表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビワールド  作者: oga
3/7

侵入者

その時、コン、コン、という音が扉からした

思わず飛び起きたスキンは、即座に身構えた

「センサーは?」

センサーが人を検知すれば、警報がなる

またコン、と音が鳴った

スキンはiツールから銃を取り出そうとした

ガンショップのサイトに急いでアクセスし、ガン購入を押す

しかし、年齢認証が必要と表示されてしまう

「こんな時に・・・」

音を立てないようにしゃがみ、様子をうかがう

「追っ手か・・・しかし何でセンサーが反応しなかった」

腑に落ちず、まさかと思い窓を除いた


「そういうことか・・・」

ゾンビが扉の前で立ちすくんでいた

「体温が無いから反応しなかったのか、厄介なやろーだ」

状況はかなりまずかった

寝落ちして気づかなかったが、まさかこんなことになってるとは

一旦目を閉じて、自分を落ち着かせた


しかし、どうやって自動ドアを突破したのか

その時自分のミスに気がついた

「しまった、鍵をかけるのを忘れてた!」

自動ドアの横からまんまと抜けてきたのだ

ゾンビがウウウ、と唸りながらこちらに入ろうとしてくる

ガチャガチャと音がした

「や、やべえ」

出入り口は一つしかないため、いやでもゾンビを排除しなければならなかった

もう一度ガンショップのサイトにアクセスし、年齢認証手順を踏む必要がありそうだった

年齢認証には、契約している会社(〇コモなど)のIDを入力する方法でいけると書いてある

いちいち覚えてないため、〇コモのサイトにアクセスし、お客様サポートのページに入る

「はやく・・・」

扉の外のゾンビは動く気配は全くない

このまま入ってくることもなさそうだが、それでもゾンビが帰るのを待っていても無駄だ

IDを確認し、メモをとり、ガンショップに再度アクセスする

年齢認証が完了すると、次は銃の使用用途のページに移った

「ゾンビ撃退」

そう入力すると、ようやく購入ページに入った

銃の種類には詳しくなかったため、一番上の「セミオートマチック コルト」

という名の銃を購入した

弾丸とセットで2万円程度だった

スクロールすると、ゴトリ、と重々しい銃が目の前に置かれた

「さて、こいつはどうやって扱うんだ?」


まず、どうやって弾を込めるのかが分からない

弾を込めるマガジンを引っ張って取り出すにも、引っかかりが無い

「リボルバーにすればよかったか・・・」

オートマチックと違って、リボルバーの方がアナログ感が強い分、扱いがシンプルなイメージがあった

銃を握ってトントンと手のひらにたたいて取り出そうとしたが無理だ

銃のわきのレバーのようなものを引いたが駄目だった

銃のスライドを引こうとした

しかし、スライドは固定されたまま動かず、マガジンを外す際には関係なかった

余計、焦りで周りが見えなくなっていた

「くっそ、こんなんなら1回使ってみるんだった」

こんな町で銃を用意していなかったことを後悔した

すると、銃のわきにボタンがあることに気が付いた

押すとマガジンがするっと外れた

「これか!」

その時、ゴトっと音がした


ゾンビが中に入ってきたのだ

どんな馬鹿力を使ったのか分からないが、ドアノブがもぎとれていた

「ウウウ・・・」

ゾンビが近づいてくる

もう目と鼻の先だ

マガジンには7発弾を込めれるようになっていたが、時間がない

弾を取り出し、3発だけ込める

焦って他の弾を散らしてしまった

スキンはゆっくりと後退しながら銃をゾンビに構えた

そしてハンマー(銃のケツについてるやつ、リボルバーにもある)を起こし、トリガーに指をいれ、引いた

カチン・・・

「なんだ?」

弾は発射されない


オートマチックはマガジンを装着した後、弾をチャンバー(弾薬室)に送り込む動作がいる それが銃の横にあるスライドリリースの操作である

しかし、スキンはスライドリリースを手前にひく動作を知らなかったため、弾は発射されなかったのだ

「壊れてんのか?くそ」

ゾンビの手がスキンに触れそうなところまで迫っていた

すでに壁に追い込まれている

「くっそおおお」

苦し紛れに銃を握りながらゾンビを殴った

その時、偶然にもスライドリリースにゾンビの体に引っかかり、弾が装填された

「キイン」と音がした

ゾンビは全くひるむ様子もなく、スキンに手をかけ、首に食らいつこうとした

「グウウウウ・・・」

「うおおおおおおお」

時間がスローモーションで流れる

相手の頭部に銃をかまえ、ハンマーを再度起こし、トリガーを引く

弾丸が3発、ゾンビの頭部に命中した

熱くなった弾の薬きょうが銃から飛び出し、コオンという音を立てて床に落ちた

ゾンビはそのままうずくまり、動かなくなった


この時偶然にも、最初のマガジンを外すときに動かしたレバーが銃の安全装置だった そのため、トリガーを引くことができた


スキンは汗だくで、壁に身を持たせて座り込んだ

「はあ、はあ・・・助かった・・・」





ゾンビが弱い

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