出逢い
探すのをやめた時、自ら私の前に現れてくれた。
ソウルメイト
魂の片割れ
真実のパートナー
同じ足踏みで、人生を一緒に旅をしてくれる
運命の人
でも、あまりにもタイミング良過ぎて、神様は私を試しているか?と、思い何度も引っ掛からないように、少し慎重になった。
この何度もって、言葉がミソだったりするんだけどね。
人はなかなか学んだつもりでいても、同じ事を繰り返してしまうもの。
私もバツ1。また結婚したいし、36歳なのだから時間を大切に使いたい。
本気の恋愛がしたい。
愛を知りたい。
半年ほど付き合って別れて、また、誰かと付き合ってと、恋愛遍歴はもう必要がない。
女が売れるタイムリミットを知らないようで知ってる。
元旦那様と暮らしていた家を出る時、私を抱きしめてくれた。
その時、私は思ったの。
愛が分からない。って。
離婚して、二年。
多くの女性が考えるように、私も手に職を付けなきゃ。と、思い、マッサージの技術を身に付けた。
ちょうどマッサージブームなのか、低価格のお店が筍の子供のように建ち並びだす、ほんの少し前で、無料で技術を教えてくれるサロンを見つけて、親切なオーナーの元、マッサージ、リフレクソロジー、アロマオイルと順番に習った。
人は学ぶことが好きな生き物だと、我が事ながら、次々と技術を覚えることに喜びと感謝を素直に感じながら、何となくセラピストらしくなり出し、同期のスタッフが次々と辞めて行き、昼勤務ではマッサージ歴20年の多田さんと、受け付けの近藤さんと私だけが残った時に、彼がサロンにやってきた。
あっ、外人さんだ。
第一印象。
彫りの深い顔。
背はそんなに高くない。
「はじめまして。宜しく」
どこから見ても外人の人から流暢な日本語で挨拶された。
今まで、周りに外国人の友達がいなかったから、新鮮つつ、ドキドキした。
なぜなら、離婚してから友達達から
「日本人の男性であなたに会う人はいないから、もう彼氏は人にしたら」
と、よくいわれ、
最近の口癖は
「外国人の彼氏が欲しいー」
だったし、仕事先に外人さんと接することがあると、全く可能性がゼロではないので少々意識したりした。
後で、聞いた所によると
外人と付き合いたい日本人女性は山ほどいるらしい。
本命になれる可能性もあるので、ナンパしても簡単に身体を許すのだそうだ。
それと、外人の前だと開放的になるんだと思う。
まっ、いいかっ。って感じで。
60歳を超えている多田さんと近藤さんと私とラファエルで、賑やかな仕事場になった。
親子ほど年の離れている2人とこれだけよく喋る男性はあまりいないのでは?と、思えほどよく喋るラファエルと、私。
外国人だけあって、仕事のアイデアや自分の考えをよく出し、でも、ずれている所もあって私と意見の衝突もよくあり、とにかく賑やかな時間が流れ、マッサージ歴20年になる彼に足ツボやマッサージをよく教えて貰った。
日本に来ているブラジル人は、マッサージを仕事にする人が多い。
彼らはお金を稼ぎに日本に来ていることもあり、基礎体力もあるし、本当によく働く。
ラテンのノリのせいなのか、