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ヒマワリノキオク

夏の眩しい 日差しの中で

空を見上げて 君のこと想う

君はもう この世界に居ないけれど

向日葵を見るたび 思い出すあの日


まだ子供の頃 幼い僕ら

よく海辺で はしゃいでたよね

びしょぬれになって 帰る道ばたで

夕日に照らされた 向日葵を見て

君はにっこりと 微笑んだね


もう一度 君に会うなら この想い伝えられるのかな

もう一度 君に会えたら この想い分かってくれるかな


あの日々はもう 君の笑顔と一緒に 戻って来ないけど

この空っぽの 僕の心に たったひとつ取り残されたモノは

君の笑顔に咲く 明るい向日葵だった



頬に伝わる 涙一筋

頭をよぎる 君の笑顔

どんなに 僕の頬を濡らしたって

君のあの向日葵 見られないけれど


あの日誓った あの約束を

心の中で 呟いてみる

“大きくなったら 結婚しようね”

これから果たすこと できない約束を

呪文みたいに 繰り返してく


もう二度と 会えないけれど 僕の想い届いていますか

もう二度と 会えない君に 真っ直ぐに届いていますか


あの日々はもう 君の笑顔と一緒に 戻って来ないけど

そんなことは 僕はもう 十分思い知っているのに

いつか会えるのだと 信じる僕がいる



向日葵畑に 一人の少女

風に吹かれて なびく黒髪

光浴び 輝く黄色い花の中

振り返ったのは 愛しの君だった


僕の思い出の ままの笑顔で

その少女は 言いました

“もう私のことで 泣かないでね”

そう言葉を告げて 優しく微笑んだ

“あなたの想いは 伝わってるから”


溢れ出す 涙に映る 君の明色の向日葵

溢れ出す 涙を拭いて 君にそっと微笑みかけた


君を触れようと 伸ばしたこの腕の先 掴んだのは(くう)

泣き崩れる 僕の手に 残るのは一輪の向日葵

君と僕の絆 繋ぎ止めていたよ



あれから月日は流れてゆき 僕は真っ直ぐ歩いています

向日葵色の君と一緒に 歩いています…


ひまわり、一番好きな花です。

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