、背中の部分だけは赤色で光の加減でキラキラしていて綺麗。


 竜大陸でクリエと言う種族は町の郵便屋さんをやっている事が多い。

 2人乗せてもビクともしないパワーに、その上で砂浜の上を時速120キロメートル以上は出せる健脚を持っている。

 アテナが結構気に入っていて、偶に乗っている。



【スカイ】

 大きさも30センチ以下。

 薄青色の毛をした、フェネックと呼ばれる動物に酷似した亜竜。

 尻尾だけがトカゲのようになっている。格も等級にしたら2くらい。


 現在では愛玩動物として城の中をうろついているが、同じようにうろついているパンダたちが恐いようだ。



【ヴィータ】〈竜王種〉

 6種いる竜王種が1種。狂嵐のヴィント種。オス。

 大きさは立てば40センチほどと小ぶりで、全身エメラルドグリーンの美しい光沢のある鱗で覆われている。

 背中には体格に見合った小さな両翼。額からはまだ小さいが、ユニコーンの様なプラチナ色の一角。

 顔立ちは非常に幼く、あどけない表情で竜の威厳の欠片も見せない真ん丸お目目が可愛らしい。

 顎の下にエメラルドブルーの鱗でYの字の模様あり。


 現在は赤ちゃんなので知能はそれほど高くないが、成長すればシステムもインストールされ、さらに強くなっていけば自動的に《神格者》の称号が得られる。


 性格はやんちゃ坊主。ライバルはパンダ達。



【アヴィー】

 狂嵐のヴィント種の傍系に位置する種。オス。

 外見はヴィータと瓜二つだが、顎の下にYの字の模様がない。

 現在は赤ちゃんなので知能はそれほど高くないが、成長すればシステムもインストールされる。


 性格は臆病。だからか自ら突き進んでいけるヴィータに憧れている。

 だがいざ戦闘が始まると、本能がうずくのかちゃんと前に出られる。



【ソフィア】〈竜王種〉

 6種いる竜王種が1種。沃地のソルエラ種。メス。

 全長50センチ程。山吹色の鱗に覆われ、四足歩行するティラノサウルスといった形態をした幼竜。

 ティラノサウルスと違い、左右のこめかみ辺りから「く」の字に生えたプラチナ色の2本の角。

 後ろ足よりも大きく太い、トカゲのものと似た形をした前足が特徴的。

 顎の下には逆Uの字に似た、そこだけ鱗の色が違うマークが記されている。


 現在は赤ちゃんなので知能はそれほど高くないが、成長すればシステムもインストールされ、さらに強くなっていけば自動的に《神格者》の称号が得られる。


 性格は好奇心旺盛で物おじをしない。勝手にウロチョロするので、場合によってはアヴィーよりも世話が大変な時もある。



【アリソン】

 沃地のソルエラ種の傍系に位置する種。メス。

 外見はソフィアと瓜二つだが、顎の下には逆Uの字に似た鱗のマークがない。


 性格は元気で素直。ソフィアが大好きでいつも一緒にいる。



【テスカトリポカ】〈半神種〉

 全長8メートルほどの大きさで、星天鏡石で作られた骨格を剥き出しにした4足歩行で背中から骨の翼を生やした、やや首が太めで長い竜。

 その体は光を浴びるとキラキラと、多種多様な色の星のまたたきのように輝く。

 さらに肋骨ろっこつの奥に収められ厳重に守られたゴーレムコアらしきものが赤、青、黄、緑──などなど様々な色の光を絶えず放って、闇夜では相当に目立つこと間違いない派手なイルミネーションのような骸骨竜。


 今は蒼太たちのいる場所にいてもらい、カルディナ城の外で生活中。

 蒼太やニーナ、幼竜達の動きなどを見て戦闘を学習し、自分なりのスタイルを探し始めている。

 ちなみにゴーレムコアのエネルギーは絶えず回復しているので、食事もとらず眠る必要も無い。




〇竜郎の従魔

蒼太そうた

 白金に輝く三本の角を持ち、透き通るような美しい蒼鱗を持つ東洋の龍。

 顔はトリケラトプス顔で、八十メートルほどの全長。四本の巨木の如き太い手足が生えている。

 翼は一枚も無いが、空を《龍空泳》という特殊なスキルで泳ぐ事が出来る。


 現在はニーナと仲を深めようと奮闘中。ワニワニ隊は弟分だと思っている。



【ワニワニ隊】

 子供が昔話などで恐怖するドリロテスタという魔物の上位種で構成された部隊。

 基本ベースは五メートルの筋骨隆々な人型の巨体に群青色のワニの頭をくっつけたような存在で、体はビッシリと堅そうな赤い鱗を持つワニ人。

 けれど竜郎の改造で物理系高火力戦士にしたワニ一号。高耐久戦士ワニ二号。遊撃戦士ワニ三号。万能型戦士ワニ四号。魔法系高火力戦士ワニ五号と六号。と少し外見が変化している。



