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悪役令嬢デビュー?!

「あの人達は全く!!」


私の代わりに悪役令嬢をやれ!と命令されてから、悪役令嬢とはどうあるべきか?と言う話で大いに盛り上がった。


その中で取り巻き達から『キャサリンさんは悪役令嬢として未熟ですわ!ですのでまずはテストをしてはいかがですか?』との意見が出た。


「『悪役令嬢として未熟』って!あなた達何様のつもり?!しかも『テスト』って意味不明!!しかもよ!しかも(・・・)!『テストですか……良いですわね!なら、まずはフローラさんの教科書を盗んで落書きをしてくださいな!それを私たちの前に持ってきてほしいのです、もちろんその後はフローラさんの机の中に戻しておいてくださいね。』じゃね~よ!小学生の苛めか!しかも落書きした教科書を持って来て見せろって!手間がかかるじゃん!」


放課後一人で悪態をつきながらA組の教室に誰も居ない事を確認をしている。


「誰もいない…フローラは生徒会だし、手早く終わらせよっと。」


(こんな馬鹿らしい事はサッサと終わらせるのに限る。)


目線を手に持っている手提げバックに向ける、中にはあるものが入っている。


誰もいない事を確認し終わって、フローラさんの机に向かう。


フローラさんの机は他の人の机より汚れていた、噂では何度か机に落書きをされたらしい、それを消した跡が汚れとして残っている様だ。


もちろん私は何度かナタリー様が机に落書きをしようとしたのを阻止をしているが、私の知らないところでやっている可能性もある。


それはさておき、机の中をガザゴゾと探し、目当ての教科書を見付けた。


「…………この教科書…なんだかおかしい?」


表紙は普通であったが場所によって厚みが違っているのが感じ取れたのだった。


表紙を開けると、中身がずたずたに切られていた。


(ちょっと待って!これって……)


その時「おい!そこで何をしている!!」声がした教室の入り口には、生徒会に行っていたベルーナ王子、ブリュウ公子、フローラさんが立っていた。


(マジか~!!これって1年の3学期に起きるイベントで、ナタリー様が攻略対象に目を付けられるイベントだ!……このイベントは回避しきれず回収したはずだったのに、もう一度(・・・・)!しかも私に!!悪役令嬢デビューしちゃいました~!!)

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