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28:ともだちくんについて


駅で頭にタケコプターをつけた少女をみた


ハロウィン仮装とかではなく、彼女は当たり前のように頭にタケコプターをつけていた


そしてニコニコしながら母親と歩いている……かわいい


本当にホンワカパッパな世界だ


ドラえもんといえば、最終回と題した有志の作品が話題らしいな


もちろん私も読んだ。だがこれと全く同じ話を実は他で読んだことがある


若い衆にはなじみがないと思うが、80年代後半の「学研の読み物」に収録された『ともだちくん』というタイトルの話だったと思う


ともだちくんという未来から来たロボットをごみ捨て場で拾った少年が……一騒動あってともだちくんは壊れてしまうんだけど以下略


今は昔、「学研のおばちゃん」という人(ヤクルトおばさん的な感じだ)が教材めいた読み物を売りに来ていたのだ


学研のおばちゃん経由でしか買えなかった当時の情勢を鑑みるに母が付き合いで購入していた可能性が高いが、一度「やめる」と宣言した母を説得した記憶があるので、私の意思もあったのだろう


何が言いたいかというと、別にパクリを指摘したいとかそんなことじゃない


世界でこれだけの話が生まれているのだ、別に筋が似ることはあるだろうし批判してもきりがない


むしろ『ともだちくん』という話を当時小学校低学年の私が「感動した話」として記憶しているということ、これが重要だ


こういう名作は後世に残してあげなきゃいけない


それが仮にドラえもん最終回に形を変えたとしてもね


あのとき『ともだちくん』に感銘を受けた子供の一人が、人工知能なんてものに関わるエンジニアでもあり物語を綴る立場になってたりもする


なんとも不思議な因果である


ひょっとして『ともだちくん』とは、未来の自分がそっと過去の自分に手渡した物語なんじゃないかという気がしてくる


当時の「学研の読み物」は、そんな不思議な名作ばかりだった


私はそういうものを読みながら育ったんだ

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