【ワーム隊】

 下半身はワーム成分が幅を利かせ、長く細長いミミズのよう。

 足の代わりに鯨の様なヒレがワーム部分に四つ付いている。

 お尻の末端には白金色の大きな針があり、頭にも下半身の背中側にも顔があると言う奇妙な魔物。


 カルディナ城の地中を守っている。



豆太まめた

 ペット要員として生みだされた第一号。

 小さな豆柴に似せた子狼にしようとしたら、竜郎が神力を入れて孵化させたせいでプラチナ色の毛皮の超巨大な豆柴の幼犬──にみえる子狼となった。

 スキルで小さくなれるので、普通の豆柴の幼犬サイズにもなれる。

 最近では彩人&彩花といる事が多い。



【シャチ太】

 シャチに似せて生みだされたペット要員。

 空も泳げるし、戦闘能力も高め。



【クー太】

 領地管理者の一体。

 身の丈二メートル。毛並は黒に近い褐色に、体の側面からフサフサの尻尾の付け根にかけて薄茶の帯模様。

 クズリと言う地球の動物に酷似した魔物。



【プー子】

 領地管理者の一体。

 全長5メートルほどの、翼の無い──というより骨格はあるのに皮膜の無いプテラノドンといった感じの魔物。

 皮膜は風系統のスキルで作れるので空も飛べる。

 土系統のスキルで翼は巨大な腕にもなる。

 クー太のライバル。



【ニョロ子】

 領地管理者の一体。

 10メートル級大蛇。亜竜の亜種で地竜種に変化している。



【目玉の親父】

 領地管理者の一体。

 頭の無い腹部に大きな一つ目を持つ巨人の家族の父。

【目玉のお袋】

 領地管理者の一体。

 頭の無い腹部に大きな一つ目を持つ巨人の家族の母。

【マル子】

 領地管理者の一体。

 頭の無い腹部に大きな一つ目を持つ巨人の家族の娘。

【マル太】

 領地管理者の一体。

  頭の無い腹部に大きな一つ目を持つ巨人の家族の末の息子。



【ハピ子】

 領地管理者の一体。

 ハーピーの亜種で、おおきさ3メートル。

 通常のハーピーが茶色い羽に茶色い瞳なのに対し、こちらは鮮やかな赤色の羽、琥珀色の瞳。



【プニ太】

 領地管理者の一体。

 スレイプニル。ヒズメから頭の天頂部まで五メートル以上ある巨体を持つ馬。

 色は白に近い灰色で黄土色のタテガミを持つ。



【りっすん】

 リスに酷似した魔物。アムネリ大森林での情報収集のため大量にテイム。

 蛇の魔物限定で催眠をかけ操ることが出来る。



【りっすんの蛇】

 りっすんが操っていた蛇たち。アムネリ大森林での情報収集のため大量にテイム。



【アムネリ大森林で遭遇した魔物×数体】

 情報収集のためにテイム。未出。



長門ながと

 魔物船、元は幽霊船を改造した魔物。潜水も可能。人骨素材を生み出せる。

 大きさは小さくも大きくもなれる。地球にある大型客船に似たつくり。



【子パンダ】

 今のところ全14匹。黄金水晶のクマの魔卵を改造して生まれた。

 名前はそれぞれ──

 タンタン、アンアン、カンカン、ジンジン、ナンナン、リンリン、テンテン、ランラン、ツンツン、レンレン、シンシン、ヤンヤン、ジイジイ、ルンルン。

 ※各名前の由来は483話参照。


 実は竜郎たちの勘違いで尻尾が黒いパチモンのパンダになっている。

 だが可愛いので、それを知っても誰も気にしないだろう。


 見た目がほぼ同じなので首に色違いのスカーフを巻いている。

 現在はカルディナ城の中を好き勝手にぽてぽて集団で歩いており、城に住む者達に餌付けされたり抱っこされたり、時にはどこかに数匹連れ去られたりしている。


 等級は意外と高いので、真面目に育てればそこいらの魔物を1体で圧倒できる力を持っている。


 各名前の由来は483話参照。



【キー太】

 風属性の妖精種。もともとの等級は低かったが、努力と根性でのし上がってきた。

 ベルケルプとルーシー夫妻の墓守をしている。

 人間に至る可能性を持つほど頭がいいので、人間に似た生活を送って貰っている。


【邪ペガサス】

 口が閉じても剥き出しの鋭い犬歯。小さくても力強く整った美しい筋肉。滑らかな銀の鬣は黒金色で荒々しく逆立っている。

 そして弱い魔物なら一睨みで追い払えそうな凶悪な目をもつ、大型犬くらいの漆黒のペガサス。

 雌雄2体ずつ、金軍鶏やペガサスとは離れた場所にある邪ペガサス用の馬小屋に住んでいる。

 その内、一番目つきが悪く荒々しい性格のオス一体に奈々が黒丸と名前を付けて、圧倒的な力で懐かせた。

 今ではこの邪ペガサスに乗るのが奈々の趣味となりつつある。


 また神力を注いで生みださなかった、2.7メートルサイズの邪ペガサスも雌雄2体ずつ存在する。

 邪ペガサス同士はそれなりに仲良く暮らしている。


【癒し隊】

 テナガザル雌雄5匹ずつ。

 テナガボスザル雌雄2匹ずつ。

 テングザル雌雄2匹ずつ。

 ビックテングザル2匹。


 それぞれ範囲治癒。単体治癒。集団での微治癒。など治癒系スキル持ちで構成された部隊。

 この15匹+α(テナガザルは既に沢山)が出れば、大抵の怪我や病気は治療できる。



【ニーナ】

 ニーリナの心臓を移植された毒竜。

 紫色の体色だったが、ニーリナの心臓を移植したことにより紫白色に変化。

 さらに美しい蝶々のような濃い紫色の模様が両翼に刻まれ、体の至る所にもスタイリッシュな刺青のように紫の模様があり、全身紫一色だった以前よりもオシャレな外見をした竜となる。


 竜郎の事を心の中で『パパ』と呼んで懐いている。まだ心が子供のようであり、甘えん坊。

 けれど弟分や妹分である幼竜たちが生まれた事で、ちょっとだけ心が大人になってきている。


 なんとなくエーゲリアには親近感を覚えており、今では優しいお姉さんとして認識している。

 またニーナに淡い恋心を抱く蒼太に関しては、最初は目つきが恐いヤバい奴だと思っていたが、色々と自分の為に教えてくれたり優しくしてくれるのでいわゆる『良い人』だと認識するように。


 純粋な戦闘力は非常に高く、毒も使える。けれど戦闘が好きというよりも、戦闘=食事という考えが強い。




【シュベ太】〈魔王種候補〉

 1レベルダンジョンでボスとして出てきたビックゴールデンイモムーの魔卵を合成して等級を最大限まで上げた魔卵から生まれた魔物。

 最初は幼虫。それから蛹を経て成体の魔王種候補に至る。


 姿は首から下まで黄金の全身鎧に覆われた、ニメートルほどの人型の魔物。

 ただし人とは違い、頭部の前半分はプラチナのような金属で出来たお面が張り付いたような肌。

 その顔に唇は無く、綺麗に並んだ虎バサミの歯を細く鋭くしたような尖ったプラチナ色の歯が剥き出した状態で見えている。

 細長く上に吊り上ったキツネ目をしており、緑色の複眼が眼球の様に嵌っている。

 額の辺りからは天井に向けて二本のそれぞれ形の違う、不規則にぐにゃぐにゃと曲がった赤黒い角が生え、一見して夜叉面をかぶっているようにすら見える。

 後頭部からは真っ白で長い長髪が垂れ下がっている。

 さらに両手の五本指は異様に長く、関節が二つ多い。

 そして鎧の指先からはヤスリで尖らせたような、細く長い金色の爪が飛び出している。

 また鎧のような外殻の足先から前三本、後ろ一本、ナイフのような金の爪が生えている。

 お尻からは先端が二股に分かれた槍の様な尻尾が伸びているが、グルグルとベルトの様に腰に巻きつけている。


 現在は《強化改造牧場》で修行中。レベルで言えば94まで上がっている。

 戦う事が好きなので、永遠と戦う相手が出てくる《強化改造牧場》内は最高の環境だと思っている。



清子きよこさん】〈魔王種候補〉

 種族名は魔王科偽竜属異常種。主属性は雷で第二が樹。

 大雑把に外見を説明するならば、ナーガと呼ばれる半人半蛇の鳥バージョン。

 魔王鳥とボス竜の魔卵の合成から生まれた魔卵を、さらに竜郎が無理やり種族を捻じ曲げた末に生まれた魔物。

 

 細かな外見は見ていると不安になる様なまだら模様の人間のような髪が頭の天辺からモサモサ生えており、出来の悪い長髪のカツラを被せられて某井戸のお化けの仮装をしているようにも見える。

 また鳥のように人間でいう腕の部分から翼が生えているわけではなく、背中側から生えていた。

 その代わりのように右肩からは野太く地に五本の指を擦り付けそうなほど長い竜の腕が生え、左肩からは右と同じ長さではあるが細長い鳥の足のような四本指の腕が──という左右異種の腕を持っていた。

 鳥の頭部の目の下には褐色の隈のような模様に、体のあちこちには焦げ跡のような黒ずんだ染みができている。

 そして蛇のような尾の先端には鳥の尾羽の様な物が生え、尾の先を動かすたびに団扇を仰ぐように風が起きる。


 《異常遺伝子接触》などDNAレベルで奇形させて、生魔法を無効化することが出来る厄介なスキル持ち。

 現在は《強化改造牧場》内で修行の毎日を送っている。戦う事は好きでも嫌いでもない。

 ただご飯が沢山食べられて、暇つぶしにもなっているので不満はない。



黒田くろた】〈魔王種候補〉

 魔王種の八腕黒鬼と吸血鬼の魔卵の合成から生まれた魔物。

 魔生族魔王科闇精種。闇の魔力が濃縮し、意志を宿した魔物。


 愛衣曰く外見は某ジ○リ作品の『カ○ナシ』。

 真っ黒な球体に白い人の顔を模ったような仮面がついたような姿。

 

