少女と幼馴染と2日目
前回、後書きを誤字していたという。
後、仕事忙しすぎてなかなかまとまった時間が取れない…
あの後、アリスがウルフの討伐から戻ってきて討伐した数の多さから受付と鑑定士の方が忙しくなった。その関係で少し時間が取られてしまったがリンはアリス、ディビアーノと共に夜ご飯を食べるとリンとアリスは帰路に着いた。
—―翌日。
「リンさん、おはようございます」
「ディビアーノさん、おはようございます」
「では、リンさん今日もよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
今日はアリスが用事があるという。
そのため、リンは自宅から一人でギルドまでやってきた。
「では、早速受付補助に入っていただきましょう」
「はい」
更衣室で今日の仕事内容を聞いたリンは、軽く頬を叩き気合いを入れる。
基本的には昨日の仕事内容と同じで、受注された依頼書の整理、魔力認証、受付業務などを落ち着いてこなしていく。
朝早くと言うこともあり、まだまだ人は疎らだがそろそろ人が増えてきて忙しくなるだろう。更には朝帰りのハンターもいるので昼頃までは忙しくなるだろう。
—―数十分後
「はい、こちら依頼者になります」
「魔力認証をお願いします」
「依頼の達成報告ですね、承ります」
案の定、ギルドに訪れる人が増え受付からは絶えず声が上がる。
リンもディビアーノの補助に入り、積極的に仕事をこなしていく。
リンは仕事をこなす中でしっかりとディビアーノの様子を伺い、学んでいく。
「リンさん、魔力認証の手続きをお願いします」
「はい、ではこちらで魔力認証を行います」
ディビアーノの指示を受ける前から予め用意していた魔力認証板を片手に、リンはハンター達の魔力認証を行なっていく。
その間、ディビアーノはパーティのリーダーに依頼の内容、注意事項を確認していく。
「あなた方の無事を切に願っております。では、いってらっしゃいませ」
「いってらっしゃいませ」
パーティを組んでいたハンターを送り出したところで、ギルドから人が少なくなり受付も落ち着いてきた。
「さて、リンさん。今日は2日目でリンさんの体調のことも考え午前中の業務が終わればお仕事終了にしましょう」
「え、いいんですか?」
「えぇ、今は繁忙期でもないですしまだまだ仕事を始めたばかりで慣れていないでしょうからゆっくりと休息を取ってください」
「わかりました、ありがとうございます」
「お礼なら今度デートしましょう、アリスさんも連れて」
「ふふ、考えておきます」
そんな会話をしつつ、リンは受付の仕事をこなしていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
昼の休憩も終わり、リンは身支度を整えると更衣室から出る。
「リンさん、お疲れ様でした」
「ディビアーノさん、お疲れ様です」
受付横を通るときにディビアーノや他の受付嬢に挨拶をする。
リンはギルド内をキョロキョロと見渡すがアリスの姿は見えない。どうやらまだ用事は済んでいないみたいでギルド内にはいなかった。
しばらく待っていようとギルド内で売られている飲み物を買い席に座る。
フルーツの甘い香りが鼻腔を擽り、リンの口内に涎が満ちてくる。
「あ、おいしい」
一口飲むと、口の中に爽やかな甘みが広がる。
この飲み物に使われている果実は王国の山で育てられており名産でもある。ピンク色の果実、『メメ』から抽出された琥珀色の液体はよく冷やされているのかとても冷たく、暑い日に飲むととても美味しいだろう。
「これはアリスと一緒に飲みたいな」
午後の仕事のない時間をリンはのんびりと過ごしつつアリスを待つのだった。




