3:強くてニューゲームについて
ここまで書いて、とても抽象的だなと思った。
起承転結もなければ意外な結末もない、実のない文章だと。
それでも構わず、思うままに書こうと思う。
周りが次々に、ミドルエイジクライシスを迎えている。
その状態を、私の趣味の一つであるRPGに例えるとこうだ。
社会というフィールドに放り出されて、目の前の敵とけんめいに戦って、それなりのレベルと報酬を得てきたけれど、ふと「魔王って本当にいるの?」みたいな疑問を感じて、そのゲームを放り出す。
で、また違うゲームを始める、そんな感じだろうか。
そしてそんな40代に囲まれている35歳の私は、言うなれば自分がプレイする前にエンディングを見せられてしまったというか、うっかり本の先のページを開いて読んでしまったような、そんな気分になっている。
遅かれ早かれ自分も迎えることになるのだから、先を知ることは損ではないのだけれど、考えさせられる。
私がその時を迎えたとしても、それまで進んだ道を否定することはできないのではないだろうか。
強くてニューゲーム。
ゼロから始めようと思っても、それまで貯めた経験値を戻すことはできない。
だとすれば、私は今日どんな風に生きれば良いのだろう。
せっかくならば、「いやーたくさん読んだし、たくさん書いたなぁ」という達成感が欲しい。
そんなことを考えている。