 最近はガウェインと言う相棒を手に入れてますます力が増してきている。

 純粋な攻撃と言うよりも、足止めしつつ敵を惑わせ不意をつく戦い方を得意とする。



光田みつた】〈魔王種候補〉

 《魔卵属性変換》の仮定で生まれた黒田とは対を成す光の精神体。

 外見は天使の頭についているような光り輝く輪っか。

 黒田を搦め手満載の完全トリッキータイプとすると、こちらはトリッキー寄りの魔法アタッカーという感じ。


 黒田が相棒を得ているのを知り、自分も相棒が欲しいと思い始めている。



【ヒポ子】〈魔王種候補〉

 怪神に頼まれて生みだした魔物。見た目は普通のカバ。

 全長4メートル強、体高2メートル弱と言った所。

 「ズモモ~~ン」や「ズモモッズモモモ~~ン」と鳴き声が変。


 魔王種に至ると体高10メートルというお化けカバになる。



千子ちこ】〈魔王種候補〉

 大悪魔と黒田の魔卵から生まれた魔物。真祖系吸血鬼で魔王種候補でもある。

 外見は異常に肌が白い美しい外見をした160センチほどの背丈に、真っ赤な血のような紅の瞳。そして黒と赤の露出の少ないドレスを纏った女性。


 双方の特化型には劣るが前後衛どちらも任せられる遊撃タイプ。



【ウル太】〈魔王種候補〉

 大天使と光田の魔卵から生まれた魔物。真祖系ワーウルフで魔王種候補でもある。


 ライオンのような立派な金の鬣をもった、二足歩行する金眼で灰銀毛皮の狼といった風貌。

 狼を二足歩行にしたといった感じではなく、やや猫背気味で太く発達し鋭い金の爪がついた5本指の手。

 二足でも素早く動けそうな、がっしりと地面に食い込む金爪、しなやかながら筋肉質な両足を持つ。

 鬣はフワフワではなく結構ゴワゴワしている。


 自己治癒能力にも長け、最前線で多少の負傷は無視して自分の身一つで突き進んでいける脳筋タイプ。



【ウサ子】〈魔王種候補〉

 全長40センチのプラチナ色の毛玉のようにフワフワの長い毛を持つ、ウサギ小人。

 地球で言うアンゴラウサギを2本足で立たせて、前足を人間の赤ちゃんのような手に変えた──そんなような存在。

 手には指揮棒の上に星を付けたような玩具の杖を握っている。


 《治癒力向上大領域》《治癒大領域》《極大治癒》など治癒のスペシャリスト。

 相手の体調を操作して足を引っ張る事も出来る。

 魔法系だが機動力にも優れている。




白太しろた】〈半神種〉

 虹水晶のデフルスタルの魔卵に、強引に神竜魔力を注ぎ込んで変質させた魔卵から生まれたシロクマ型魔物。



【エンター】〈半神種〉

 通称──大天使王。半神級天族種。

 大天使と聖属性の精神体の魔卵から生まれた大天使魔王種の魔卵を、強引に神竜魔力を注ぎ込んで変質させた魔卵から生まれた存在。


 190センチ程で、キラッキラッな黄金の聖気を周囲に振りまき、非常に眩しく豪華な印象を与えてくる天使の王様。

 大天使を魔王種化し、それをさらに神竜魔力で無理やり変質させた時に生まれた魔物。


 天使の輪の下で金色に輝く長髪で細身の男、三対の白い大きな鳥のような六翼。

 元の大天使よりも装飾が派手になった白銀の軽装鎧と、手に持っている黄金の六角棍。

 軽装鎧の背には赤い豪華なマントを羽織り、頭には黄金の王冠をかぶっている。


 背中側に小さな光の盾が8つ浮遊していて、その表側には閉じた目のような黒い模様が描かれている。

 これを時には自在に時には自動で動かして防御に回し、自身はより攻撃に専念できるようになっている。

 また目の模様から石化の邪眼を行使できる。



亜子あこ】〈半神種〉

 通称──大悪魔女王。半神級魔族種。


 大悪魔と邪属性の精神体の魔卵から生まれた大悪魔魔王種の魔卵を、強引に神竜魔力を注ぎ込んで変質させた魔卵から生まれた存在。


 身長は170センチ程。

 外見は美しい女の顔で、黒銀色の足元まで伸びた長い髪と紫色の瞳。

 頭から生えた羊のような丸まった長い2本の角。

 豊満な胸元とすらりと伸びた足を大胆に出した露出の激しい漆黒のドレス。

 背中からは8枚4対のカラスのような濡羽色の翼。

 頭にはプラチナ色の王冠をかぶり、手には黒く禍々しい気を放つ宝石が杖頭に嵌った、身の丈ほどもある杖を握っていた。


 6本の闇の剣が背後に浮遊しており、苦手な近接戦も補助してくれる。

 剣先からレーザービットのように、邪力の細い光線が撃ち出せるようにもなっている。


 敵対相手に強力な弱体化をばら撒きつつ、大魔法をバカスカ撃ってくる攻撃型の魔法タイプ。



【フレイヤ】〈神種〉

 魔王科、特級天魔種の等級10の魔卵を、強引に神竜魔力を注ぎ込んで変質させた魔卵から『神級天魔[真祖]種』として生まれた存在。 


 非常に整った美しい中性的な顔立ち。

 瞳の色は右が金、左が黒銀のオッドアイ。

 やや長めのショートカットで灰色の髪をした女性。


 ゴシック調で黒地に白のフリル、肩の開いたテールカットのワンピースドレス──と、解りやすく女性の格好をしている。

 足元は頑丈そうで、蹴られたらさぞ痛いだろうゴテゴテしたロングブーツを履いている。


 翼を持たず、空を飛ぶ際には《天駆》というスキルを使えば自在に空を走り回れる。

 他には聖、邪両方の系統のスキルが使えるのが特徴的で、癒しもできれば呪いも出来る。

 この魔物を真ん中に置いて、適当なメンバーで前後衛を固めるだけでも盤石なパーティが組めそう。


 生まれてすぐに竜郎達に向かってスカートを抓み優雅にお辞儀できるほど頭がいい。

 システムがインストールされないのが不思議に思う程。


 聖と邪の両方の性質を持つことで《崩壊の理》が生まれる。

 それは全てを壊す異常な理なので聖と邪を分け天族、魔族としたのだが、それを竜郎がくっ付いた状態で地上に生みだしてしまった。



【蟻蜂女王】

 女王蜂──ビプリス、女王蟻──アーマレの混合種。

 極上蜜の生産主。

 どんどんと個体数を増やしていき、毎日竜郎たちに美味しい蜂蜜を届けてくれる。

 今では《強化改造牧場》の外、カルディナ城やジャンヌ城付近にも出張し、フローラの指示する植物の蜜を集めたりして、より美味しい極上蜜の探求に燃えている。

 それは竜郎の為と言うのもあるが、自分たちもまた美味しい物が食べたいからでもある。

【ララネスト】

 二メートルはある巨大な青いロブスター。

 怪神が世界力消費の一助になればと、人間の欲望を煽るために創造した美味しい魔物シリーズの一体。

 味は(ウリエルが調理に手を出さない限り)何をしても美味しいとしか言いようが無く、魚介類が苦手な人でもこれは食べられるというくらいに凄まじい美味しさ。

 また育った環境で味が変わる。(※第372話)


