表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いとしきあの子

作者: 煮田
掲載日:2026/03/16

綺麗なあの子の足はなんだかイビツで、それがどうも気に食わないらしくだれにも見られたくないのだ


だけれどぼくは、あの足がずいぶんいとしく思われて、その足の指を親指でやさしく広げていった。


綺麗なあの子の指は内に曲がっていて、それがどうも気に食わないらしくだれにも見られたくないのだ


だけれどぼくは、あの指がずいぶんいとしく思われて、その指にぼくの指をからめていった。


綺麗なあの子の背中は出来物だらけで、それがどうも気に食わないらしくだれにも見られたくないのだ


だけれどぼくは、あの背中がずいぶんいとしく思われて、その星をひとつずつ丁寧に数えていった。


そうしてぼくは、あの子の一番やわらかいところに

うずまり、そのいとしさに沈んでいった。


こういう姿は、本当はだれにも見られたくないのだ


だからあの子に見せるのだ

だれにも見られたくない、いとしきあの子に

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