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渋谷氏。
北薩摩で勢力を誇る、豪族だ。
そんな彼らの居城前に、俺は立っている。
「たのもー!!!」
………。
あれ?反応が無い。
留守かぁ………そっか。
そっかぁ。留守なら仕方ないな!!!廻れ右してゴーホーm
ドタドタドタ
………ちっ。
「おう、お前さ誰ね?」
中から出てきたのは、ひげ面のおっさん。
デカイ………熊?熊襲なの??肥後は隣だよ??
しかも何か………
「………臭い。」
「あん?」
一気に熊の顔が険しくなる。
「あ、いえいえ、何でも無いです。はい。」
「で?誰ね?」
やべぇ。迫力が半端ない………
「そ、それがし、ち、長寿院盛敦と申す者。」
「長寿院ん??坊主がこんな時に何ね?」
「あ、あの。父上が………」
「父上??」
「畠山頼k」
そこまで言った所で、熊オヤジの表情が変わった。
「あぁ!!畠山ん家ぇ倅かよ!!待っちょった!!!」
「………は?」
「俺達の所には馬鹿しか居らん。神童ち言われちょった、おはんが来ちくいよったら百人力やい。」
「………へ??」
「ほいなら行こかいね。」
「………ど、何処に?」
「岩剣山!!」
がっしりと俺の肩を掴んで、熊は歩き出した。
その後を、いつの間にか現れた武装集団が付いてゆく。
「え?何この超展開!?理解できないんだけど!!マジで何なの!?ねぇ、ちょっと!!!まっ、待ってえええええぇぇぇぇぇぇぇぇ(フェードアウト)」
だが、彼らは待ってくれない。
俺の叫び声は、またも虚しく響き渡るのだった。
主人公の転生先である、長寿院さんは渋谷氏に仕えたりしてません。
岩剣山の合戦は、本来なら終わっています。
作中の鹿児島弁は、かなり怪しいです。