 余ったララネストの殻の粉末で作ったお煎餅──『ららせん』。これも大変美味なお味。

【ララネスト2】

 ララネストの魔卵を合成して等級を上げた魔物。

 元の青からハサミだけが赤くなり、甲殻の形状が凶悪に変化しているララネスト。

 塩ゆでしただけの切り身だけで泣ける美味しさ。

 それくらい衝撃的で、筆舌に尽くしがたい美味さがそこにはある。

 現在、竜郎たちが知る中で最高の食材。

 ララネスト3の製造も視野に入れているが、逆に食べるのが恐ろしくて二の足を踏んでいる。

【白牛】

 十メートル級の真っ白い牛。

 その肉はララネスト程ではないが、地球で味わった馴染み深いスーパーの牛肉と比べると段違いに美味い。

 高級牛肉と比べても、こちらの方が美味しいだろう。

 愛衣曰く「懸賞で当てた、なんちゃら牛よりも美味しい」そうな。


 しかもそれだけの美味しさでありながら、取れる肉の量は普通の牛の数倍。

 畜産業としても美味しい魔物だと言えよう。


 現在はまだ数が安定していないので食肉用だけだが、後々はミルクやチーズにバター、生クリームにヨーグルトの生産も視野に入れて模索中。



【ラフレシアのような魔物】

 ヘンリッキからスキルを受け継いだ時にメッセンジャーとして残っていた魔物。

 そのまま領地内に逃がしても殺されてしまうし、魔物なのでそこいらに逃がすわけにもいかず扱いに困り、結局そのまま《強化改造牧場》内で生活させている。


■竜郎たちの領地内に住まう登場人物

【ルシアン・ターラント】

 元クリアエルフにして、クリアエルフの父とまで呼ばれたベルケルプと、純人種の女性ルーシー・ターラントの息子。


 父親がクリアエルフだったため、母親が人種でも中位クラスのワイズエルフとして生まれた。

 ワイズエルフはマジックエルフの亜種であり、上位種のニーアエルフの下位種族。

 魔力や魔法力がマジックエルフより低い代わりに、思考能力が高く、魔法制御能力が高いのが特徴。


 初めは早産児状態で非常に危険な状態だったが、今では保育器からも完全に出され、ハイハイで元気に床を服で掃除している。

 種族柄、頭の成長が速いのか竜郎たちが話す言葉を真似し理解し始め、的確な単語を口にするようになってきている。

 【ベルケルプ・ターラント】

 旧名はセテプエンベルケルプ。一世代目の解神の巫子として世界に発生した。

 ルーシーと肉体関係をもった事で神格は失われ、ただのベルケルプとなった。


 本来の彼は非常に優秀な研究者であり、優しい性格をしていた。

 神から新参のクリアエルフの教育を頼まれていた程。故に彼はクリアエルフたちからクリアエルフの父と称えられていた。

 レーラ(セテプエンリティシェレーラ)も、幼少期は彼の世話になっている。


 けれど神よりも大切だと思える女性──ルーシーを拷問の末に殺され、復讐の鬼とかしてしまう。

 何人もの命を犠牲にし、ルーシーの復活を試みるが失敗。そのショックや虚無感により自爆して死んでしまう。

 自爆する前に、竜郎には珍しい素材を、リアには今までの自分の研究成果を託している。


 彼の墓は現在、竜郎たちの領地内にあり、従魔のキー太が墓守として守ってくれている。

 【ルーシー・ターラント】

 一度思い立ったら事を成すまで決して止まることの無い性格。


 魔物に襲われそうになった際に、セテプエンベルケルプに助けられ彼に懸想する。

 最初は何度告白しても断られていたが、それでも諦めずに熱烈な猛アタックを続けた結果、見事セテプエンベルケルプを口説き落とし夫婦となる。

 暫くは幸せな日々を送っていたが、妊娠し子供が生まれるという幸せの絶頂期に拷問を受け殺された。


 ベルケルプの妄執によって一時的に復活を遂げたが、ベルケルプの犠牲になった人々の怨念によって直ぐに死んでしまう。

 けれど2人の子供だけはこの世に残った。


 彼女の墓は現在、竜郎たちの領地内にあり、従魔のキー太が墓守として守ってくれている。


【スプレオール】

 通称──『スッピー』。サムライのような言葉でしゃべる聖竜。

 家柄はかなり古く、イフィゲニアの時代に生まれた由緒正しい聖竜の一族の出。

 邪竜との戦いで呪われ、そのまま海底遺跡の地下の壊れたダンジョンにて、死ぬ寸前になるまで抗い閉じこもっていた。

 けれどそれももうダメか──という所で竜郎たちによって救出された。


 スッピーという呼び名は愛衣が言い出したのが始まり。最初は本人も自分の事なのかと戸惑っていた。

 けれど段々とスッピー呼びに愛着がわき、今ではすっかり受け入れている。


 今現在は竜郎たちの領地内で大自然の中を飛びまわり、魔物を食らい体を鍛えている。

 カルディナ城を守っている番竜──蒼太を目標にしており、何度も模擬戦を挑んでは敗れる日々を送っている。

 けれど持ち前の根性でへこたれずに定期的に挑み続ける。

 最近ではニーナとも戦う事もあるが、そちらも歯が立たず、この領地に来る前は多少強くなったと思っていた自分をはじ、さらにトレーニングに身を入れるようになった。


 イフィゲニアとエーゲリアのファンで、まさしく彼女たちを神とあがめている。


 一人称は『それがし』。竜郎たちの事は殿を付けて呼ぶ。

 ただしイシュタルやエーゲリアに対しては様を付けて呼ぶ。


【ルナ】

 竜郎たちの路湯地側にある妖精樹の化身。

 緑のドレスを着て、頭には月桂樹の冠をした足の無い美しい女性の幽霊の姿をしている。

 竜郎達のダンジョンの要として置かれているボスに影響を受け、姿形や戦闘スタイルまで似ており防衛戦が得意。


 最近はランスロットの鍛錬を手伝ったりしており、彼のひたむきな頑張りに好感を持ち応援している。


 一人称は『私』。竜郎たちダンジョンの管理権限を持っている者達の事は『管理人さん』。

 他はだいたい呼び捨てで呼んでいるが、兄と仰ぐ妖精郷の妖精樹の化身ルトレーテだけは兄と呼ぶ。



■エーゲリア島に住まう登場人物

【エーゲリア】〈真竜〉

 プラチナに輝く鱗を持つ、二十メートルはあろう真竜。地上最強の存在。

 今の竜郎たちでも束になっても勝てない程の力を持つ。

 真竜は世界力の循環が主な役割であり、その過程でレベルがどんどん上がっていく。

 異世界にも興味津々で、イシュタルが1人で世界力循環が出来るようになったら連れて行ってもらおうと密かに思っている。

 またダンジョンにも興味を持ち出し、なんとか自分で似たような物を作れないか魔法を1から創ろうとしている。


 人間形態は、ワンピースドレスを着たプラチナブロンドでグラマラスな美女。



【セリュウス】

 エーゲリアの最古の眷属。

 2メートルほどの黒い竜人の姿でスキルで作った鎧を着こんでいる。

 多種多様な技や能力を持ち何でもこなし頭もいいオールラウンダー。

 エーゲリアの秘書の様な事もしている。



【アンタレス】

 2番目に生みだされたエーゲリア古参側近眷属。

 広域殲滅特化。深紅の体で十メートル程の大きさをし、解りやすいほどにドラゴン像を体現したかのような外観。

 子供のような性格で寝るのが大好き、遊ぶの大好き、食べるの大好き。


【レーレイファ】

 エーゲリア古参側近眷属。

 全長50メートルは下らない海竜。長さでは眷属最大。メス。



【ジギルゾフ】

 エーゲリア古参側近眷属。

 全長十五メートル級の茶色いトカゲのような、額から二本の角を生やした地竜。

 面倒見のいい戦闘狂で、アテナを同類とみて親近感を覚えている。



【ファイファー】

 エーゲリア古参側近眷属の中では一番新参。

 青色の鱗を持つ腕が翼となっているタイプの飛竜。キザな言い回しの色ボケ竜。

