17:後悔について
今回の話題は、どちらかというとエッセイ寄り。
私はおかげさまで、とても恵まれた環境に生きている
境遇を話せば、みな口を揃えて「孫遼は幸せだ」と言うだろう
ただ人生に後悔がないというと嘘になる。とても些細な後悔なのだけれど
学生時代、部活選びに失敗した。本当に好きなことを選べなかったんだ
私はずっとバスケ部で、高校で軽音部に入り大学でフュージョンに転向した
これだけ聞くとリア充に聞こえるかもしれない
だけど、バスケもギターも才能がないことはやる前からわかってたんだ
確かに未だに勝負強いところがあるし、音楽も好きで色々弾いたり歌ったりする
ただ本当に好きなもの 心安らぐ場所は自宅の本棚の前だった
私の心の扉の奥の奥には きっと本棚が置かれているんだろうと思う
実家を出る時、私が買った本だけは一切処分しないと母は言った
なぜなら親は暇があれば読書している私の姿をずっと見てきたからだ
白い紙と鉛筆があればずっと物語を綴っていた そんな幼少時代を知っているからだ
一時間半かけての通勤通学で本は唯一の友達だった
それは一人で完結する趣味だったから誰かと一緒にやろうという発想がなかった
もう少し勇気を出して文芸部に入っていたら、人生変わっていたかもしれないとたまに思う
なぜ今、こんなことを書いているかというと大人になってもチャンスというのは巡ってくるものだ
目の前に部活のリストがある
とても悩んでいる
多趣味なのだ、何しろ。
アクアリウムもいいしTRPGもいい、ゲームも好きだし料理も悪くない
娘を溺愛する今、育児部は無視できない
プログラミングなんかはキャリアに直結するからいい選択だ
カニや寿司をひたすら食べ歩く同好会も悪くない
かつてプロ級だったあの競技もリストには載っていて メンバーになることを期待されている
ただどうしても 文芸部やミス研への憧れを捨てられない
もしかしたら私が読んできたあの本やこの本について語れる場がそこにはあるんじゃないだろうか
私がまさにいまこの場に求めているように
書いた文章を書いたり読んだりあれこれ発表し合う場があるんじゃないだろうか
まだ終わりじゃないぞよ。この話題はもうちょっと続くんじゃ
(本当に続きます)