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転生ではなく地獄に転職する道を選んだら労働環境が超ホワイトでした  作者: 雪途かす
第二章 天使との合同調査本部

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序:誰かの夢

 暗闇が広がっている。

 視界の全てが漆黒で塗り潰されて、何も見えない。

 ここは何処だろうかと辺りを見渡すと、ふと闇が消えて情景が浮かび上がってきた。


 ぼんやりとした霧の中だ。

 少し進むと、寄り添う男女がいた。


 長い黒髪を首の後ろで括っている、端正な面立ちの男性と、同じく艶やかな黒髪の女性。

 二人とも和服姿で、両手を重ね合っている。


 割って入ってはいけない気がして、じっと二人を見守る。


 知らない場所、知らない二人だ。

 しかしどこか懐かしく感じるのは何故だろう。


 そして二人を見る自分の心に、ポタポタとドス黒い何かが落ちていく感覚。これは誰の感情だろうか。

 何とも言えない嫌な感覚だ。

 しかし、その二人から目を逸らすことができない。


 切ない表情で、女が何かを訴えているが、男は痛みを堪えるような顔をして首を横に振る。

 その口が、何か言葉を紡ぐ。


 それを聞いた女の目から、大粒の涙が零れ落ちた。


「……どうか、気をつけて」


 女の声でそう聞こえた瞬間、碧羅は夢から放り出された。

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