毒舌家の悪友
「あっちゃ~、やっぱ領さんはちゃんとしてんね。」
「龍・・・」
「はよ、ありさ。」
「おはよ。」
「領さん、優しいしほわんとしてっから
簡単にお弁当受け取ってもらえるとか勘違いする女子多いけど
ああいうビシッとしたとこあるもんね。
さすがだわ。」
こいつは、片山龍平。
なにかといつも、私と席が近くなる。
「龍は領を買いかぶりすぎ。」
「んなこたねぇよ。」
「龍はもらったりしないの?お弁当。」
「そりゃあるよ。
これでも一応モテるんでね。」
「自意識過剰。」
「うっせ。
あれだけの女子からのアピール、
気づかないの領さんと悟さんくらいじゃね?」
「・・・確かに。」
「ま、俺は女の子大好きなんで、一応もらってますけど。」
「うっわ、サイテー。
本命ちゃんができたとき、大変だよ?」
「しばらくはその予定ないんで。」
女の子大好きな龍だけど、
私には一切に興味を示さない。
それは、お互いに男女の意識がないからだと思う。
まあ、可愛い顔してて甘いマスク。
たまにドキッとしちゃうときもあるけどね。
「龍は領大好きだもんね。」
「そーいうこと。」
「たまに疑うよ、そっちの人かと・・・」
「やめろよ、気持ち悪い」
「アンタのこと言ってんですけど。」
「それより、ありさは間抜け面をなんとかしたら?」
「ま、間抜け!?」
「そ。
さっきから、ポカンとしちゃってさ。
大事な幼馴染繋ぎ止めとかなきゃ、取られるぞ。」
「あのねぇ、領にそういう感情一切ないんですけど。」
「はいはい。」
私にいつもちょっかいかけてくる彼
毒舌家だけど、どこか憎めない。
私の悪友。
次回もよろしくです♪