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断罪終了後に悪役令嬢だったと気付きました!既に詰んだ後ですが、これ以上どうしろと……!?  作者: 一番星キラリ@9/2やられる前に発売:商業ノベル&漫画化進行中
【本編】

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56/311

56:どうしてこんなに気になるのだろう

青い塔のモンスターゴーストを退治した日の夕食の席では。


ルイスが私の思いついた奇策について話し、皆、驚き、そしてスズメバチ型のモンスターゴーストがいたのかと、震撼していた。


青の塔の周囲は一時、くるぶしがつかるぐらいの水たまりができたが、水はけがよい土地だったようだ。今は水も綺麗になくなり、明日にも塔に入り、清掃をして窓ガラスの修復も行うという。今回もまた窓ガラスを割ってしまったわけだが……。


「窓ガラスは自分の矢で砕いたのだから、修復代は自分が持ちましょう」とルイスが声を挙げるが、領主ヘラルドが首を横に振った。「ゴースト退治の必要経費です。ルイスさまにお支払いいただく必要はありません」そう言ってこの件は収まった。


何かと物が壊れることになり、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。残る小ホールと遊戯室は、極力物を壊さずに終わりたいと願った。


翌日。

アルベルトたちは前日に続き視察に向かい、スノーと私は街へ出ることにした。


小ホールも遊戯室も、日没後にしか、ゴーストは姿を現さない。だから日中は、時間ができたわけだが。


昨日と同じように、視察に同行しないかと声をかけられたが。街でゴースト退治に必要なものを手に入れたいからと言って、辞退した。


その結果、こうしてスノーと二人、城を出て街へ来ることになった。


今日は二人ともミルキーブルーのワンピースに白のベール、サファイアブルーのフード付きロングケープ姿だ。スノーと手をつないで歩いていると、本当に妹ができたみたいで、嬉しくなる。前世では一人っ子だったので、妹がいたらという気持ちあった。だからついスノーを見ると、頬がほころぶ。


特に買いたいものはなかったので、市場を散策し、カフェで休憩をして、のんびり過ごすことができた。


昼食は、ミネルバの食堂に向かった。数日ぶりで顔を出すと、ミネルバは喜んでくれて、沢山サービスをしてくれた。特別に用意してくれたパスタに、トリュフをたっぷりふりかけてくれて、スノーは大喜びだ。


食後の紅茶を飲みながら、久々にアズレークのことを、ゆっくり考えていた。


プラサナス城についてからは、思いのほか忙しく、アズレークについて考える時間をとれなかった。それでも何かの折に、アズレークを思い出していた。ゴーストと対峙する度に、練習とは違うと憤慨しながら、彼の顔を思い浮かべたり。


城内で黒い服の男性を見かけると、アズレークと声をかけそうになったり。


もう会うことはない相手なのに。

どうしてこんなに気になるのだろう。


「オリビアさま、どうかしましたか?」


スノーが心配そうな顔で、私の顔をのぞきこむ。


「何でもないわ。……スノーも、もう満腹よね。のんびり歩きながら、お城に戻りましょうか?」


「はーい」


元気に微笑んだスノーだったが、ハッとした表情で私の顔を見る。


「アズレークさまの香りがしました」


「えっ……」


スノーは立ち上がり、出口へと歩いて行く。

私は慌ててお会計を済ませ、ミネルバに御礼とまた来ると挨拶し、スノーの後を追う。


「スノー!」


スノーは振り返ることなく、どんどん歩いて行く。


「スノー、待って!」


人混みをかき分け、見失わないよう、必死でその後を追う。

市場に入り、くねくねした道を進むうちに、路地裏に入り……。


見失ったかと思ったその時。

お読みいただき、ありがとうございます!

次回は明日8時に「咎めるような、茶化すような声」を公開します♪


【お知らせ】

『千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~』

https://ncode.syosetu.com/n8017hs/

昨晩しれっと完結しました。


実は上記作品は。


『悪役令嬢ポジションで転生してしまったようです』

https://ncode.syosetu.com/n6337ia/


こちらの作品で、主人公が転生する乙女ゲームの

原作小説にあたります。

千年片想いのスピンオフが悪役令嬢ポジションなのです!


なろうデビューした初期投稿作品なので

最初のエピソードは稚拙かもしれませんが

もし気になった方がいたら

遊びに来ていただけると幸いです!


R15が苦手ではない方は

【Episode3】魔界大騒動

こちらのラスト4話は爆笑で楽しめると思います。

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