世界に名だたるなんとやら
まだまだ
始まりません
それでも良いよね?
世界に魔法がある。
世界に魔物がいる。
魔物を統べる王がいる。
世界に迷宮がある。
迷宮には、宝石が、武器が、素材が、隠された歴史が、夢がある。
人々は向かう、迷宮へ
叶えたい夢を、野望を、欲望を持って。
これは、そんな世界の話
冒険者達が命を対価に夢を追う話
男の、女の、その他全ての生き物の思惑を内包して廻る世界の話である。
第一話:世界に名だたるなんとやら
迷宮都市ハンニバル
世界にある三つの大陸のうちの一つ、主に人間達の国がある大陸フィーリアス、そのちょうど中心に位置する都市であり、都市とは名ばかりで何処の国にも所属しない独立した機関として存在している。
その名が示す通りに街にはいたる所に迷宮が点在している。
実際には、迷宮があった所に街ができたと言うのが真実ではあるが。
現在も迷宮の総数は、正確には把握されておらず、数年に一度ぐらいの割合で新たな迷宮が発見されている。
迷宮には、魔物が住んでいる。
いくら冒険者が倒しても尽きることが無く沸き続け、深く潜るほど強力になる。
初級の冒険者の潜る迷宮は、最下層が20~50階程度
中級からは50~100階
上級になると100~??階
となっており、現在確認されている最高深度は、1023階層あった”深緑の迷宮”である。
また、500階層を超える迷宮を最初に制覇した者を”魔王”と呼ぶ。
現在確認されている魔王は10人。
魔王となった者は迷宮最下層を制覇した時点でそこに魂を記録され、魔王の権利を破棄しない限り不老となる。
不老という褒美も、冒険者達を迷宮に惹きつける要素の一つとなっている。
また、制覇した迷宮を指揮下におくことができる。
迷宮内に徘徊する魔物を指揮下に、故に”魔王”なのである。
こうした迷宮は、この世界の何処を探してもこの都市にしか存在せず、人々は”世界の中心”とも呼ぶ。
この都市の運営は、ギルドという組織が行う。
ギルドのトップにギルドマスターを置き、その下に三大陸の各国から一人ずつ、任命された評議員が合計一二人、外部に三賢人という査問機関まで設けられている。
そんな、迷宮都市の冒険者育成学校
12の国々が出資しあって作り上げた冒険者になるための学校
全校生徒数1800人
全3学年あり、16~18歳の初級冒険者達が学ぶ場
存在する学科は二つ
総合学科と特別学科である。
総合学科の上位者20名が特別学科の生徒となり、2学年目から現役の上位冒険者などの特別指導が組み込まれることになる。
というのは昔の話で、実際は出資国のいくつかの国の王族が学ぶ場となってしまっているのが現状である。
そんな学校の第2学年のとある教室
生徒達が出払った夕暮れの教室にて、モゾモゾムニャムニャと動く一つの影
何のことは無い、男が一人寝ているのだ。
彼こそがこの物語の紡ぎ手
そう、この物語はもう始まっ「でへへ……せんせぇ~……二人っきりでイケナイ授業なんて僕困っちゃうな~……ムニャ……ぐぅ」
……始まっているのだ。
前略
主人公は変態です。
そして、まだ名前は出ません
前回の終わりにいい感じに爽やかだったので
今回はこんな感じになりました
エロやか(エロ+爽やか)、たまに熱血です
最後に
読んでくれてありがとうございました