表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/69

プロローグ

 「オルタンシア」...それがこの世界の名である。様々な種族が暮らすこの世界。


 それぞれの種は自らの「王」に従い行動し自らの暮らしを守って来た。だが...高い魔力、身体能力を持つ彼らに対し我々、「人間」という種族はあまりに弱かった。


 しかし、今から遥か数千年に1人の強い魔力を持った子供が誕生し、襲いかかる魔物を瞬時に倒してみせたのだ。


 そしてその子が成長し、結婚し、子を成し、その子孫たちにも彼と同じく魔力が宿っていた。子供たちには印のように花の紋様が体に浮かび上がっている。そしてその花の種類は様々である。



 人々はそんな彼らを物語に登場する英雄になぞらえ、敬意を示し「勇者」と呼んだ。


 そして現代。

 一人の少女がズンズンとギルドに向かい歩いていく。少女はほぼ毎日のようにギルドに通っている。


 「おー!また来たな!"落ちこぼれ勇者様"!!」

 「んな無駄なことやめてさ!俺らに酒でも注いでくれよ!」


 少女を野次る声が聞こえる。しかし少女はそんなの慣れっこなのだ。少女はギルドに入り、真っ直ぐギルドの受付嬢である自身の友人の所まで向かった。


 「あら?もしかしてまたあれ借りたいの"エーデル"?」

 「うん…お願いします!」


 受付嬢はカウンターの引き出しから、バングルのような物を取り出して少女に差し出す。少女はそれを腕につけて。静かに祈る。

 その間も彼女を野次る声があった。「落ちこぼれ勇者」と


 

 「美しいお嬢さん?良かったら私とお茶でもいかがかな?」

  美しく顔の整った青年が街を歩く女性をナンパしていた。

 怪訝な顔をしていた女性は青年の顔を見た時、その美しさに頬を染めて誘いに応じた。

 青年は怪しく笑った…


 青年は女性の首に顔を埋める。しかし女性はなにやらボーッとしていて何も考えられてない様子だ。


 そして青年が顔を離すと首には何かを刺したような跡が残った。女性は意識を取り戻し、不思議そうな顔でふらふら歩いていった。


 青年はそんな彼女を無表情で見つめていた。


 彼らは知らない。"落ちこぼれ勇者"の少女が一人の青年と出会い道を切り開く事を。

 無表情で冷たい顔をしている青年が一人の少女と出会い、様々な思いを紡いでいくことを



 彼らは知らない。これから始まる長い旅路を

 ここから先本編ですが読んで頂けたら幸いです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