表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放王子の異世界開拓!~魔法と魔道具で、辺境領地でシコシコ内政します  作者: 武蔵野純平
第八章 メロビクス戦争2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

171/358

第171話 グンマー丸呑みの刑

 ルーナ先生が吠えると同時に、グンマークロコダイル三匹――マエバシ、タカサキ、イセサッキが加速した。


「「「グアアア!」」」


 そして、前方へきりもみジャンプ!

 グンマークロコダイルがきりもみ回転しながら、敵陣を貫く!


「アターック!」


「うわあああ!」


「落ちる! 落ちるのである!」


 俺と黒丸師匠が悲鳴を上げ、必死にマエバシ、タカサキにしがみつく。

 周りでは、敵兵が跳ね飛ばされている。


 俺は後悔した。

 軽い気持ちで黒い三連星の話なんかするんじゃなかった!


 回転が収まり、マエバシが地面に足をつく。

 やっと終わった……。


「アターック!」


「「「グアアア!」」」


「またかよー!」


「止めるのである! 止めるのである!」


 終わったと思ったら、再びのジェットストリームアタック!


 イセサッキを中心にトライアングルフォーメーションで、ドリルと化した緑の三連星を誰も止められない。


 回転する景色の中で俺は見た。

 イセサッキが敵将を頭から丸呑みにするのを。


 回転が終わり着地すると、敵兵は俺たちの周りから我先に逃げていった。


 それよりも――。


「ルーナ先生! イセサッキが敵将を飲み込んじゃいましたよ!」


「問題ない。明日になれば出てくる」


 出てくるって……。

 それは胃腸で消化済みって事だよね?

 それじゃ、誰だかわからないよ。


「いや、問題でしょう! イセサッキ! 吐き出して!」


「グエエエ!」


 イセサッキが渋い顔で、敵将を吐き出した。

 敵将はなんだか分からないドロドロした液体に包まれている。


「うわ! キモイ!」


「アンジェロ。キモイは、かわいそう」


 ルーナ先生……原因は、あなたにあるのですよ!


 さすがに敵将が気の毒に思えたので、水魔法で謎のドロドロした液体を洗い流して上げた。


「ブワッ! な、な、な、なんだ! 貴様らは!」


「なんだと言われても、フリージア王国軍です。あなたの敵です」


「フリージアだと? 貴様! 歴史的上位国である我がニアランド王国軍の将官に対して何たる非礼か!」


「「「……」」」


 敵将は元気に怒りだした。

 この敵に囲まれた状況で、グンマークロコダイルにパックリいかれた後で、よくそんな態度がとれるモノだ。


 俺たち三人は呆れて、しばらく言葉が出なかった。


「メンタル強すぎであるな……」


「面白い。どれだけ強いか、試してみる。イセサッキ!」


「グアアア!」


「あっ……」


 イセサッキが、敵将をパクリと丸呑みした。


「ムゴムゴムゴ! ム……ゴ……」


 敵将はイセサッキの口の中で何かわめいていたが、やがて静かになった。


「死んだであるか?」


「死んだかな?」


「黒丸師匠もルーナ先生もヒドイですよ……」


 まあ、敵将を倒すつもりで襲いかかったから結果は一緒だけど。

 ルーナ先生が、生死確認を始めた。


「イセサッキ! 吐き出せ!」


「グエエエ!」


 敵将がイセサッキから吐き出された。

 さっきと同じように、ドロドロした液体まみれなので水魔法で洗い流す。


「き、貴様! 歴史的上位国であるううう――」


「貴殿、涙目であるぞ。さっきの勢いは、どうしたであるか?」


「マエバシ!」


「グアアア!」


「あっ……」


 今度はマエバシが丸呑みをした。


「これは面白いのである! 何秒耐えられるか、研究するのである!」


「いーち、にーい、さーん、しー」


 あーあ、ルーナ先生と黒丸師匠が、悪ノリし出してしまった。

 あの敵将は、もう二人のおもちゃだ。


 結局、イセサッキ、マエバシ、タカサキが交代で敵将を丸呑みしては、吐き出しを続けた。

 敵将は徐々に憔悴し、二人はゲラゲラ笑う……。


「適当な所で捕虜にしてくださいね」


 あまりにも敵将が可哀想に思えて、捕虜にして情報を吐かせることにした。


 戦場では、既に勝負は決していた。

 追撃するフリージア王国軍、逃げるニアランド王国軍。


「追い首を稼げ!」

「魚野郎を海に帰すな!」

「追撃だ! 追撃!」


 特にアルドギスル兄上配下の部隊が熱心だ。

 ずっと防衛戦だったので、たまっていた鬱憤を晴らしているのだろう。


 敵将のことは、ルーナ先生と黒丸師匠に任せて、俺はアルドギスル兄上のもとへ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★☆★ランキング参加中です!★☆★

クリック応援よろしくお願いします。

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