 カルディナと模擬戦をしてから、彼女にお熱の状態。



【リリィ】

 エーゲリア古参側近眷属。

 聖竜。五メートル程で鳥のような白い翼と白い鱗のメス竜。

 回復担当で戦闘力は他の眷属と比べた場合高くない。

 それでもそこいらの高位竜なら倒せるくらいの実力は持っている。



【シュバン】

 料理、掃除、給仕などの雑事を得意とする眷属。

 戦闘力は極めて低いが高レベルの幻術を多種多様に使い分け、倒すのではなく足止めや逃走が主戦闘スタイル。






■竜大陸に住まう登場人物

【ミーティア】

 イシュタルの側近眷属。紅鱗の女性竜人。

 セリュウスと同系統のイシュタルの初めての眷属。オールラウンダー。

 イシュタルがセリュウスのような眷属を望みながら創造したため、非常に彼と似通った性質を持っている。

 戦闘では火属性を主に使い、イシュタルの秘書の様な事もしている。


【ルキウス】

 イシュタルの側近眷属。黄鱗の竜。2番目の眷属。広域攻撃が得意。

 5メートル程の大きさで、解りやすいほどにドラゴン像を体現したかのような外観。

 この子はアンタレスをモデルにして生みだされたので、色々と特性が酷似している。

 ただあちらは火属性を主に使うのたいし、こちらは雷属性を主に使う。


 舌っ足らずな喋り方が特徴の男の子。のんびりやさん。


【ルブルール】

 イシュタルの側近眷属。群青色の飛竜。オス。

 飛竜だけあって、イシュタルの眷属の中で最も速く遠くまで移動できる。

 その為イシュタルに方々使いに出される事が多い。



【セテプエンイフィゲニア】〈真竜〉

 神によって創造された世界最初の竜にして真なる竜。

 エーゲリアの母。イシュタルの祖母にあたる。


 人間たちが大好きで色々な種がいがみ合うことなく、仲良くできたら素敵だなと、常日頃から考えている様な竜だった。

 他種族が混ざり合って暮らす事で流行ってしまった病原菌を駆除し、二度と同じ事が起きない様に世界の法則を変える人柱となり死んでいった。


 また妖精樹の製作にかかわり、妖精郷が生まれるきっかけを作った。

 エーゲリアよりもさらに混沌とした時代を生き抜いてきた竜だけあって、死んだときの力は今のエーゲリアよりも強かった。


【ニーリナ】

 イフィゲニアが最初に生みだした側近眷属。

 竜郎たちが会った時には最古の竜。

 全長は6メートル程と竜種では小柄だが、綺麗な白色の鱗を持った竜。

 イフィゲニアのゾンビを止める為に最後の力を振り絞り死んでいった。

 その時の遺言で竜郎へとその心臓が託された。


 エーゲリアが小さなときから知っており、彼女にとってニーリナは姉であり友であり、時には母のような存在でもあった。

 若いころはイフィゲニアに次ぐ最強の竜として名をはせていたほど、肉弾戦を得意とする武闘派な竜でもあった。


【アルムフェイル】

 イフィゲニアが最後に生みだした側近眷属。

 竜と言うより海藻のような緑色をした東洋の龍。

 頭部だけでも40メートル以上大きい超が付く巨大竜。

 内包する力だけならセリュウスをも超えるが、老体故視力を失い動きも鈍い。

 実際にセリュウスと本気で戦えば一方的にやられるだけだろう。

 ただしそれはセリュウスだからであり、セリュウスと同クラス以上の存在でなければ今でも十分あしらえるだけの強さは持っている。


 現存する竜の中ではニーリナ没後最古の竜となる。エーゲリアより少しだけ年上。

 現在もイフィゲニアが眠る場所の海域を海の底で守っているが、その死期は近い。



【グレウス】〈竜王種〉

 6種いる竜王種が1種。狂嵐のヴィント種。オス。

 現在はイフィゲニア帝国内の一つの国を任されている竜の王。

 直系の娘──ペーメーの婿に相応しい竜がいないか探している。

 まだヴィータのことは知らない。


【ペーメー】〈竜王種〉

 6種いる竜王種が1種。狂嵐のヴィント種。メス。

 竜の王グレウスの直系の娘。素敵な旦那さんを募集中。

 まだヴィータのことは知らない。


【???】〈竜王種〉

 6種いる竜王種が1種。沃地のソルエラ種。オス。

 現在はイフィゲニア帝国内の一つの国を任されている、神格を得たばかりの若き竜の王。

 即位したばかりで嫁探しどころではないが、いずれは素敵な女性と──などと夢見る青年竜。

 まだソフィアのことは知らない。






■妖精郷に関わりのある登場人物

【プリヘーリヤ・アレクセイエフ】

 薄緑の長い髪で身長145センチ程。

 おっとりとした優し気な笑顔が特徴的な小柄な美人。

 甘ったるくぽやぽやとした声音で話す。


 人を見る目には定評があるが、偶にお城を抜け出して政務をサボることもしばしば。

 妖精達からの忠誠心は非常に高いが、妖精郷内では身内しかいないのでわりと上下関係は厳しくない。

 ただ妖精郷の外では舐められてはいけないので、周りは態度を一変させる。


 実は妖精郷内で最強の妖精。

 自己の超強化や妖精限定だが他者の超強化を得意とし、妖精の軍勢を彼女がスキルを使いながら指揮すると恐ろしい武力を発揮する。

 でも本人は戦う事が嫌いで、のんびり生きていきたいと思っている。


【ルトレーテ】

 10メートル級の緑色の甲羅を持ち、植物を体の至る所から生やすカメの姿をした妖精郷の妖精樹の化身。

 妖精樹は普通の植物ではないので、自己防衛や自分の自由意思で動ける体を欲したから作ったのではないかと言われている。


 ルトレーテのモデルになったのは、妖精樹の根元にある妖精郷の泉にいたカメ。

 土から剥き出しになっている根っこの上でよく甲羅干しをしていたので、妙に印象に残りそれを参考にしたようだ。


 ちなみに滅多にしゃべらない。

 また竜郎が魔力を注ぐと、お礼にランダムで属性の付与されたルトレーテの宝珠をくれる。

 竜郎は密かにそれを『ルトレーテガチャ』と呼んでいる。


【シュルヤニエミ一族】

 妖精郷では名門中の名門。その名を知らぬ者はいない程。

 妖精樹の管理研究を代々任されている。

 数世代前から緑チョコの生産も行い、それでも注目される様になっている。


 シュルヤニエミの家系は、木を思うがままに扱うスキルを高確率で所持している。

 またその関係か、樹属性の魔物に非常に好かれやすいという特性まで持っている。

 それを生かし樹属性の魔物のテイマーとして活躍する人物が多い。


 妖精郷の巨大な木のお城を建てたのも、この一族。


【ディミトリー・シュルヤニエミ】

 本編では名前すら出てこなかった、イェレナ父にしてマリッカの祖父。

 百五十センチ程で薄緑の髪色に上に少し尖った耳、さらに背中からは小さな可愛らしい羽が生えた少年と言った風貌。

 当主の座をそうそうに自分よりも優秀なイェレナに渡し、緑チョコの生産業に力を入れようとしていた所で竜郎たちの妖精樹の件が発覚。

 その為イェレナが妖精郷の外に行ってしまったので、急遽当主代理として白羽の矢が立った。


 現在は亜竜の巨大樹蜥蜴の育成を皆で頑張っていて、なかなか順調なようだ。


【ミラーナ・シュルヤニエミ】

 本編では名前すら出てこなかった、イェレナ母にしてマリッカの祖母。

 百五十センチ程で薄青の髪色に上に少し尖った耳、さらに背中からは小さな可愛らしい羽が生えた少女と言った風貌。

 おっとりしているように見えて意外と気が強く、言いたい事はハッキリ言う性格。

 彼女は他家のテイマーの家系から嫁いできた。


 ディミトリーは幼馴染で恋愛結婚。

 彼の事は本人よりも知っているかもしれない。


【イェレナ・シュルヤニエミ】

 竜郎達の領地に住まう妖精で、マリッカの叔母にしてマリッカの母マルファの姉。

