バッド・エンド?
スキンは無事にエリー草を手に入れた
しかし、使う気になれなかった
研究員の最後の言葉が頭に残っていた
「これがあれば、世界は救われる」
スキンがもしこれを食べたところで、指名手配の身
どう説明しても、収容所行は免れない
それに、今までいろいろな罪を犯してきてしまった
トラックを盗み、ライダースジャケットを盗み、エリー草を盗んだ
最後のが一番でかい
まっとうな生活が送れないのなら、エリー草を食べたって意味がない
そう思った
「エリー草を返して、俺は世界のために死ぬ、それが最善・・・」
そう思い始めていた
気分転換にとビルの屋上に出て下の様子を眺めていると、スキンは異変に気づいた
町中のゾンビが集結してきていたのだ
おそらく、このエリー草に引き寄せられ、やってきたのだ
スキンはiツールからショットガンを取り出した
これは追っ手から奪ったものだ
「まずい、逃げ場がなくなるぞ・・・」
案の定、下に詰めかけたゾンビたちによって、逃げ場はふさがれていた
下のゾンビを始末しなければ、エリー草を食べたところでどうせ殺される
「こうなったら・・・」
iツールから長いロープを取り出した
それを手すりに括り付ければ、この状況から脱出することができる
両手でしっかりもち、スキンは地面に向かってゆっくり降りて行った
最後はジャンプして着地
しかし、手を見てびっくりした
手が血にまみれていたのである
「ゾンビ化が進んでいる・・・長くは、ない」
スキンは迫られていた
エリー草を食べるか、ゾンビになるか・・・
ふと、エリー草を見る
よくよくみたらほんとにトマトとかわらな・・・
「そうか!」
スキンはあることを閃いた
それは、政府と取引をし、自分の身分を保障する代わりに、エリー草を差し出す というものだ
翌日スキンはそのトマトのようなものを渡し、自分は全く別の人間として、生活していくことがかなった
もちろんゾンビ化は進行してない
スキンは本物のトマトを渡し、自分はエリー草を食べたのだ
「エリー草はまだ世界に4つ残ってるからな」
苦し紛れの言い訳をし、スキンは今日も生きる
終わり
おしまい!需要なさそうw