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配下の名前

 あの後スチュと一緒にその辺を周り分かったことがある。

 当然魔王城の周りに村や街なんかは無かった。

 そして周りには魔獣と呼ばれるもの達がいた俺達とは敵対してないようで、人間の街に潜入する時に魔獣には特に注意するらしい。襲われないのでバレてしまうためだ。

 スチュは見た目が透けてるので人間の街に潜入とかはしたことが無いそうだ。

 そして、俺は今部屋にいる。


「疲れた、スチュとの会話は楽しかったけど、ボロが出ないように気を張っていたからなぁ」

 今ベットに横になればすぐに寝られるだろう。

 ただその前に確かめておきたい、俺がどこまで人間をやめてるのかを。

 そう考えながらポケットに手を入れる。

 そこにあるのはカッターナイフ。

 何故こんなものを持っているのかと言うと、護身用だ。

 あいつらなら、本当にいつか殺されかねない......そう考えていたからこんなものを持っていたが、まさかこんな形で役に立つとは......ちょっとだけ刃を出し、手の甲に思いっきり刺す。

パキッ

 カッターナイフの1/8ぐらいが折れる。

「うん、知ってた」

 念の為確かめたかっただけでカッターナイフ程度じゃ傷すらつけられない事ぐらい分かってた。

 他にも靴下を脱ぎ小指を昔の俺の力ぐらいで角にぶつけてみたり、頭を角に昔の俺の力ぐらいでぶつけてみたりと色々試したが無傷だった。


「昔の俺の力なんて無いに等しいけど、流石に無傷ってのは人間やめてんなぁ」

 別にショックな訳では無い見た目は角さえ除けば日本にいた時と変わらないし、むしろ角が生えて忘れかけていた厨二心が......まぁそれは置いといて悪くはないよな、うん。

 そう自分に言い聞かせるように呟く。


「問題は明日だよなぁ......玉座の隣にいたやつら、怖ぇよ、いや、見た目で決めつけるのは良くないって事は分かる、分かるんだが......」

 それに見た目は普通のやつも居たにはいたけど、あの中に見た目普通のやつが居るのとか逆に怖かったりする。

「考えても仕方ないか......おやすみ」



 夜が明けた。

「ん〜、あ〜」

 気持ち悪い声を上げながら起き上がる。

 こんな状況であってもベットがふかふかだったのでぐっすり眠れた。

 俺って神経図太かったんだな。


「取り敢えず部屋を出るか」

 どっちに行こうかと考えていると赤髪の少女がきた。

「おはようございます魔王様」

「おはよう、それで今更なんだが、君の名前は?」

 そう聞くと少女は嬉しそうに答える。

「申し遅れました、私の名前は、ヨミ、です魔王様」

「ヨミ、早速で悪いが昨日玉座の隣にいた奴らを集めてくれないか? そいつらの名前を聞きたい」

 ヨミは一瞬驚いたような表情をするがすぐに元に戻る。

「失礼ながら、そのような事に魔王様のお時間を割く訳には......」

「名前は大事だろ、前の魔王は聞いてこなかったのか?」

「言い伝えによれば......」

 ヨミが正確な情報を知らないことを不甲斐なさそうに言う。

「そうか、じゃあ頼めるか?」

「もちろんです、魔王様のご命令であればたとえどんな事でも」

「では、玉座の間に連れてきてくれて」

「かしこまりました」

 そう言い去っていくヨミ。

「さて、俺は玉座の間に行くとしますか」



「配下が居なくなると更に広く見えるなぁ」

 そう言い辺りを見渡す。

 配下がいた時も、もちろんぎゅうぎゅう詰めだった訳では無いが、それでもやっぱり昨日より広く感じる。

 まぁ、昨日はそんな事感じてる暇が無かったからだと思うが。

 そして、玉座に座り待つこと数分。


「お待たせしてしまい申し訳ありません」

 入ってくるなりヨミが頭を下げる。

「気にするな」

 そう言い、ヨミを先頭に8人の(人と数えていいのかは分からないが)者たちが俺の前まで来て、俺が見下ろす形で片膝をつく。


「忙しいところ、急に呼び出して悪いな」

 俺がそう言うと、ヨミが代表して一言。

「魔王様がお呼びならば何を差し置いてでも参上致します」

 ヨミの横で皆頷いているのがわかる。

「お前達の名前を教えて欲しい」

 ヨミがここに連れてくる前に伝えていたのか順番に自己紹介をし始めた。


 まずは背中から腕が生えている男。

「私共に名乗る機会を下さり感謝致します、私は、ルードと申します」


 それに続き白いロングヘアーの女が喋る。

「ヴィーラと申します、ヴィラとお呼び頂ければ」


 目玉の無い男の子もそれに続く。

「僕は、ナーフです、僕の()()からは魔王様を見ることは出来ませんがよろしくお願いします」


 半分骨の男も続く。

「私はランドルと名乗らせて貰っております」


 昨日までは自分の頭を持っていた男も続く。

「先日はあのような姿をお見せしてしまい面目無い限りです、私の名前はザックと申します」


 そして最後に俺の1番気になる奴、クマだ。(スチュは省略)

「ラルフです、俺だけ他の奴らと見た目が違いますが忠誠心はこいつらにも引けをとりません、貴方様の役にたてるように精一杯頑張りたいと思います」

(クマが1番喋った......)

「ルード、ヴィラ、ナーフ、ランドル、ザック、ラルフ、スチュ、ヨミ、これからよろしくな」

【はっ】

 そう言い頭を下げる。

「それと、言い忘れていたが俺の名前は雪だ。これからはそう呼べ」

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