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数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございますo(*⌒―⌒*)o

いつもの悪い癖で、連載になりますm(_ _)m

サクっと終わる予定です。予定は未定とも言いますので、気長にお読みくださいm(_ _)m



 私は野生に“かえされた”令嬢。一応は侯爵家の生まれだ。籍はまだある。

 普段は領地の別邸と云う名の小屋に一人、暮らしている。

 それが突如、第三王子とやらからの招致を受けた。

 前触れも先触れも無く!

 突然! 朝に! いきなり騎士達が遣って来て、連行!

 私のお城から王都まで、三時間以上かかるのに……馬車すら用意されず馬に乗せられ休憩は一回。それだって馬の為の休憩で、私の腰とお尻は全く休まらなかったわ!


「サラサ・フォ・エイビス令嬢! 貴様を弾劾する!」


 今、ここ。

 ここに連れて来られる前に着替えさせられて、でもって現在はお城の広間。

 お城と言っても“私のお城”とは次元が違います。正真正銘、王様が居るお城。

 周囲は煌びやかな紳士淑女らしき人、人、人。でもみんな年若い。私とほぼ同い年くらいかしら? 周りの方が年上だとは思うけど。ん? もしや、これは噂に聞く学園卒業パーティーとかいう催しですか?

 私にいきなり暴言かまして来てるのは、この国の第三王子だそうです。


「私のカッタリーナへの虐めはもはや看過できぬ犯罪! 申し開きができるならしてみろ!」


 「してみろ」言うならしますがな。今まで黙って(頭も下げず)突っ立ってたのは、あんたが王族の一席、第三王子だからに過ぎん。お約束そのままに、片手にパッションピンク頭のブリッコ女引っ提げて、馬鹿丸出しじゃねーか。


「それでは失礼して──」


「貴様! 見苦しいぞ!」


「あんたが言え言うたやんけ」


 あ、しまった。身分差……。ま、いいや。口を滑らせたなら、もう言い散らかそう。


「わたくし、王子の婚約者様に失礼など働けませんわ。あれ? でも婚約者様は確か、今は他国に留学中のはず……。けれどもそちらの女性は婚約者様ですわよね? だってその距離間は婚約者様以外にあり得ませんもの。けれどもあら? それにしてはお名前──」


「そんな事はどうでもいい! 私のカッタリーナに対する仕打ちは容認できん!」


「仕打ちも何も、何時、何処で、わたくしが何をしたとおっしゃられますの?」


「学園に入園してから卒業までの四年間、私が気付かないと思っていたか!」


「わたくし、入園しておりません」


「そんな嘘を誰が信じるか! 貴族たる者なら誰しも通っていたはずだ!」


「義務ではありませんので、スッポカしました。調べていただければ分かります」


「……正気で言っておるのか?」


「わたくし、カーテシーができませんの」


「はっ! カーテシーすらできない無教養か! 確かに学園には通えんな!」


「言質はいただけましたが家の為にも少々補足説明をば。わたくしは子供の頃に怪我を負いまして脚が曲がらず、物理的に医学的にカーテシーもダンスも無理でございます」


「それこそ見え透いた嘘を吐く! 貴様、ここに運ばれて来る間、脚を曲げていたではないか!」


 ザ・連行の際、私は騎士二人に両脇を固められ、文字通り抱え()()られ運ばれたの。だから膝を曲げて脚上げて、楽させてもらいました。


「膝は曲がります。患部は鼠径部(そけいぶ)、脚の付け根です。全く曲がらぬ訳でもございませんが、可動域が極めて狭く、椅子に座るのにも難儀致しております」私は悪い方の脚の付け根をポンと叩いてみせた。「故に子供時分に医師の診断書を取り、父の顔に叩き付けて令嬢としての未来を諦めていただいた次第」


 第三王子とピンク頭が揃ってお口を開けている。お似合いよ。

 ま、そろそろ私の性格に気付いたってところでしょうね。普通なら、気付く。でもなー、私がただボケっと立ってる時点で何かを察するべきであるところを、自分と状況に酔いしれて怒鳴るように口上垂れ流してた男だからなー。ま、間違っても『殿下』等という尊称は付けられん類いの馬k……ゴホゴホ。


 私自身が残念令嬢なんだから、他者をどうこう言えた義理じゃありません。分かりましたか、サラサ。


 それにしても何だろう?

 そもそも何で私がこんな騒ぎに巻き込まれているのかが全く分からない。

 いったい誰が何処から私の名前なんて持ち出したのでしょう?








“かえされた”は、返されたのか帰されたのか還されたのか?

さすがに帰されたは無いか。


書き貯めてから投稿しようとしたけれど、駄目だったよ。

尻尾切れにならないよう、完走を目指します( ̄0 ̄)/

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