↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪終了後に悪役令嬢だったと気付きました!既に詰んだ後ですが、これ以上どうしろと……!?  作者: 一番星キラリ@9/2やられる前に発売:商業ノベル&漫画化進行中
【本編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
54/311

54:青い塔

結局、2回繰り返したが、不穏なオーラは一昨日と同じ、左肩に残ったままだ。

でもこれなら視察に行って帰ってくるまでの間に、全身が覆われることはないだろう。


部屋に戻り、ルイスが来るのを待つことにした。


聖書に目を通していると、扉がノックされ、ルイスと家令のゴヨが現れた。


ゴヨは道案内も兼ね、同行してくれるようだ。

街の食堂で遭遇したゴーストは、日中でも姿を現していた。だがこの城のゴーストは、お行儀がいいのか(?)、なんなのか。日中に姿を現すことはないというが……。


唯一の例外が青い塔だ。


増築で作られた塔は、螺旋階段で最上部へとのぼる構造になっている。そしてここに現れるゴーストは、日中でも出没するという。


その理由は……いくつか思い当たる。


塔には窓がついているが、それはサイズも小さく、残念なことに手前の塔の影になり、陽はほとんど差し込まない。


つまり日中でも薄暗いことから、ゴーストはここに、日中も現れるのではないかと思った。


というわけでパールホワイトのロングケープをまとい、青い塔に向け出発する。


家令のゴヤが先頭を歩き、私の左隣にスノー、右隣はルイスだ。


弓の騎士ルイスは本当にエルフみたいに鼻が高く、そして耳の形も少し変わっている。魔力も多少使えるということで、先祖に本当にエルフがいるのではと思えてしまう。


「自分は魔法を多少使えますが、まだ聖女様が聖なる力を使うのを目撃したことがありません。これから目の当たりにできるのかと思うと、楽しみです」


ルイスはそう言って、キラキラとした笑顔を見せる。対して私は、単純に乙女ゲー『戦う公爵令嬢』のファンとして、この美貌の弓の騎士にときめいてしまう。その一方で、多少であろうと魔法を使えることに警戒心が働き、堅い笑いを返すことしかできない。


ただ、ルイスは魔法を使えるとはいえ、魔力は強くない。よって私がアズレークの魔法で変身していることには、気づいていない。とはいえ、目の前で聖なる力と称し、魔法を使うことになるのかと思うと、やはり心配になる。でも聖女の祈りの言葉は、間違いなく聖女が使うもの。何か疑われても……そこは押し切ろう。


そんなことを考えているうちに、青い塔に到着した。

やはり日が当たらず、塔に入る前から薄暗い。


家令のゴヨは「鍵を開けましたら、下がってもよいでしょうか」と、申し訳なさそうな顔で、ルイスと私の顔を見比べる。ルイスは「構いませんよ。鍵は預かり、終わり次第、自分がかけましょう」と申し出て、ゴヨは恐縮しながら鍵を渡すと、すぐ様、元来た道を戻っていく。


アズレークの魔法のおかげで、私は今、ゴーストを視認できる状態だ。もちろん、昨晩のように動きが速いと、視認できないが。


一般的にゴーストの姿は見えるのだろうか? そもそもこの城に現れるゴーストを、皆見えているのか。それが気になり、食事の席で確認したのだが……。


中庭のナメクジ型のモンスターゴーストについては、視認できていなかった。だが、足元に何かねばっとしたものが触れたり、硫黄の匂いを感じたりしたという。厨房の人型ゴーストについては、昨晩の通り、物が飛んでくる。だから視認できないが、何かいると、皆分かったという。そして今向かっている青い塔については……。


塔の中に入ることができないと、皆口々に言っていた。扉を開けたその瞬間、何とも言えない気持ちに苛まれ、一歩を踏み出せない……と。つまり視認はできない。でも何かがいると感じる。


一体何がいるのか。


「鍵は自分が開けましょうか?」


「いえ、ルイスさま、鍵は私が開けます。扉を開けた瞬間に何かを感じると、皆言っていました。ですから少し離れた場所で、弓を構えておいていただければ」


「分かりました」


ルイスは少し離れ場所で、弓を構える。

スノーと私は、扉の前に立った。

お読みいただき、ありがとうございます!

引き続きお楽しみください☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【一番星キラリの作品を紹介】
作品数が多いため、最新作を中心にバナーを並べています(2025年12月の大掃除で・笑)。 バナーがない作品は、作者マイページタイトルで検索でご覧くださいませ☆彡

●9/2発売●
バナークリックORタップで書報ページ
悪役令嬢はやられる前にやることにした
『悪役令嬢はやられる前にやることにした』

●本編完結●
バナークリックORタップで目次ページ
やらかしてしまったモブ令嬢です
『やらかしてしまったモブ令嬢です 』

●新連載●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢に転生!婚約破棄で推しと家族が闇落ち!回避したいだけなのに
『悪役令嬢に転生!婚約破棄で推しと家族が闇落ち!回避したいだけなのに』

●溺愛は求めていませんよ?●
バナークリックORタップで目次ページ
平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!
『平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!』

●紙書籍&電子のコミカライズ化決定●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~
『悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~ 』

●これぞ究極のざまぁ!?●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢は死ぬことにした
250万PV突破『悪役令嬢は死ぬことにした』

●出版社特設サイトはコチラ●
バナークリックORタップで出版社特設ページへ
婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!
80ページが試し読みできる特設サイトへ
『婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!』


●出版社特設サイト●
バナークリックORタップで出版社特設ページへ
婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!②
『婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!② 』

●もふもふも登場!●
バナークリックORタップで目次ページ
断罪の場で自ら婚約破棄シリーズ
『断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた』
日間恋愛異世界転ランキング3位!

●壮大なざまぁを仕掛けます!●
バナークリックORタップで目次ページ
婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした
『婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした』

●章ごとに読み切り!●
バナークリックORタップで目次ページ
ドアマット悪役令嬢~ドン底まで落ちたらハピエンでした!~
『ドアマット悪役令嬢はざまぁと断罪回避を逆境の中、成功させる~私はいませんでした~』

●宿敵の皇太子をベッドに押し倒し――●
バナークリックORタップで目次ページ
宿敵の純潔を奪いました
『宿敵の純潔を奪いました』

●コミカライズ化も決定●
バナークリックORタップで書報ページへ
断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない
ノベライズは発売中!電子書籍限定書き下ろし付き
『断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない』


●妹の代わりに嫁いだ私は……●
バナークリックORタップで目次ページ
私の白い結婚
『私の白い結婚』

●[四半期]推理(文芸)2位●
バナークリックORタップで目次ページ
悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~
『悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~』

●現実世界の恋愛物語●
バナークリックORタップで目次ページ
せと恋~瀬戸内の夕陽がつなぐ島の恋~
『せと恋~瀬戸内の夕陽がつなぐ島の恋~ 』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。