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第1回 殴り隊会議 in異世界

リュウ 僕

サノ 俺

アレク オレ


で分けてます。少しは分かりやすくなればいいなぁ。

◇◆◇◆◇


「おかえりなさい、殴り隊の皆さん、イヴさん。お疲れ様でした。」


冒険者ギルドの扉を開くと受付嬢さんが迎えてくれた。

もう受付嬢さんを見に来る為に冒険者ギルドに来ていると言っても過言じゃないかもしれない。


毎日僕の味噌汁を作ってくれませんかね?


もちろん口には出さないが心から思った。


「ありがとうナナさん。彼らがレベル2になったから取り敢えず今日は戻って来たよ。」


イヴは受付嬢さんに僕らの戦績を報告する。


ナナさんね…まだ彼女の事を余り知らないし今は受付嬢さん呼びでいいかな。


「はい。予定通りですね、イヴさん。今日はどうもありがとうごさいました。」


受付嬢さんは僕らに関して記してあるだろうファイルの中身に情報を追記するとイヴさんに報酬を支払った。


「いえいえ、また何かあったら言って下さい。少しでも力になりますよ。リュウ君達もまた。」


イヴはにこやかに笑いながら去って行く。


僕達は3人で並んで頭を下げた。


「「「今日は本当にありがとうごさいましたっ!!!」」」


◇◆◇◆◇


僕達はギルドを出て夕暮れの街を歩いて宿へと向かう。

ギルドとしては2日でレベル3に上げて、一回は確定で死ねるようにしてからお仕事を任せてくれるようになるらしい。


ちゃんと新人について考えられていて嬉しいねっ!

保険(死亡回数)もしっかり計算されてるよ!


だから今日と明日までは宿は無料提供である。


特に何を考えるでも無く3人で「疲れたね」とか「明日も頑張ろうね」とか励ましまっていると急に道から人が消えた。


チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン


僕は察した。


「…遠回りしよっか。」


例の【スズメガ】今日の朝から未だに討伐されてないらしい。

今も鳥公相手に突撃した剣士が足で蹴り飛ばされて粉々になった。

たーまやー。


◇◆◇◆◇


冒険者ギルドまで引き返して宿への遠回り道を聞いてから宿へ向かった為異常に時間がかかったが何とか生きて宿にたどり着けた。

スズメガは夜になって眠くなったのか餌を何匹か咥えて帰っていった。餌が何かは知らない方が良いだろう。


「じゃあおやすみ…また明日ね。」


サノはフラフラになりながら布団に近づいていくが僕は心を鬼にして引き止める。


「まった。僕もちょう寝たいけどまだこの世界に来てからまともに作戦会議してないんだ。きっと明日の朝もそんな時間ないだろうし、今やろう。」


「っーーー、う"ん。」


サノとアレクは一瞬泣きそうになったが我慢して頷いた。僕だって寝たいさ…


〜第1回 殴り隊会議 in異世界〜


説明しよう。


殴り隊会議とは僕達3人が地球で良くやっていたゲームの攻略情報等を交換する会議の事である。

今回はそれを命がかかっているという状況下でやる。深夜テンションになれば早いのだが今は深夜とは言えない時間である。早く夜にならないかなぁ。


「はい…では始めます。まずお互いのスキルについて、僕。僕のスキルは『視力強化』だったんですけど…何か地球にいたころから持ってた未来を見る力が作用して『千里眼』になりました…暗視とか未来視とか着きました。代償は『犯罪的使い方出来ない。』て感じですかね、以上。次、サノ…」


僕はサノにマイク代わりのコップを渡す。


「はい…俺の場合は『魔術適正』と『叡智の本』が相乗効果を生んで本に記載されている内容に追加が入りました。後は持ち前の記憶能力のお陰で『叡智の本』が『ソロモンの魔術書』になりました、代わりに睡眠時間がアホみたいに必要になります、以上。次、アレク。」


サノがコップにお茶を注いでアレクに渡す。


「はい…オレの『戦闘技術』は持ち前の身体能力が合わさって『万夫不当』になりました。代わりに食事量が他の人の3倍くらい必要です。以上。」


アレクはお茶を飲み終えて僕にコップを返してくる。いや返されても…


実は僕の未来視の力についてはサノとアレクは知っていた。

彼らは僕の能力を知ってむしろ同情していた。不幸体質になるし1秒先を知っていてもゲームくらいでしか役に立たないしで特に良い事無いからだ。


後は彼らも他の人に比べるとそこそこ特殊な体質なのも理由と1つとしてある。

サノは記憶を文字や絵としてでなく、映像として記憶する能力がある。代わりに睡眠時間を人よりも必要とする。

地球にいたころだと9時間寝ないとまともに会話する事すら出来なかった。


アレクはオリンピック選手以上の運動能力をある代わりに食事量が人の2倍くらい必要だった。


彼らがこの世界に来て能力が上がる代わりに代償が悪化しているのだから、多分僕の運も低下しているのだろう…まぁマイナスはどんなに下がってもどうせマイナスである。僕は気にしない。気にしないと言ったら気にしない。


「うーん、やっぱりこの世界のスキルと地球側で持ってた力って何か関係があるのかなぁ?なんだか地球側でも力を持っている事前提で話が進んでる気がしてならないんだけど。」


あの人形も僕達3人をピンポイントで落雷狙撃したあたりに何らかの思惑を感じる。


「まぁ今考えても分からないんだから明日イヴさんか受付嬢さんに聞いてみようよ。明日は一個強い敵がいる場所に行くんだから早く寝よ?俺もう倒れそう。」


サノは尋常じゃない頭のふらつき方で懇願してくる僕は許可を出して先に寝させた。おやすみー。


「オレ達も寝ようか。リュウ、また明日ね。」


アレクはにこやかに笑いながら布団に倒れこんだ。

どうせかっこつけるなら最後まで頑張れよ。

いやそうじゃねぇや。いやそうか?

…もうダメだ僕も頭がおかしくなってきた。はやく寝よう。おやちゅみ〜…


僕は聞いた事を頭の中で書き留めて布団にダイブした。

明日はスライムに次ぐ異世界モンスター登場予定。乞うご期待(説明欄で出ている模様。)

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