 百五十センチ程で薄緑の髪色に上に少し尖った耳、さらに背中からは小さな可愛らしい羽が生えた少女と言った風貌。


 実は既婚者で息子も2人いるが、既に成人しているので放任している。

 旦那とは恋愛結婚。他家の魔法使いを多く輩出する家から婿を取る形での婚姻を結んだ。

 現在の夫婦仲は良くも悪くもない普通。

 恋人の時のようなドキドキする感情は無く一人の家族と言った感じで、家に帰った時に会っている。


 相棒はミロンとシードル。

 【ミロン】

 3メートルサイズの緑色の大蛇。

 【シードル】

 葉が生い茂る木の枝が角となっている、高さ2メートルの大鹿。


【マルファ・シュルヤニエミ】

 マリッカの母にしてイェレナの妹。

 百五十センチ程で母親譲りの薄青の髪色に上に少し尖った耳、さらに背中からは小さな可愛らしい羽が生えた少女と言った風貌。


 夫もまたシュルヤニエミにかかわりのある親戚筋の人間。

 お見合い結婚だが夫婦仲は非常に良好。

 子供は3人。長女マリッカ、次女、末っ子長男の構成。

 次女と末っ子は妖精郷にいる。


【マリッカ・シュルヤニエミ】

 百五十センチ程で薄緑の髪色に上に少し尖った耳、さらに背中からは小さな可愛らしい羽が生えた少女と言った風貌。

 相棒はヨルンとエンニオ。


 現在はリャダスの町長をしている。

 毎回選挙ではぶっちきり当選を果たすほどの人気者。

 ヨルンとエンニオを従魔のパートナーに持つ。

 リャダスの現在の領主とは親友で、彼女が領主でいる間は町長として町を支えようと思っている。

 【ヨルン】

 八メートル程の緑の大蛇に小さな羽がちょこんと生えた魔物。

 【エンニオ】

 六メートルはある巨大な紅色の虎の様な体をし、サーベルタイガーのような二本の長い牙を生やし、異常に切れ味のよさそうな四本の足に着いた爪を持つ。

 もともとは極度の先祖返りを起こした虎の獣人だった。



【ニエストル】

 妖精郷男性研究者。

【ポリーナ】

 妖精郷女性研究者。

【フョードル】

 小妖精の妖精郷男性研究者。



【ヴァルラム・ニカノロフ】

 ニカノロフ家の現在当主。

 イェレナの父──ディミトリー・シュルヤニエミは、小さい頃に遊んでくれた近所のお兄さんだった。

 仲は今でもよく、たまにお酒を飲みにいったりもしている。


 現在では竜郎たちの土地の中にあるダンジョンのジャンヌ庫内で、ニカノロフの人員を動かし怪我人を手当てしている。

 他の治癒が得意な妖精にも声をかけている。


【カールル・ニカノロフ】

 小さな幼稚園児くらいの背丈をした妖精の男の子。

 カールルの父はテイマー適性を持たないので、この子の方が父親よりも当主の継承位が高く次期当主筆頭。

 父親は現在、外の世界を放浪中。

 ぐれたわけではなく、もともと旅好きであんまり帰ってこないので、むしろ息子が継いでくれるならと喜んでいる。カールルとの関係も良好。






■カサピスティ王国に住まう登場人物

【ハウル・ルイサーチ・カサピスティ】

 上位エルフのニンフエルフ。カサピスティの王。現在6千歳くらい。

 ニンフエルフという種族的におかしくなるのが遅い。

 土と炎、闇魔法の使い手。

 主張は控えめだが決して質素ではない高そうな服を着ており、透ける様な美しい銀髪で、基本的に顔が整っている種族の中でもとりわけ綺麗な顔立ちをしたエルフ。

 子供は寿命などで死んでしまった子も合わせて百人以上。


 第五十二王子でようやくニンフエルフが産まれ、唯一の王位継承者。

 現在は四百歳くらいだが、見た目は少女のようなちびっ子。


※)ニンフエルフについて。

 幼子の期間が異様に長く、そのおかげで脳に異常が発生するまでの期間が遅い。

 いつまでも小さく妖精の様だということから、ニンフの名がついた。

 他の長命なエルフもそこまで確率が高い方ではないが、ニンフエルフは相手がニンフエルであってもニンフエルフが生まれる確率は低い。

 だが子供を授かりやすい種でもある。その場合のほとんどは、ただのエルフや中位エルフがほとんど。


 同種族のエルフでなくても、同種を産む確率は一番高い(といっても極低確率)。


 他種族と違い混血でもエルフの血が流れているなら、ニンフエルフが生まれる可能性がある。

 普通のエルフ同士でも突然変異で生まれる可能性もある。

 他種族だとそれはまず有りえない。



【ファードルハ・ルイサーチ】

 カサピスティの宰相。見た目、三十代後半でグレーの髪をしたエルフの男。

 実はハウルの息子だが、ニンフエルフではなく千年程度の寿命の中位エルフなので、見た目はこちらの方が老けて見える。



【ジネディーヌ】

 見た目は若いが現在99歳。普通のエルフで、解魔法使い。

 ハウルの息子の孫の子にあたるので、王族と血縁関係がある。

 戦闘ではなく文官として活動中。



【ヨーギ】

 武官。騎士団長。魚人の男。

 相手の感情を観るスキルをもっている。これにより、相手が嘘をついているのか、悪い感情を心の底で抱いているのかなど色で観ることが出来る。



【レス・オローク】

 武官。王の近衛騎士。槍術家。一撃の火力だけなら王国最強。

 歳は32歳で独身。ウリエルに一目ぼれしている最中。アーサーの警戒対象。



【クレマン・レーヌ】

 エルフの壮年の男性。

 ララネストなどのカサピスティに出回る食材の買い取りをしてくれる商人。

 カサピスティ王家御用達の商店の現当主。

【ドニ・レーヌ】

 若い青年エルフ。カサピスティ王家御用達の商店の跡継ぎ息子。

 父と一緒に卸しにはいつもやってきている。






◆関わりのある神様

【統括神】

 神という世界の管理者の中では最も偉い第一位格。

 世界の意志を他の神に伝える通訳のような事をしている神。


 ダンジョン初攻略者に与える何でも教えてあげる権を使うと、この神とダンジョンの個を媒介として話すことが出来る。

 なので竜郎も一度だけ会話をしたことがあったりする。


【命神】

 全ての生命を司る神。第二位格。

【技能神】

 全てのスキルを司る神。第二位格。

【等級神】

 竜郎に《レベルイーター》を渡し、全ての等級を司る神でもある。第二位格。

 人の次元に合わせると、頭に黒い一本角、深紅の理知的な瞳、仙人のように垂れ下がった長い顎ヒゲ。

 背中から光翼が生え、プラチナ色の燐光が舞い散る白い大蛇のような存在。

 さらにそれを人間の形に落とし込むと、深紅の瞳と黒い角が生えた、白髪白髭のザ・仙人像な老人な見た目になる。

【物質神】

 全ての物質を司る神。第二位格。リアに注目している神でもある。


【魔神】

 全ての魔法を司る神。第三位格。

 人の次元に合わせると、やたらと豪華な装飾のなされたカソックのような服装を着た、女性と見紛うほど恐ろしく見栄えのいい美青年。

 長いエルフのような耳が特徴的で、透ける様な美しい金の長髪。

 ラピスラズリのような蒼い瞳

 クリアエルフは彼のこの姿をモデルに創られた種でもある。

【武神】

 全ての武術を司る神。第三位格。

 人の次元に合わせると、長い黒髪と切れ長の黒眼を持つ、白金の煌めきを放つ鎧を身に着けた超が付くほどの美女。

【怪神】

 全ての魔物を司る神。第三位格。

 人の次元に合わせると、ミニカバとでも言うべき150センチほどの可愛らしい生物の姿をしている。

【全竜神】

 全ての竜を司る神。第三位格。

【鍛冶神】

 全ての鍛冶術を司る神。第三位格。物質神よりも少し先にリアに注目していた。

【迷宮神】

 全てのダンジョンを司る神。第三位格。






■その他の登場人物(過去を思い出す時などに出てくる可能性のある人たち)

