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神様チートは美少女《ヒロイン》のもの!  作者: 文月蜜夜
第一章 少女と幼馴染と共同生活
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少女と幼馴染とお泊り会~前編~

タイトルの《》について質問?が来ていたので…

美少女と書いてヒロインと呼んでほしいのでつけてます。


1章の終わりは決まってるんだけどどうつなげていくか…

「リンリンリンリンリン!!!」

「うわ、アリス!?…どうしたの?」


 リンが受付嬢の仕事を終え、裏方から出てくるとギルド内で待っていたアリスが名前を連呼しながら勢いよく突撃してきた。

 驚いて、足を止めたリンはアリスに問いかける。


「リンって明日明後日と受付嬢の仕事休みだったよね!」

「うん、そうだけど?」

「前に言ってたお泊り会しない?」

「あ、そういえばお泊り会しようって話してたね」


 リンは手を打って納得する。

 アリスのパーティであるフェルマータとロゼッタを紹介されたときにお泊り会をしようという話をしていたことを思い出したのだ。あれから3ヵ月経っていたのでリンはその話を忘れかかっていた。


「そうだね、布団とかはどうするの?」

「ベットは狭いし床に布団を敷いて寝るのは?」

「気温も上がってきたしそうしよっか」

「予備の布団もあるし5人だったら台所の机を隅に寄せたら大丈夫そうだね」

「ご飯は僕が作るとして…」

「あ、ロゼッタは料理が得意って言ってたよ!」

「そうなんだ、じゃあ手伝って貰おうかな」


 ギルドから出たリンとアリスは、夕日に染まる王都を自宅に向かって帰りながら明日の予定やご飯、何をして過ごすのか話し合いながら歩いていく。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


—―翌日


「ただいま~」

「お邪魔しますわ」

「…入る~」

「お邪魔するぜ」

「いらっしゃい、フローレンスさん、フェルマータさん、ロゼッタさん」


 リンは自宅で家事を一通り済ませ待っていると、3人を連れ帰ってきたアリスが帰ってきた。


「土足厳禁だからこっちのすりっぱに履き替えてね」

「室内履きとも違う不思議なものだな」


 ロゼッタは物珍しそうにすりっぱを眺めると靴を脱ぎ履き替える。

 私服のロゼッタはいつもの司祭服と違いスラリとした足を活かしたズボンと黒いシャツに唯一聖職者をイメージさせる十字架のネックレスを着用しており、乱雑に整えられた髪は野性味がある。一言で言うならイケメン美女というべきだろうか。


「…リン~」

「フェルマータさん」


 ぎゅ、とフェルマータはリンに抱き着く。リンも抵抗せずに優しくフェルマータを迎える。

 3ヵ月間アリスたちのパーティと交流があったリンはそのたびに何度もフェルマータに抱き着かれており、今ではであったら抱き着くまでが一連の流れとなっている程だ。

 フェルマータはシンプルな空色のワンピースにカーディガンを羽織っており、低身長のフェルマータによく似合っていた。その姿は小動物といっても差し支えないだろう。


「…ありがと、リン」

「どういたしまして」


 しばらく抱き着いていたフェルマータは満足したのかリンから離れ家に上がっていった。


「リンさん、今日はお招きいただきありがとうございます。ほんの気持ち程度ですが菓子折りを持ってきましたので是非ご賞味ください」

「フローレンスさん、ありがとうございます。後でお茶と一緒に食べましょう」


 フローレンスは白のフレアスカートに赤色のセーターを合わせており、とても大人な印象を受ける。あまり肌を露出していない服はフローレンスの清楚さを際立たせている。


「今日もリンさんは可愛いですわ!」

「あはは、ありがとうございます」


 すりっぱに履き替えたフローレンスはリンを抱き寄せる。

 これも、フェルマータ同様慣れたリンはフローレンスのされるがままになっている。


 その後、満足したフローレンスはリンの頭を放すと奥に進んでいく。


「リンは人気者だねー」

「ちょっとは助けてくれてもよかったんじゃない?アリス」


 靴を脱ぎすりっぱに履き替えるアリスにリンは冗談めかして問いかける。

 そんなリンをなだめるようにアリスは抱き着く。


「ぎゅー!…これで機嫌治った?」

「もー僕はそんな単純じゃないよ?…治ったけど」


 くすくす、と笑いながらリンはアリスに微笑む。


「さ、皆も待ってるし私たちもいこ!」


 アリスに手を引かれリンはこれから始まるお泊り会への期待を高めるのだった。

服に関してはあまり詳しくないので色々調べながら書いてみてますがなかなかうまくいかない…

服はどこかのオシャレな転生者が本気を出しましたw


後何話で行くんでしょうね?

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