表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

悪役令嬢の大ポカ

まさに春らんまん。小春日和の中桜が街をピンク色に染めています。この世界が私達がローズ高等学園の3年になれたことを祝福しているようではありませんか!これ程の素晴らしき日が年に何回あるでしょうか?!


そんな日によ!そんな日に!!この悪役(ポンコツ)令嬢ことナタリー令嬢はなんてことを!!




「貴様ら!何をしている!!」


昼食時間の学園の食堂でヒロインこと平民のフローラさんに足を引っかけてフローラさんが昼食を持ったまま盛大にこけてしまったのだ!


それをベルーナ王子とブリュウ公子にばっちり見られちゃいました~(涙)


(あ~これ!断頭台による公開死(最悪の)刑のうえにさらし首&お(バット)家|の取り潰し&家族揃って《エンド》死刑にまっしぐらだ―――!!)


あれほどよ!あれほど!!今日のように天気のいい日は、中庭にある伝説の大杉を囲む芝の上で弁当を持ち寄って食べませんか?!って言ったのに!!!!取り巻きの一人が『今日、お弁当を忘れましたの、ですので購買で何か買いたいと思いますの。』()!!ヒロインと食堂で鉢合わせない様にしていたのに!おかげで悪役令嬢《ナタリー令嬢》がフラグ回収をしちゃったじゃない!!しかもよ!よりによって!よりによってよ!!最悪破滅の入り口であるこのフラグをきっちり回収しやがった!!


でも…確かこのイベントってゲームだと1年の秋ごろに有ったような……はっ!!それよりも!私の危機(巻き込まれ断罪)を|緩和しないと《少しでも刑を軽くしないと》!!


この件で断罪回避だけでは難しいと考えて、王子や公子の印象を少しでも良くしておく必要があると考えた私は。


「フローラさん大丈夫ですか?!」


私はフローラさんに近寄り、ポケットからハンカチを出して汚れた場所を拭いていく。


「キャサリンさん!あなた何をしているんですか?!!」


ナタリー令嬢が私の行動が気に入らなかったのか怒りを顕にして私を責めるが。


「それは貴様らの事だ!!」


ベルーナ王子に一括されナタリー令嬢と取り巻き(私を除いて)が顔を青ざめる。


「特にナタリー嬢!!君の行動は目に余る時がある!我が友人であるフローラにこれ以上酷いことをするようなら私が容赦しない!!取り巻きの貴様らも同じだ!!」




読者様もお気付きであろうか?まだこの2人、恋人関係になっていないのです!実はこのゲーム『役令嬢は主人公を攻略できるかな?』は悪役令嬢がヒロインを虐めた場面に攻略対象が出くわす事でヒロインと攻略対象の関係を深まって行くのです!


そして逆に虐めてもベルーナ王子&バーナード公子が出なければ悪役令嬢で攻略できるのです!


まぁ攻略と言っても王様(皇帝)の命令による政略結婚ですけどね!!


〈3年生の12月25日に攻略対象の婚約者発表パーティー、3月の卒業パーティーと同時に結婚となる(ちなみに断罪は3月、即刑の執行|悪役令嬢と婚約した場合、婚約発表後に逆転(ヒロインが勝つ)イベントもあるよ♡)〉


そして前世の私はこのゲーム、死ぬ寸前(エンドロール)で見てしまった、ベルーナ王子とナタリー嬢(悪役令嬢)が結ばれたが、ナタリー嬢の我がままと傲慢でベルーナ王子が振り回され、それに伴い国も衰退し、革命が起きた所に蛮族が攻めてきて国が滅びる様を!!(ちなみにヒロインと結婚後は国が更に発展し、幸せな国家が誕生する)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