2
仏教関係の方、いらっしゃったらごめんなさい。
隔意は無いのです。本当です。
あと、ストーリーの為に主人公の経歴を多少改竄しております。
………こんな事するなら、ジャンルは戦記の方が良いのだろうか??
それは、三歳の時の事でした。
「息子よ、高野山に入山せよ。」
過去転生者のテンプレ通り、幼い頃から兵法書なんかを読み漁って居た俺に突然父がそう言った。
「えっと………父上?訳を聞いても?」
「うむ。仏門がの、ナウいと思っての。」
「は?」
何このおっさん。何言ってんの?
「うむ。三歳の息子に、ゴミを見るような視線を投げられて、父上まいっちんぐ。だが、お前は入山せよ。」
「いや、だから訳を………」
「だからぁ、この殺伐とした戦国の世だからこそ仏門が輝くのよ。坊主の頭の様に。」
と、父はドヤ顔でそう言った………
殺意が芽生えた。
「では。行ってらっしゃーい。」
父の掛け声で現れた家臣に両腕を掴まれ、宇宙人の様にドナドナされる俺。
「いや、待って………待って………待ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!(エコー)」
そうして放り込まれた高野山。
地獄だった。
どういった地獄なのか、住職達の会話をダイジェストでお伝えします。
「煩悩が………煩悩が、出るッ!!!ウッ」
「和尚様ぁ、拙僧の尻木魚を和尚様の煩悩棒で突いてくだされーーーーー!!!!」
「ふふふ、分るか?お前の[バキューン]で俺の[ピー]が[………My god…oh my………]。スパークゥゥゥゥゥ!!!!」
「え?女人??興味無いなぁ。ワシ、坊主じゃし。」
つまりは、そう言う事だ。
高野山はハッテン場だったのだ。思うに、戦国一発展したハッテン場だ。
そんな魔窟に、ホイホイ入って行っちゃったのだ。
11歳の時、俺は遂に下山した。
きちんと貞操は守りぬいた。
下山時に、尻穴院案成なんて名前を送られそうになった。
全力で|(物理的に)拒否した。和尚が赤く染まり、俺は長寿院盛敦と名乗る事になった。
帰る………帰るんだ。
優しい母の居る、
憎き父がいる、
あの懐かしき
………薩摩に。