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こんにちは。歴史物に初挑戦です。
当方の歴史知識はかなり薄っぺらいものでして、間違いがありましたら御指摘下さい
1548年。
俺は、また生まれた。………らしい。思い出せる光景は、迫り来る車のライト。死んだのか!?んでまさか、これは転生とか言う奴か!!
混乱しきっている俺の視界に、一番に飛び込んできたのは皺くちゃの老婆の顔だった。
ビビった。泣いた。
産婆さん、迫力有りすぎです。一層混乱です。
「まこち、元気な子供やっど。」
産婆さんが笑いかける。やっぱこえぇ。
「頼国様!!生まれましたぞ!!!元気な男の子にございまする!!」
ドタドタと、俄に部屋の外が騒がしくなり
バンッ
と、襖が勢いよく開いた。
現れたのは、髷を結った、線の細い優男。
畠山頼国。どうやら俺の父親らしい。
嬉しそうに俺を抱き抱える父親。おいおい、こう言う時は一番の功労者(母親)に一番槍を任せるべきだろうに。
そう思って視線を移すと、「仕方ないわねぇ」って顔で俺達を見ている母親らしき女性。
きっと夫婦円満なのだろう。いきなりの展開で、頭も回転仕切って居なかったが、そんな二人を見て、俺は新しい人生にすこしばかりの希望を見出だした。
だが俺は後々、この父親を怨む事になる。