【ゼンドー・バウリン】

 塩職人で、竜郎達を荷馬車に載せてくれた人。

 実はまだ生きている。

【ミド・ゼチワード】

 オブスルの町で門番をしている若い茶色の髪の衛兵。

【ギリク】

 オブスルの町の安宿の店主。

【ヤメイト・ゴレースム】

 オブスルで唯一の鍛冶屋を営んでいたおっさん。

【エルレン・ディカード】

 最初に見つけた異世界人、けれど死んでいた。

【マリオン・ディカード】

 エルレン・ディカードの妻。

【エルウィン・ディカード】

 エルレン・ディカードの息子、後にナイフ使いの冒険者に。

【ガズ】

 竜郎たちと会った時には塩職人ナンバー2だった男。



【ジェマ・ミリェート】

 リャダスに向かう途中で助けた獣人の妹。

【サルバ・ミリェート】

 リャダスに向かう途中で助けた獣人の兄。

【キャサリン・センプラン】

 リャダスに向かう途中で助けた獣人兄弟の幼馴染。人種。



【ヒースコート・カレッジ】

 通称──博士。今はリャダス領に家を移している。

 そこで本格的な施設を貰い、色んな研究をしながらより効率のいい苔の栽培方法を研究中。

 29歳の時に結婚し、子供は5人。

【ギリアン・マクダモット】

 太った商人の男。竜郎達が盗賊たちから助けた。

 41歳で結婚し息子と娘が1人ずつ。

 今は大体61歳くらい。

【レジナルド・マクダモット】

 ギリアンの父、大商家の主でリャダス前領主とも懇意。

 リューシテン領の商会ギルド長。若く見積もっても81歳くらい。

 まだまだ現役バリバリのマッチョお爺さん。

【サルマン】 

 トーファスの元衛兵。ほぼ強制的に盗賊にさせられていた。

 痩せて背が高い、目がぎょろっとしている。

 元罪人故、結婚は許されていないので生涯独り身。

 現在もギリアンの所で解魔法使いとして重宝されている。


【ブレンダン・リャダス・ブルーイット】

 リャダス前領主。隠居してつつましやかな生活をしている。

【ロランス・リャダス・ブルーイット】

 前領主の三女。現在のリャダス領主。息子が2人。

 子供の教育は厳しくも性格が捻じ曲がらないよう細心の注意を心がけた。

 そのおかげで自身の兄と違い、どちらも立派に育つ。

 マリッカとは今でも親友だが、妖精郷でマリッカがどれほどの家の生まれかは知らない。


【グレゴリー】

 人種のテイマー。エンニオが先祖返りを起こした元凶を作った男でもある。

 さらにエンニオを完全な魔物にしてしまった人物でもある。

 最後はエンニオに切り裂かれ、バラバラになって死亡。



【フォルネーシス】

 リアを連れて隠れようとダンジョンに入ろうとしたときに出会った。

 ダンジョン探索を主体にした冒険者パーティの名前。

 出会った時の構成メンバーは男8人、女5人だった。

【ビヴァリー・クーガン】

 フォルネーシスというダンジョン攻略パーティのリーダーを務める女性。

 エルフとのワンエイスで、人種と同じ外見をしているがその中に眠る血だけは隔世遺伝しているという希なケース。

 老化が遅く齢90を超えてなお、そのグラマラスな体系に衰えは見られず美しい美貌を保っていた。

 またその性質上、基礎魔法能力も純人種より格段に優れていた。

 風魔法、光魔法持ちで、精霊魔法も使える。

 今もなお現役でリーダーをやっている。

【ミロウシュ】

 巨人種。見た目は二メートル半の大男だが、スキルで肉体を圧縮して身体能力、耐久力を上げているので実際はさらに大きく六メートルある。

 大槍の使い手。巨人種は老いても身体能力は若い頃とそれほど変わらないので、まだ現役で戦っている。

【オーハンゼー】

 蛇の爬虫人。耳の位置に耳は無く、小さな穴があいているのが爬虫人の特徴。

 解魔法の達人で体全体で魔法を感じ取る感知スキルを持っている。

 このおかげで魔法が完成する前にどんな魔法が来るか察知できる。

 今も現役で頑張っているが、そろそろ引退して後進の育成に力を入れようと考えている。

【ヌータウ】

 オーハンゼーの弟で同じ爬虫人。

 火魔法の達人で自分で出した火を食らう事で、火力を溜めて放出する火炎放射のスキルを持つ。

 兄と違い、結婚して子供ももうけ、とっくに引退してしまった。

【ニコラス】

 純人種でありながら、体術を極めて高いレベルで使いこなす男。

 愛衣との戦いによって黒竜、白竜両方の気獣技が使えるようになり、その名はさらに広く知られることになった。

 竜郎たちがダンジョンから出てくる前にパーティを抜け、野良でたまに冒険者として活動している。辞めた理由はデイナに振られてい辛くなったから。

【ハブルル】

 魚人で二メートル弱の大男。巨大な盾を操る。

 体の一部を金属化するスキルを持っていた。今はもうダンジョン探索はやめ、とある商家の護衛兼指南役をしている。

【コデルロス】

 魔法特化のエルフに対し、物理特化のバトルエルフの棒術使い。

 元来の慎重な性格ゆえか、危機感知スキルのレベルが非常に高い。

 結婚を機にパーティを抜け、田舎で農業をしながらたまに魔物を仕留めたりしてのんびり暮らしている。

【オーレリー】

 壮年の男エルフ、土魔法の使い手。今もまだ現役メンバーとして活動中。

【ミッキー】

 人間と齧歯類の獣人とのハーフ。素早さを生かした剣使い。

 竜郎達がダンジョンから出てくる前に、ダンジョンの罠で味方を庇って死亡。

【ベレン】

 鳥の獣人で、薄茶色の髪に白の一本筋が入ったショートカットの女性。

 扇術の達人で鳥人化というスキルを使えば空も飛べる。

 今は現役引退し、地元に帰って結婚した。

【ディジャ】

 女魚人。水魔法の使い手。

 今は現役引退し、イダと共にルームシェアしながら海底都市で暮らしている。

【イダ】

 女魚人。雷、光魔法の使い手。

 今は現役引退し、ディジャと共にルームシェアしながら海底都市で暮らしている。

【デイナ】

 純人種。生、光魔法の使い手で、パーティメンバーの心の癒し手でもあった。

 フワフワのウェーブがかかった濃い茶の長髪女性、童顔で胸が大きい。

 ニコラスを振った数年後に自身も体力の限界を感じパーティを抜ける。

 その後、孤児院で子供たちのために今も働いている。




【アーレンフリート】

 自称世界一の呪魔法使い。一万年生きられると言う上位エルフのニーアエルフ。

 もとはただの享楽家だっただけだが、歳を重ねるにつれて脳がおかしくなっていった。

 豪放磊落な性格に見えるが、その本性は人が落ちぶれていく姿を見るのが大好きな悪癖家。

 大好きな人に大嫌いと思われたい言う変質的な思考も持つようになる。

 リアが攫われる原因を作った男で、二度と竜郎達の前に出ないと誓った。

【モーリッツ・ホルバイン】

 リアを両親から買い取り、そのスキルを使って巨万の富を得た男。

 リューシテン領の商会ギルド全てを修める商会ギルド長をしていた。

 後に谷底の悪魔の残留思念。ナハムを思って出来た呪具。の混合物に取り込まれ、

気味の悪い化物として再登場したが、最後はリアの手によって殺された。



【アウリッキ】

 炎山の小妖精たちの長兄。バンラモンテ山に行ったきり帰ってこないので、探しに行ってくれと言われた人物。

 実際は風山の狂った力場を調整しようと足止めをくらっていた。

 今は炎山で他の小妖精たちと暮らしている。

【ヘンリッキ】

 寄生植物から魔物になり人間に至った極めて珍しい存在だった。

 その為、怪神に注目されて《強化改造牧場》を初期スキルに与えて貰った。

 アウリッキは孤独から救ってくれた唯一無二の友で、名前も彼に付けて貰った。


【ルドルフ・ タイレ】

 リアの師匠であり、ヤメイト・ゴレースムの父の次の二番目の師匠。

 《下級素材完全理解》というスキルを持っている為、下級素材の扱いは右に出る物はいないが、中級以上は素材理解できなくなってしまい扱う事が出来ない。

 昔は気にしていたが、駆け出し冒険者には大人気なので今は何とも思っていない。

 出会った当時はハゲてしまっていたが、今ではふっさふさ。


【ヒルデ・ウェバー】

 リューシテン領ホルムズ町の冒険者ギルド長。

 見た目年齢40歳の女性のドワーフで、銀髪ロング。リアとそう変わらない背丈。


【ドン・リューシテン・モロウ】

 旧リューシテン領の領主。現在リューシテンはホルムズ領の一都市。

 竜郎たちにちょっかいを出し、最後は国を追放されて腹痛で唸っている時に魔物に喰われて死んだ。


【エドゥアール(アシル・ダンドロー)】

 紺色の髪を異様に長く伸ばし、左右後の三か所を三つ編みにしたものを首に巻いてマフラーの様にする独特の髪形をしたエルフ。

 マジックエルフという魔法により特化したエルフでもある。

 樹魔法使いで特殊スキル《植物ゴーレム化》により植物をゴーレムとして使役し、魔力が続く限り、量を増やし動かす事が出来る。


 本名はアシル・ダンドロー。

 エドゥアールはドンの調査のための作った仮の名前。

 本職は王直轄部隊、魔法十二衆の1人。

 ※ヘルダムド国の軍人の中で、各属性の中で一番すぐれた者がなれる存在。


【アンドニ(ヒエロニムス・ミロ)】

 ボサボサの橙髪に、彫りの深い顔をした獅子の獣人。

 剣術家、《剣神の御使い》のスキル持ち。獅子の気獣技を全部位使用でき、気獣技最終奥義「纏」を使える。


 本名はヒエロニムス・ミロ。

 アンドニはドンの調査のための作った仮の名前。

 本職は王直轄部隊、武術十三衆の1人。

 ※ヘルダムド国の軍人の中で、各武術の中で一番すぐれた者がなれる存在。


【へルダムド王】

 英雄というものに長年憧れを抱いている人物。

 竜郎と愛衣は、そんな英雄フリークを患っている彼からしたら、スーパースターのような存在。

 なんとしても会いたいと考えているが、なかなか上手くいかない。


【イッポリート・ベルトン】

 カサピスティ王国バンラテシモ町の冒険者ギルド長。

 両目を瞑ったままの見た目年齢四十代、黒髪で細身であるが筋肉質な体型のバトルエルフ。

 《領域完全把握》というスキルで有効範囲内の三百六十度全てを、高レベルの魔力視と気力視を行使した目と同様の状態でいっぺんに観測できる。ただしそのせいで盲目に。


 竜郎の眷属竜ミネルヴァも同様のスキルを持っているが、彼女の場合はプラス化されているので盲目にはならない。



【ナトゥンカハムプファ・ピアヤウセ】

 竜郎たちが過去に戻った際に出会ったピアヤウセ族の族長。通称『ナハム』。

 妻はモアナ、ナルの2人。子共はケイキ、レフア、プアの2男1女。

 谷底の悪魔からの呪縛を断ち切るために、命を犠牲にして自死した。

 その際に竜郎が演出を手伝った為、死後はずっと神の様に崇められることに。

【ヤハナトゥーザ】

 ピアヤウセ族の族長ナトゥンカハムプファ・ピアヤウセの実弟。

 ピアヤウセ族の1の戦士でもあった。

 槍に関してのスキルを所持しており、当時の普通の人種からしたらなかなかの実力者。

 ナハム没後。彼の息子ケビムイルキジェーダ(旧名:ケイキ)を全身全霊で支え、立派な族長に育てた。

【谷底の悪魔】

 アラクネの魔族。蜘蛛の体に女性の体を生やし、女性の体には黒翼が付いていた。

 アラクネ天魔と竜郎たちは呼称する事もある。


 何かの『死』を美しいと思う独特の感性の持ち主で、神すら驚愕させるほどの強靭な執着心を持つ。


 死してなお、数万年後の世界で残留思念として登場するも、またもや竜郎たちによって殺され、完全に世界から痕跡を消すに至る。



【トラウゴット・ラウエンシュタイン】

 《万物解識眼》という物体限定で完全に理解することが出来るスキルを持った生粋のドワーフの男。

 その釣り合いをとるために、スキルの中にマイナスを仕込まれてしまい、鍛冶師になる事は絶望的だったが、竜郎に《鍛冶術 Lv.-18》を《レベルイーター》で吸って貰い無事鍛冶師のスキルを取れるようになった。


 後に彼はドワーフの誰もが尊敬する鍛冶師として、歴史に名を刻む人物にまで上り詰める。

 竜郎達が未来人だとスキルのおかげで気付き、その礼もかねて未来の彼の為に装備品を作って知り合いの商人に預けた。


 その商人はレジナルド・マクダモットの父であり、巡り巡ってちゃんと竜郎達の手に渡った。

※9/13 追加分

【テスカトリポカ】〈半神種〉、【邪ペガサス】、【蟻蜂女王】

【ララネスト】、【ララネスト2】、【白牛】、【ラフレシアのような魔物】

【金軍鶏(シャモ)】、【ペガサス】、【二足歩行ウサギ】

【ルシアン・ターラント】、【ベルケルプ・ターラント】、【ルーシー・ターラント】

【スプレオール】、【ルナ】、【ルトレーテ】、【ナトゥンカハムプファ・ピアヤウセ】

【ヤハナトゥーザ】、【谷底の悪魔】、【トラウゴット・ラウエンシュタイン】

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